2016年3月17日(木)
日本一ソフトウェアは、6月23日に発売予定のPS Vita用ソフト『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』の最新情報を公開しました。
本作では、プレイヤーは魔女“ドロニア”が所有する“1冊の本”となり、彼女の命に従って、伝説の地下迷宮の攻略へと乗り出します。プレイヤーが引き連れるのは、“人”でもなく“動物”でもない、魔女が作り出した“人形兵”たちとなります。
物言わぬ彼らと、1冊の本からなる特異な集団“魔女ノ旅団”が迷宮に挑む時、妖しげな都を舞台に、摩訶不思議な物語が幕を開けます。
●物語
――ここではないどこか。幽かに魔法が存在する不思議な世界、テネスの物語。そこにある、妖しげな都、“ルフラン”市――
寂れた辺境の街と揶揄される、その忘れられた街には前人未到の“地下迷宮”がありました。いつ、誰が作ったものかはわかりません。
世界を統べる財宝があるとも、不死の秘宝があるとも、世界を滅ぼす魔王がいるとも伝えられますが、その真偽は何一つわかりません。
わかっていることは、迷宮の中は強い“呪いの瘴気”で満ちており、“人”は半時と生きていられないことくらい。
しかし、ある時そこに一人の“魔女”がやってきて、迷宮の探索に名乗りを上げます。魔女の名は“バーバ・ヤーガ”
街の人々がいぶかしむ中、探索に乗り出す魔女の手には、“迷宮探索唯一の生き残り”といわれる男が残した伝説の書物、
“妖路歴程”(ようろれきてい)が握られていたのでした……。
黒い装束に身を包んだ、黒髪と美貌を持つ魔女です。王に仕える宮廷魔女で、その赤と青の目の色から、夕闇の魔女と呼ばれおり、自らを“バーバ・ヤーガ”と名乗っています。
夕闇の魔女ドロニアの弟子で一緒に旅をしています。元気で明るく、泣いたり笑ったりと表情がくるくる変わります。
▲ドロニアとルカ |
地下迷宮の唯一の生還者であり、迷宮の奥底まで踏破、その秘密を解き明かしたと言い伝えられる男が残した伝説の書物です。プレイヤーの分身です。
物語の舞台となる都・ルフラン市には、さまざまな人々が住んでいます。魔女ドロニアと弟子のルカは、地下迷宮の探索を進める傍ら旅の人形劇の一座を装い、街の住人たちから探索に必要な物資や情報を入手していきます。
「おや、クラウス。戻っておったのか? バーバ・ヤーガ様は……お、おお! もしや、あなたが……?」
ルフラン市の領主(代行)であり、この街で大きな商店を営んでいるペトローネ商会の会長でもあります。地下迷宮の調査を稀代の大魔女といわれるバーバ・ヤーガに依頼した張本人です。
「私の名前を覚えていただいて光栄です。今日は何かお探しですか?」
ペトローネ商会で働く執事で、物腰が柔らかく誰に対しても丁寧な言葉遣いで接する人格者です。ですがそのせいで、まわりの人間のわがままに振り回されることも少なくありません。
「お父様ったら酷いの! わたくしに、“結婚などしなくていい”なんておっしゃるんですもの。」
ルフラン市では、ペトローネ商会の次に大きいフランドール商会の令嬢です。青と白の日傘がトレードマークの有名人で箱入り娘です。街の人には敬愛の念を込めて“お嬢様”と呼ばれています。
「申し遅れました。わたくし、この先の修道院に身を置いております、修道女のマリエッタと申します。」
修道院に身をおく隻眼の修道女で、普段は芋を主食として清貧をむねとした生活を営んでいますが、機会があれば神に仕える身でありながらも、肉を食べ酒も嗜む破戒僧です。
「……ん。」
巨大な体躯に似合わず手先が器用な細工師の親方です。無口なため、話をするときは弟子のフリッツが代弁することが多いです。見かけによらず子ども好きでもあります。
「へん! オレにはフリッツって名前があるんだ。ガキガキ言うな!」
細工屋の元で働く少年で、年齢はルカより少し上です。生意気なところもありますが、一人前の細工師になるため見習いとして親方のもとで日夜働いています。
「あら、ルカちゃん、こんにちは! 今日はどこかにお出かけかい?」
パン屋で働いている町娘で、毎朝、早朝からパンを焼いています。無類のパン好きで、気立てがよくはつらつとした物言いの女性です。意外と若いのですが、年上に見られがちなのが悩みです。
ルフラン市は王都から遠く離れた場所に位置する、他の都市との交流をほとんど持たない“忘れ去られた街”です。
かつては地下迷宮の噂を聞きつけた探索者たちの来訪で賑わっていましたが、あまりの難攻不落ぶりに今では挑戦する者もいなくなり、街の外からの訪問者は途絶えつつあります。
人気(ひとけ)が薄れるも、ルフランの街では依然として住人たちが生活を営んでいますが、その街の様子はどこかおかしく、奇妙な雰囲気が漂っています。
ルフランの街にはこの街だけの“ルール”が存在します。住人たちは夕刻の鐘が三度鳴ると雨戸を閉め、朝まで決して外に出ることはありません。
この街に訪れたドロニアたちも街の領主代行からルールを教えられ、必ず順守するよう言い含められます。
▲夜になると“穢レ人”と呼ばれる存在が街に現れるとのことです。 |
▲誤って外に出てしまった者は……。 |
プレイヤーは自らの魂を宿す伝説の書籍“妖路歴程”となって、魔女が作り出す“人形兵”たちとともに迷宮に挑みます。人形兵は拠点にある“人形作業台”で製作をすることができ、戦闘によって破損した部位の修理もここで行うことができます。
●ファセット
人形兵は、能力のベースとなる“ファセット”を複数から選択可能です。ファセットはいわゆる“職業”であり、ファセットごとに性能や得意とする戦い方が違います。
例えば、“マッドラプター”というファセットは“百花弓”と呼ばれる武器の扱いに長けており、遠距離攻撃が得意です。“ピアフォートレス”というファセットは “戦術甲”と呼ばれる武装を得意とし、高い防御力で味方を守ることができます。
必要とする戦力とファセットの性質を見定め、最適な能力を持った人形兵を製作していきましょう。
●ステータス設定
人形兵は製作時に、ファセット以外にも名前を始めとしたさまざまなステータスを設定可能です。
【主な設定項目】
・ビジュアルタイプ:人形兵の見た目を変更。
・性格:能力や友好度、戦い方に影響。
・音声タイプ:ボイスパターンを複数から選択。
・成長タイプアレンジ:レベルアップ時の能力の伸び方を調整。
・スタンス:戦闘時のスタンス(得意な戦い方)を選択。
・選択スキル:ファセットに応じたスキル群から一つを習得。
・フレーバーテキスト:自由なテキストを入力。
【ファセット&ビジュアルタイプ 例】
・アステルナイト
“古塔槍”(ことうそう)と呼ばれる両手武器が得意なアタッカーです。攻守のバランスにも優れ、粘り強い戦いができます。
▲アステルナイト(FEMALE型) |
▲ビジュアルタイプ 別Ver. |
【主な習得スキル】
・古塔乱:古塔槍装備の場合のみ、クリティカル率が25%アップ。
・不屈:戦闘中に、死亡ダメージを受けた場合、HP1で耐える。
・星の心:敵からの強襲を受けた際に“驚愕”状態になりにくい。
・シノブシ
“刀剣”を得意とし、素早い動きで敵に攻撃を仕掛けられる俊敏なファセットです。敵から狙われにくい潜伏能力を持っています。
▲シノブシ(MALE型) |
▲ビジュアルタイプ 別Ver. |
【主な習得スキル】
・二刀技:両手に持つ武器で攻撃。ただしウェポンマスタリーが“S+”の武器の場合のみ発動。
・影の住人:常時発動スキル。敵からのヘイト値を下げる。
・暗殺:スタン中の敵に対して、攻撃を行う際に限りクリティカル率が+50%される。
・ピアフォートレス
“戦術甲”で身を固めた全身鎧の重歩兵です。防御からの攻撃展開に秀でており、味方を守りながら反撃のチャンスを伺えます。
▲ピアフォートレス(MALE型) |
▲ビジュアルタイプ 別Ver. |
【主な習得スキル】
篭城盾:防御もしくは、防衛陣時のときに、自分のHPが25%回復する。
メガバッシュ:防御、防衛陣中を行った次のターン、スタン率25%アップの攻撃が行える。
かばう:一定の確率で旅団内のアタッカーへの攻撃を変わりに受ける。
・マッドラプター
“百花弓”を用いて後方から敵を狙い撃つことを得意とするファセットです。“焔、泥、霧”といった強力な魔撃属性の攻撃を撃ち出せます。
▲マッドラプター(FEMALE型) |
▲ビジュアルタイプ 別Ver. |
【主な習得スキル】
・優雅な舞い:戦闘中に回避するたびに攻撃力が20%アップする。攻撃を受けるまで継続。
・スナイパー:武器が百花弓の場合に限り、行動速度と命中率が上昇。
・狙いすまし:戦闘ターン数が増えるほどに敵からのヘイト値を減少させる。最大10回まで。
●人形兵の個性と成長
人形兵は、製作時に設定した成長タイプによって、その後のステータスの伸びに変化が生じていきます。また、性格や戦闘スタンス、習得スキルの選択により、同じファセットでも戦い方が大きく変わることもあります。
各種項目を綿密に設定することで、よりユニークな人形兵を製作・育成していくことが可能です。
▲マージナルメイズ(FEMALE型) |
▲シアトリカルスター(FEMALE型) |
▲アステルナイト(MALE型) |
▲シノブシ(FEMALE型) |
ダンジョンとなるルフランの地下迷宮には、人形兵で構成された集団“カヴン”を最大5つ引き連れて挑むことができます。ダンジョンは入り組んだ構造をしており、視界に見える敵の様子や右上に表示されたMAP、自身の現在位置などに注意しながら、慎重に探索を進めていきます。
▲MAP上の敵は全て“視覚化”されています。戦闘に備え、敵の向きや進路方向を視認しておくことが大切です。 |
▲MAP上には敵以外にも、ヒントとなる情報や宝箱、プレイヤーを窮地に陥れる罠などが存在します。 |
●迷宮に眠る秘宝や、マナを収集しながら探索を進める。
ルフランの地下迷宮には、この世のものではないさまざまな品々が眠っています。プレイヤーは迷宮の攻略を進めると同時に、ダンジョン内にあるアイテムを収集し、持ち帰って金品に変えるなど、以降の探索に役立てることができます。
また、ダンジョンには魔法の源ともなる“マナ”が溢れています。マナは人形兵の“修理”を始め、魔法を使用する一部の拠点施設の利用に必要となります。ダンジョン内では、このマナを収集し持ち帰ることも目的の1つになります。
▲ダンジョン内では所持しているマナが多いほど、レアアイテムが出現しやすくなるなど恩恵が生じます。 |
●レキテイ・スキルで探索域を広げる。
本である“妖路歴程”は敵と戦闘することはできませんが、“レキテイ・スキル”を習得することで探索に役立つスキルを発動できるようになります。
特に“壁壊し”というスキルを習得することで、ダンジョンのいたるところの壁を破壊できるようになり、探索域と自由度が一気に広がります。その他にも、さまざまなレキテイ・スキルを習得すれば、思わぬ秘宝や道の発見、通れなかった区域への侵入が可能になります。
▲レキテイ・スキルには人形兵の回復や敵との遭遇に関わるものもあります。上手く活用することで、探索を効率的に進めることができます。 |
▲レキテイ・スキルはシナリオの進行や拠点施設の利用によって増えていきます。 |
戦闘では最大5つの“カヴン”を指揮して敵と攻防を繰り広げます。カヴンは最大8人の“アタッカー”と“サポーター”の人形兵で構成され、プレイヤーの指示に従いカヴンごとに攻撃や守備を実行します。
●さまざまなシステムを駆使し、戦闘を制する
カヴンの戦闘ではさまざまなシステムが敵との攻防に影響します。カヴン単位で放つ特殊技“ドナム”、カヴン同士が連携する“共振”、急所への攻撃で部位を破壊する“クリティカルゴア”、複数のカヴンの位置関係で形成する“陣形”など、プレイヤーの判断次第で勝敗を大きく左右する局面が存在します。
また、人形兵の“性格”によって共振率が変化する“友好度”も存在し、カヴンの編成段階から戦略を練っていくことが重要になります。
●場の力“パワーソース”
戦闘中、敵と人形兵のいる場所には“パワーソース”という場の力が発生します。パワーソースは攻撃など特定の行動によって力を蓄積し、貯まるほど“共振”や“共鳴”の発動率がUPしていきます。
●ドナムの共鳴
カヴンごとに放つ“ドナム”には、“共鳴”という現象が存在します。共鳴は味方あるいは敵のドナムの発動後、続けてドナムを発動すると希に起きる“暴発現象”で、一定のパワーソースを消費してドナムの威力を大きく上昇させます。
また、共鳴は敵味方関係なく発生し、二度、三度と共鳴が連続することで非常に強力なドナムを放つことができるようになります。ただし、大ダメージ・効果を期待できる反面、敵からのダメージも大幅に上昇するので、共鳴の連続には注意も必要です。
●オフェンスフォース・ディフェンスフォース
人形兵への指示を出す“妖路歴程”のスキルの中には、戦闘に間接的に関与するスキルも存在します。それらは“オフェンスフォース”と“ディフェンスフォース”と呼ばれ、それぞれ使用することで人形兵の攻撃力や防御力を一時的に強化することができます。
使用できる回数には限りがありますが、窮地を脱したり、上手く活用することで格上の敵とも渡り合うことができるようになります。
▲オフェンスフォース・ディフェンスフォース以外にも、戦闘後の経験値を増加させる特殊なスキルも存在します。 |
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