2016年3月22日(火)
バトゥール東京にて、カプコンの人気タイトル『バイオハザード』のシリーズ20周年感謝パーティーが開催された。
登場した川田将央シリーズプロデューサーは、「『バイオハザード』に登場するゾンビの顔をモチーフにしたロゴを作りました。ここから盛り上がていきたい」と20周年ロゴについて説明した。
20年という時を経て、シリーズは長くて大きなブランドに育った。そんな20周年を記念したイラストが公開された。こちらのイラストには代表的なキャラとクリーチャーがデザインされている。また、イラストを使った商品の販売も明らかにされた。
▲プレオープンしていた記念サイトが正式オープン。有名人や開発者からのコメントが掲載される。 |
続いて川田さんは、これまで発売されたシリーズや展開について、駆け足ではあるが説明し始めた。
1996年3月22日に発売されたシリーズ1作目の『バイオハザード』。こちらは口コミで社会現象になった、シリーズの原点だ。続いて、多くのファンがいる『2』、追われる恐怖を体現している『3』、シナリオが魅力の『コード:ベロニカ』を紹介した。なお、川田さんがユーザーとして特に楽しんだのは『2』とのことだ。
その後2002年には、今なお評判の高いゲームキューブ版『バイオハザード』や『バイオハザード0』、ハリウッド映画版『バイオハザード』が展開される。中でも映画は、怖さを表現しつつアクション性を両立していることが多くの人に評価され、シリーズ化された。
『4』は視点やゲーム性を変えるという改革を遂げたタイトル。シナリオ的にも広がり、世界中から反響があったとのこと。シリーズはさらにさまざまな展開を続ける。
2008年にはCG映画『ディジェネレーション』が公開され、2009年3月にはシリーズ最新作『5』が発売され世界が熱狂する。川田さんはco-opシステムをいれ、ネットワークで協力できるのが特徴と語った。『リベレーションズ』は原点回帰をテーマにしたタイトル。『6』は、レオンやクリスが一堂に会する壮大な物語を楽しめる。
さらに世界が広がり、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでのアトラクション展開も。こちらの大ヒットを受けて、さらにパワーアップした“バイオハザード・ザ・リアル2”も行われた。
2015年にはSCRAPとの協力でリアル脱出ゲームが実現。さらにエピソード配信という挑戦をした『リベレーションズ2』が発売となる。予測できない物語が人気とのこと。さらに“バイオハザード・ザ・エスケープ2”や『アンブレラコア』などを紹介した。
そのままの流れで川田さんは5月に発売予定の『アンブレラコア』について説明。こちらはプレイヤーとプレイヤーが競う新しいタイプのシューター。ゾンビジャマーを装備しているとゾンビに襲われないが、破壊されると襲われてしまうという駆け引きが存在する。また、『4』と同じステージだとしても、屋根に登ったり開かなかった部屋にはいったりという独自要素があるようだ。
また、海外で先行告知されているが、シリーズ人気タイトルを最新ハードでプレイできるようになることが発表された。高解像度化、高フレームレート化に加えて、移植時の追加要素や発売後のDLCをすべて収録している。『6』が3月29日に発売され、その後『5』が夏に、『4』が秋に発売予定。
さまざまなコラボが発表された。4月22日からは九龍城塞をモチーフにした“九龍 戦闘市街区”とのコラボがスタート。イベント特別ルールが用意される予定で、フィールドがクリーチャーまみれになるかも!? こちらの予約は4月1日より開始となる。
コラボグッズを紹介するスペシャルゲストとして、格闘家の鈴木悟さんと、『アンブレラコア』のプロデューサーであるバンス・ジェームズさんが登壇。Tシャツやキャップなどのアパレルグッズを紹介した。
▲左が鈴木さんで、右がバンスさん。 |
コメントを求められた鈴木さんは、デビュー作をやって以来の『バイオ』ファンであることを告白。「あまりに怖すぎてトイレのドアとクロゼットを開けられなくなったのを覚えています」と語った。バンスさんは「かなり無敵な感じで気持ちがいい! 傭兵に転職しようかなと(笑)」とコメントしたところ、川田さんから止められていた。
6月19日までイオンレイクタウンkaze 3Fにある“カプコンカフェ”では『バイオハザード』のコラボが開催中。先日お届けしたように、川田さんはオープンに際して行われたイベントに参加した。メニューはボリュームあったり、怖かったりする。それだけでなく、いままでにないタッチのグッズもあるようなので、足を運んでみては?
さらに、パセラリゾーツ各店舗にてコラボが実施される。会場ではコラボメニューの一部が公開された。
また、女性向けスポーツ系アパレルやヘッドフォン、iPHONEケースの展開が公開された。さらに本日から“Tokyo Otaku Mode”とのコラボとして、海外向けファンサイトがスタート。こちらで海外のファンに向けてさまざまな情報を発信していくとのことだ。
ここでスペシャルゲストとして、『バイオハザード』が好きなことで有名な鈴木史朗さんが登場。姿を見せた鈴木さんは『バイオハザード』への謝辞を述べた。先日、ハーバード大学のテストでゲームが脳にいい達成感を与えることが証明された。『バイオハザード』シリーズは世界で累計6000万本が売れている。鈴木さんは「それだけ多くの方を楽しませていることは感謝しかないですよね」と語った。
先日78歳を迎えた鈴木さんがこれだけ元気でいられるのはゲームをやっているおかげだという。鈴木さんが特に好きなのは『4』マーセナリーズの古城ステージ。「白塗りのポーズと戦うのが燃えるんです。それを冷ますためにカプコンさんとは関係ないのですが、『どうぶつの森』を遊んで癒されます」と語り、集まった報道陣、関係者を笑わせた。
ここで20周年を記念したケーキが登場。チョコレートケーキを前に鈴木さんは「『バイオ』のケーキと聞いていたので血塗れかと思ったのですがおいしそうなチョコですね(笑)」と笑いながらコメントした。
ここからはさまざまなテーマについてトークすることに。「思い入れのあるシリーズは?」という質問に対して鈴木さんはゾンビが好きでないことを告白。『4』はゾンビでないうえに画面が綺麗で引き込まれたという。
また、加山雄三さんとコマーシャルの撮影で会った時のエピソードを語り出す。初めてお会いしたにもかかわらず加山さんは「おー、クラウザー!」と言いながら手を出して握手。同じ『バイオハザード』好きとして、撮影がスムーズになったようだ。
『4』の完成度は高いが。川田さんがやりこんで遊んだのは1作目だという。やり込み要素があり、周回を重ねたことを明らかに。鈴木さんも引き込まれていくような世界が素晴らしいと感じたとのこと。
ただ、鈴木さんとしてはマーセナリーズにはまった『4』は外せないようだ。マーセナリーズのステージは村、古城、孤島が2つという4つが存在。3万点でクリアとなり、6万点で達人となる。
以前に古城で98,000点を出して取材されたが、20万点を超えると逆に誰もこなくなったことを明かして、皆を笑わせた。ゲームについて鈴木さんは「ゲームは点数が出るので達成感がすごくある。生活でスコアが出ることはないですからね」と語った。
鈴木が好きなキャラはジル。『1』でジルを選ぶと難易度が少し楽になることもあり、何度もクリアしたとのこと。あとは魅力的なエイダと解答。鈴木さんの孫娘がエイダそっくりに生まれたことを明かして「将来が楽しみな孫です」と続けた。また、散々やられたクラウザーや、ドンドンかっこよくなるレオンもいいとのことだ。
一方の川田さんは味のある悪役が好きのようだ。「いい悪役は作品を引き締める」と語り、魅力がありいいキャラであったウェスカーと答えた。
話題は『バイオハザード』にまつわる思い出について。以前に『魔界村』をやりこんでくれたのを見ていた娘さんが『4』をプレゼントしてくれたことで、10年ぶりにシリーズをやりこんだという。
川田さんは鈴木さんに登壇してもらった東京ゲームショウのステージをチョイス。「マーセナリーズをプレイしてもらったのですが、ギャラリーがすごかったです」と振り返った。
ゲームの才能があると思わなかったという鈴木さん。「ゲームをやるたびに脳の使っていない部分を使い、感覚がアップしているのだと思います」と話すと、川田さんは「ぜひ、これからもゲームを好きでいてください」と続けた。
最後に鈴木さんは「『バイオハザード』をよろしくお願いいたします。後期高齢者からのお願いになります」とあいさつ。川田さんは「20周年は始まったばかり。まだ伝えきれなかった情報もあるので。今後も注目してください」とメッセージを送った。
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