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2016年4月9日(土)

『DQ』が人と人をつないでくれる。『ドラゴンクエストヒーローズII』のアリーナ役・中川翔子さんにインタビュー

文:電撃PlayStation

 スクウェア・エニックスが贈るPS4/PS3/PS Vita用ソフト『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』。本作は歴代シリーズのキャラクターとともに、大軍勢のモンスターとの攻防が楽しめる『ドラゴンクエストヒーローズ』シリーズの2作目で、『DQ』シリーズ30周年の記念日でもある5月27日に発売される大注目タイトルだ。 

『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』

 今回は、とある王国のおてんば姫で抜群の武術センスを持つ・アリーナの声優を務めた中川翔子さんへのインタビューをお届け!

『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』
▲中川翔子さん。
『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』
▲アリーナ。

――まずは前作でアリーナを演じられた感想を聞かせてください。

 私にとって人生のなかでも信じられないほど大きな出来事でした! 20年以上ゲームでのお付き合いがあるアリーナの声を「まさか自分が!」と。私は六本木にある“ルイーダの酒場”によく行くのですが、店内では前作のムービーが見られるんですよ。そこでクリフトとアリーナがお話している場面を見るたびに、幸せな気持ちになっちゃいます!

――前作をプレイされたご感想を教えていただけますか。

 楽しすぎて、主人公がアクトとメーアの両方のバージョンでクリアをして、全キャラクターをLv99にするくらいハマりました。発売からずっと遊んでますね!

――本作のオファーはいつぐらいにされたのですのか?

 『DQヒーローズII』が発売されるという情報は、早い段階で発表されていたので、それを聞いて、ファンとして「うわー、楽しみ!」とは思っていました。しかし、6月に台湾で行われた記念イベントの堀井さんとの夜市冒険ツアー中に、なんと堀井さん自身から「『DQヒーローズII』でもアリーナ役をお願いします」とオファーをされたんですよ。もう、うれしすぎて地面にひれ伏しましたね(笑)。

――『DQヒーローズII』の注目ポイントを教えていただけますか?

 トルネコとミネアが参戦したので、『DQIV』のキャラクターがほぼ勢ぞろいするんです! みんなが並んでいるところを見るのは鳥肌ものでしたよ。これからどんな風に音声が入るのかとっても楽しみですね。それと『DQVI』のハッサンも登場すると聞いて、それがもう爆発しそうなほど楽しみです! 大工であり旅の武闘家でもあるハッサンと、姫であり武闘家でもあるアリーナが仲良くなるって、夢の共演ですよ。待ってましたという感じです!

――本シリーズの収録にあたって過去作をプレイし直したとお聞きしましたが。

 はい、収録の前に改めてFC版、SFC版、PS版、DS版、スマートフォン版でシリーズをプレイしました。そうすると、子どもの頃の目線と声優を担当すると決まってからの目線では違った発見があるんですよね。例えば旅の途中に聞ける会話も、けっこうすごいことを言っていることに気づいたんですよ。砂漠でアリーナが「足腰を鍛えられる」「腕立て腹筋は毎日の日課」などと話しちゃうんですから、すごい発言をするお姫さまですよね。

――本作の収録にはどのような思いで臨みましたか?

 『DQ』シリーズが好きというファンとしての喜びと、どのようにアリーナに魂を込めるかという思いでいっぱいでした。

『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』

――堀井雄二さんが収録に立ち合っておられましたが、いかがでしたか?

 お忙しいなか駆けつけてくださり、とても心強かったです。まさに神ですね! 堀井さんのOKが出たときが本当のOKなのだと思いますが、今回の収録は思った以上にスピーディーに進んでいってドキドキしていました。

――『DQヒーローズII』でのアリーナの魅力を教えてください。

 前作に引き続きアリーナは怪力でモンスターを蹴散らしますよ。お姫さまとしての品もありつつ、クリフトが心配するくらい“ガンガンいこうぜ”モードで、叫んでいます! 新たに追加された特技もあるので、楽しみにしてくださいね。また、ハッサンとの掛け合いにも注目です!

『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』

――新しい主人公を実際にプレイしてみた感触はいかがでしたか。

 イラストではなく実際に動く主人公を見て、すごく新鮮な印象を覚えました。ラゼルはこれまでの勇者たちにいなかった、ふわふわなクセっ毛が特徴で、とてもさわやかですね。いつもはゲームをプレイする際に女の子の主人公で始めるのですが、今回はラゼルでプレイしてみようかと思ったりしています。森山さんの涼しげな声が非常にマッチしていますよね。

 テレシアはキュートでガーリーなのに、強力な攻撃を繰り出すのがかっこよかったですね。かわいいんだけど芯が強いという、内面の炎を映しているような。それらのギャップにメンズはメロメロになるんじゃないでしょうか(笑)。

――本作全体から受けた印象を教えてください。

 キャラクターが一気に増えたので、夢の共演だらけですよね! これまでの『DQ』シリーズを遊んできた人にとっては、遊んできたぶんの時間がごほうび的に押し寄せてくる感じです。マリベルのツンデレっぷりがかわいくってやられました!

 また、トルネコにマーニャにミネア、さらにはアリーナにクリフトと『DQIV』のキャラクターがほとんど勢ぞろいなんです。こうなるといよいよブライが気になってきますよね……元気かなぁって(笑)。個人的にマーニャとアリーナが踊るダンスのシーンがイチオシです。『DQ』で想像していた、“歌い、踊り、そして夜が明けた”というのが、こういうことだったのかっていう納得感を覚えますよ。

『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』

――『DQ』シリーズが30周年を迎えますが、ご感想をいただけますか。

 30年間ずっと立ち止まらずに新しいおもしろさを積み重ねながら、懐かしい喜びも与え続けてくださる堀井さんに感謝しています。フライング土下座したいくらいに(笑)。世代を越えて子どもから大人までPlayStationで前作を遊んだり、ちょっとした移動の合間にスマートフォンでレベル上げをしたり、インターネットで離れた人とも冒険ができたりと、いろんな形で『DQ』を日々楽しめるようになっているのがすごいですよね。

 『DQX』のおかげで、漫画家の金田一蓮十郎先生と仲よくなって一緒にスライムパンケーキを食べに行ったり、10歳年下の女の子と仲よくなれました。以前お仕事を一緒にされた方は、前作でアリーナを育てていた娘さんから「アリーナのお姉ちゃんとお仕事するの? パパえらいね。」と、褒められたそうです。『DQ』はいろいろな形で人と人をつないでくれてるんです。日本中のみんなが『DQ』を大好きなんです。行列に並んで購入したとか、世代によってリアルタイムの『DQ』現象が違うのもおもしろいですよね。

 『DQ』のおかげで数少ない父との思い出もあります。「ここをちょっと右に行くと魔法のじゅうたんがあるよ」とネタバレされて号泣した思い出も、今となっては大切な思い出です。懐かしいものが出てきた瞬間とか、久しぶりに歩いた道が大人になって狭く感じるのを『DQV』のサンタローズ現象じゃないかと思ったり(笑)。あらゆることがすべて『DQ』には含まれているんですよ。

 そう考えると、堀井さんは本当に神様みたいな存在ですよね。堀井さんのおっしゃる「人生はロールプレイング」という言葉の意味が、大人になるにつれてどんどん心にしみてきます。

――最後に本作をプレイされる方にメッセージをお願いします

 本作で、もう一度アリーナとともに戦いましょう!!

『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』

 以上、アリーナ役の声優を務めた中川翔子さんへのインタビューをお届けいたしました。

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