2016年3月27日(日)
3月27日に行われたイベント“モノノフ出陣式2016年春”にてプレイできた、PS4/PS3/PS Vita用ソフト『討鬼伝2』のオープンワールド体験版についてのインプレッションをお届けしていきます。
“モノノフ出陣式2016年春”では、ソフト発売日や体験版の配信、キャストやコラボ情報などの情報が公開されました。また、参加者はシングルプレイとマルチプレイで、開発中の『討鬼伝2』を楽しむことができました。
以下でお届けするレポートはPS4版のものです。また、オープンワールドや新武器、新アクションを発売前にプレイすることができる体験版が、4月11日より配信予定。気になっている人は、ぜひダウンロードしてプレイしてみてください。
ゲームを始めてまずびっくりしたのが、冒険の拠点となるマホロバの里で、フィールド移動時と同様に360度視点変更ができるようになっていたこと! 里もなかなか広いので迷子にならないか心配でしたが、鍛冶屋やよろず屋など、主要な施設にはアイコンが表示されているのでそこは安心。
▲マホロバの里で使命を受けてから、フィールドに出て目的となる地点を目指すのが、体験版の主な流れとなっています。 |
拠点とフィールドはシームレスでつながっており、扉から外に出ると、そこからは自由に探索ができます。移動は前作同様のダッシュの他、L3ボタンで“鬼疾風(おにはやて)”を使用可能。すさまじい速さで移動できるようになるので、広大なフィールドを探索するのも快適です。
▲“鬼疾風”は気力ゲージを消費しますが、消費量は微量なので長距離移動でもストレスはなし! |
フィールドでのつながりももちろんシームレス。体験版で探索できる範囲だけでもかなり広大でしたが、地図や目的地の表示が親切なので方向感覚に自信がない自分でも、安心して探索ができました。
フィールドでは、小型大型を問わず、そこら中に“鬼”がいます。使命や依頼の対象以外は倒すも無視するも基本的に自由なので、残り体力や状況などと相談して対応を決めるといいでしょう。
また、マホロバの里やフィールド中では、依頼を受注できることがあります。その内容は、“鬼”の討伐やアイテムの回収などさまざま。依頼を受注しても達成までの時間制限などはないので、とりあえず探索のついでに受注しておいて、達成できたら報告に戻ってくるというスタンスで大丈夫です。
ちなみに、本作ではオープンワールド系のゲームではおなじみの、いわゆる“ファスト・トラベル”と呼ばれる要素もあります。各地に点在する“跳界石”間での移動ができるので、遠出してもすぐにマホロバの里に帰還できるのは気楽でいいですね。
▲“しるべ”と呼ばれる謎のマークを入手できることも。全部集めた時の恩恵は!? |
フィールドでの“鬼”討伐以外に、御役目所や統合本部で任務を受注することもできます。統合本部では、オンラインを介してのマルチプレイも可能です。こちらでは、前作までと同じ感覚で“鬼”の討伐が楽しめます。短時間でサクッとプレイしたいのなら、任務を受注するといいでしょう。
新アクションの“鬼ノ手”は、フィールドで木や崖につかみかかって段差を越えたり、“鬼”の体につかんで大ジャンプしたりと、移動手段として非常に便利。やや出は遅いものの、ジャンプができない武器でも空中戦を挑める点に可能性を感じます。
▲フィールド上の障害物を消したり、“地脈”と呼ばれるポイントから力を吸収したりといった使い方も。 |
他にも、“鬼ノ手”を使うことで、鬼の攻撃をいなして転倒させることもできます。決まると非常に気持ちいいですが、タイミングはなかなかシビアで、こだわると痛い目を見ることも……! 使いこなすには、少し慣れが必要そうです。
▲転倒した“鬼”は、一定時間無力化。このスキに、仲間と一緒に集中攻撃を! |
“鬼”の同じ部位への連続攻撃や、同行者への支援などで、“鬼ノ手”の動力である青いゲージがたまっていきます。こちらは前作『極』の“共闘ゲージ”と同じ場所にあります。このゲージが最大になると、“鬼葬”が可能に。“鬼葬”を“鬼”の特定の部位に当てると、そこをつかんで転倒させてから、“鬼ノ手”による強烈な一撃を浴びせて、その部位を完全に破壊できます。
完全に破壊した部位は通常の部位破壊と違い、2度と復活しません。足なら2足歩行ができなくなったり、翼なら飛行ができなくなったりと、完全部位破壊する部位によっては、“鬼”の動きを大きく制限できます。
▲通常の“鬼千切”と違い、破壊した部位が残らないので、“鬼祓い”が必要ないのも便利。 |
基本的な使い勝手は前作の“鬼千切・極”と似ていますが、破壊する部位がより重要になっているため、戦略性が増している印象。ちなみに、本作のゲージは“共闘ゲージ”とは異なり、プレイヤーごとに個別になっているようです。前作のように、仲間の期待を一身に背負うプレッシャーを味わわなくていいのは、個人的にはありがたい!(笑)
本作で追加された武器は、盾剣と仕込鞭の2つ。前作までの武器と合わせて、全11種の武器を使用できます。
●2つの型の切替で臨機応変に対応できる盾剣
盾剣は、攻守のバランスに優れた武器。○ボタンで“守ノ型”と“攻ノ型”という、2つの特徴が異なる型を切り替えられるので、対応力にも優れます。
“守ノ型”の時に攻撃を当てると、“鬼気ゲージ”が上昇。“鬼気ゲージ”がマックスの時に“攻ノ型”に切り替えると、一定時間攻撃力が上昇します。そのため、まずは“守ノ型”で“鬼気ゲージ”をためる→マックスになったら“攻ノ型”→再度“守ノ型”というのが、基本的な立ち回りになりそうです。
▲型の切替アクションを連携に組み込むことも可能。絶え間ない連続攻撃を当てつつ、2つの型を的確に使い分けられると気持ちいい! |
“守ノ型”では、盾によるガードや大剣によるクセのない攻撃が可能。火力はそれほどではないですが、安定感がバツグンなので初心者のうちはこちらをメインに使っていくとよさそうです。“倭守(□+×ボタン)”でガードしておけば、大抵の攻撃には対処できるので安心!
▲“朧月(○ボタン長押し)”からの連携で、効率的に“鬼気ゲージ”をためることができます。ただし、“朧月”中はステップ以外の移動ができなくなるので注意が必要。 |
“攻ノ型”はその名のとおり、攻撃に特化した型。盾の先端から刃を露出させ、事実上の二刀流による手数で“鬼”を圧倒します。ガードができなくなる代わりに、回避力に優れた攻撃が豊富なのも特徴です。
▲ややスキはありますが、その手数は圧倒的。“鬼”がダウンした時に連続攻撃を叩き込むのはかなり気持ちいいです。 |
●攻撃範囲に優れ、絡手が豊富な仕込鞭
仕込鞭は、しなるような動きで広範囲を攻撃できる武器。一見トリッキーですが、適当に振り回すだけでも複数部位にヒットするので、扱いはそれほど難しくない印象です。
また、地上、空中どちらにおいても、△ボタンで苦無を射出して、“鬼”の身体にくいこませることが可能です。身体にくいこんだ苦無は、□ボタン長押しによる攻撃で起爆させて、大ダメージを与えられます。
苦無は遠距離から飛ばすことも可能なので、体力が危なくなってきたら、遠くから苦無を多数くいこませてからスキを見て起爆させるという、ヒット&アウェイ戦法をとることもできそうです。ちなみに、苦無は一定時間で消えてしまいます。
▲複数の苦無を起爆させた時の威力は体感的にかなり強力。うまく使えば、太刀の“残心”と同じように、部位破壊のタイミングをコントロールして“鬼”の行動を妨害することができるかも!? |
ミタマは、武器、防具、“鬼ノ手”の3カ所にセットできます。武器にセットするミタマによって戦闘スタイルが変化するのは前作同様ですが、防具では“ニギタマフリ”、“鬼ノ手”では“アラタマフリ”と、その他のミタマによっても、アクションに影響が出てきます。
また、ミタマのイラストはすべて一新! 前作経験者にとっては、愛用のミタマがどのような姿で描かれているのかが気になるところ。さらに戦闘スタイルが変更されたミタマもあるようです。
▲アテルイ(絵:岩本ゼロゴ) | ▲源義経(絵:ひと和) | ▲ねね(絵:別天荒人) |
●攻撃面を補強する“アラタマフリ”と防御面を補強する“ニギタマフリ”
“アラタマフリ”は、通常のタマフリと同様に、R1+R2ボタンで発動できます。属性ダメージの強化や防御力の一部を攻撃力に変換するなど、攻撃に特化した性能を持っているのが特徴です。
▲“攻”の“アラタマフリ”の“破軍星光”。攻撃属性を強化する代わりに、体力ゲージの赤い部分が回復しなくなるというデメリットがあります。 |
“ニギタマフリ”は、防御力を高めたり、回避による気力減少を抑えたりと、防御能力を高められます。条件を満たすと自動で発動するので、セットさえしておけば恩恵を受けられます。
▲“迅”の“八咫烏”は、回避による気力減少量を減らす“ニギタマフリ”。役立つ機会が多く、非常に汎用性が高かったです。 |
●新戦闘スタイル“繰(そう)”は、オートでサポートする便利な“繰鬼”を召喚!
新たな戦闘スタイルの“繰”は、モノノフをサポートする“繰鬼”を召喚できる戦闘スタイル。“繰鬼”は基本的に自動で行動するので、操作の負担が少なめなのも特徴です。
「とりあえず使用可能になればタマフリを使う!」という運用でも十分役立つので、初心者にも扱いやすいはずです。“繰鬼”の攻撃には5大属性を自由に付与できるので、“鬼”の弱点を手軽に突けるのも魅力的。
▲“鬼祓い”中は、“繰鬼”はプレイヤーの近くでサポートを行います。“鬼”に接近してから“鬼祓い”を行うと、“繰鬼”の攻撃だけで“鬼”の体力をガンガン減らすことも可能! |
今回の体験版では、とにかく多くの要素に触れることができました。オープンワールドとしての探索や収集の楽しさを味わうことができたのに加えて、“鬼ノ手”や新武器2種などの新アクションが、使っていて非常に爽快だったのが印象的です。
『討鬼伝』のシリーズファンはもちろん、今までハンティングアクションにあまり興味がなかったというユーザーにも触れてもらいたい今回の体験版。なお、体験版に寄せられた意見は開発がチェックし、発売までのブラッシュアップに活用される予定なので、気になった部分があったら要望を出してみるといいでしょう。
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