2016年5月20日(金)

『グランツーリスモSPORT』初のチャンピオンシップは日本の高橋選手&冨林選手がダブル優勝に輝く

文:megane

 SIEは、ロンドンで開催中のプライベートイベント“Gran Turismo SPORT UNVEILING”において、『グランツーリスモSPORT』のチャンピオンシッププレシーズンテストを開催した。

『グランツーリスモSPORT』

 このチャンピオンシッププレシーズンテストは、アメリカやドイツ、イギリス、そして日本などから代表となる選手を招待して行われる『グランツーリスモSPORT』初のチャンピオンシップトーナメント。

 日本からはGTアカデミー選考のファイナルまで勝ち残った高橋選手や種市選手、冨林選手といった3人が出場した。

『グランツーリスモSPORT』
▲左から種市選手、冨林選手、高橋選手。

日本人選手3人がそれぞれ決勝レースへと進出

 日本の3選手が予選で走ったのは、首都高のC1(環状線)外回りをモチーフにしたコース“Tokyo Express Way”。もちろん本作初登場のコースである。ロンドン到着後、本番までに何回かの練習が各選手には与えられていたとはいえ、条件としてはイーブンだ。

 馴染み深いと思われる東京のコースで地の利があったのか、日本の3選手は早くもトップへと踊り出る。中でも高橋選手の走りはとても安定しており、2周めで首位をキープしてからは危なげないレース展開で、他の選手よりも1秒近く早いラップタイムを継続。そのままチェッカーを受けた。

『グランツーリスモSPORT』

 続く2位には種市選手が、3位には冨林選手がそのままゴール。これにより、日本の3選手はそれぞれ決勝レースへと進出した。

『グランツーリスモSPORT』

決勝でも高橋選手が安定した走りで魅せる

 決勝で走るコースはブランズハッチサーキット。ポールポジションからスタートした高橋選手は安定した走りを見せて独走。2位以下が激しく揺れ動く接戦となっていたものの、高橋選手は1周めから最後まで1位を譲ることなく、チェッカーフラッグを受ける。

『グランツーリスモSPORT』

 この時、『グランツーリスモSPORT』初のトーナメントでの優勝者が高橋選手に確定した。

『グランツーリスモSPORT』
▲高橋選手と冨林選手がワンツーフィニッシュ!
『グランツーリスモSPORT』
▲初代チャンピオンに輝いた高橋選手。
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国を越えた共闘を見せたマニュファクチャラーファンカップ

 続いて行われたのは、各選手がくじをひいて、メーカーごとに2人1組となって戦うマニュファクチャラーファンカップ。高橋選手はアルファロメオに、冨林選手はルノーに、種市選手はBMWに割り振られて戦った。

『グランツーリスモSPORT』

 コースはニュルブルクリンク北コース。1周7~8分がかかるこのコースを5周して戦うが、途中でプレイヤー交代のためにピットインをする必要もある。このピットインのタイミングも戦略として重要なポイントだ。

 これまでのレースとは異なり、ニュル北でのレースは一転して荒れた展開へ。GT500クラスに相当する各レースカーでのニュル北のドライビングは、油断をするとすぐにコースアウトやスピンをしてしまう。おそらく各選手ともにニュル北は飽きるほど走っているかと思われるが、それでもバトルの最中でスピンをしてしまう状況が数多く見られた。

 その中でトップに踊り出たのは冨林選手がドライブするRenault Sport GT3。車がもつれ合う混戦からいち早く抜けだした冨林選手は独走してラップタイムを6分40秒台まで伸ばし、チーム名とのマルティネス選手へとバトンを渡す。

『グランツーリスモSPORT』
▲首位のままチームメイトにレースを託す冨林選手。

 マルティネス選手もリードを保ったまま安定した走りを見せ、他チームよりも8秒以上早いラップタイムを維持したまま、1位でチェッカーを受けた。

 一方、2位以下はファイナルラップまでも油断のできない大混戦となった。終盤まで2位を保っていたのはトヨタチームだったが、残り2周あたりから種市選手がいるBMWが猛烈なサイドバイサイドをしかける。ファイナルラップは2位から4位までがコロコロと順位が入れ替わるほどだったが、プレッシャーからかトヨタチームが痛恨のスピン。

『グランツーリスモSPORT』
▲2位以下は大混戦となり、一瞬の油断もできない展開となった。

 その隙をぬって3位のスバルチーム、4位のBMWチームがそれぞれ順位を上げ、最終的にはルノー、スバル、BMWの順でのゴールとなった。

『グランツーリスモSPORT』
▲ルノーチームが最後まで首位を独走してゴール!
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 日本人選手3人がそれぞれ入賞し、トロフィーを受け取るという今回のトーナメント。『グランツーリスモSPORT』では、このようなトーナメントがゲームのシステムとして用意されており、年に1度のワールドチャンピオンシップに向けてレースを戦っていくことになる。

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 優勝者はリアルのモータースポーツのチャンピオンと同じようにFIAより表彰される。日本のプレイヤーがこうして世界へと羽ばたく時がまた訪れることを期待したい。

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●『グランツーリスモSPORT』チャンピオンシッププレシーズンテスト アーカイブ動画

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