2016年6月9日(木)

PS4『グランドエイジ メディーバル』を遊んだ感想。街の領主がヨーロッパの皇帝になれる!

文:Taka

 ユービーアイソフトが本日6月9日に発売したPS4用ソフト『グランドエイジ メディーバル』。オンラインで8人同時対戦も楽しめる本作をひと足先にプレイしました。

『グランドエイジ メディーバル』

 『グランドエイジ メディーバル』は11世紀のヨーロッパ世界を舞台に、ヨーロッパ全土からトルコのある小アジア、そして北アフリカまで2000万平方kmにわたる広大なマップにおいて、8つの主要勢力が交易を行いながら領域を拡大していくという経済活動に特化したシミュレーションゲームです。

 この記事では、収録モードの1つ“オープンゲーム”を遊んだ感想を掲載しています。ゲームの概要や各モードの詳細は、下の動画や過去の記事(その1その2)をチェックしてみてください。

●動画:『グランドエイジ メディーバル』HOW TOトレーラー

目的は広大なヨーロッパ全土を支配すること!

 1人で遊ぶことができるオープンゲームでは、プレイヤーは小さな街の領主としてスタートし、勢力拡大を目指します。最終目的は、ヨーロッパ全土を支配する皇帝にまで上り詰めること!

『グランドエイジ メディーバル』
▲初めに舞台となる地域や国、街、ゲーム開始時の資金などは自由に選べます。領主(=プレイヤー)の名前や顔、国の紋章なども設定可能です。

 まずはブリテン諸島の“コーク”からスタート。さっそく周囲を確認してみると……マップが広すぎてビックリ! このモードだけで1カ月は余裕で遊べそうな予感がしました。

『グランドエイジ メディーバル』
▲マップがとにかく広い! 雲に覆われた場所は未開の地になるわけですが、縮小表示でもフィールド全体を見渡すことができません。

●ギリギリを攻める交渉が熱い!

 雲に覆われた未開の地は、斥候や開拓班などに探索させることで見られるようになります。そうして新たな街を発見したら、自分の街を発展させるべく外交に挑戦です!

 外交では、お金や物資などを相手が納得するだけ提供することで、交易許可をもらったり、友好度を上げたりできます。お金に余裕があれば、大金をはたいて黙らせるパワープレイもできるようです。

『グランドエイジ メディーバル』

 最初の外交は、街のなんとなく規模から予想してお金を提供し、交易許可をもらいました。交渉は成功したのですが、お金の量が多すぎたようで「もっと少なくてもよかった」的なコメントが。

 その反省を生かし、今度は少ない金額から徐々に上げていく方法で探ったところ、しばらく外交ができなくなりました……。交渉に失敗し続けるとペナルティがあるようです。ちょっとギリギリを攻めすぎました(笑)。

●未開の地の探索にハプニングはつきもの?

 未開の地の探索では、街以外にテントや大量の物資などを発見することも。調べることで、お金や資源などを手に入れられるケースがあります。

『グランドエイジ メディーバル』
▲テントを発見して、お金と物資を手に入れました。

 しかし、世の中はいいことばかりでありません。探索は自分にとってプラスしかないと思っていた矢先、なんと盗賊に遭遇。試しに、斥候でどれだけ戦えるかを見るつもりだったのが、退却させなかったせいで全滅してしまいました。

 盗賊への対策の1つとして、自分の街に兵舎を建てて傭兵を雇う方法があります。仕返しとばかりに、先ほど斥候を全滅させた盗賊たちに向かわせたら、意外とあっさり勝利。交渉の時もそうでしたが、すべてはお金の力は偉大です。

『グランドエイジ メディーバル』
▲お金はかかるものの、傭兵に探索させることもできます。斥候よりも移動は遅いのですが、盗賊対策はバッチリです。

●お金稼ぎの近道は工場づくり

 探索によって他の街がほしがっている物資の情報を一通り収集し終えたら、自分の街でその物資を作るために工場を作ります。建てられる工場の種類は街周辺で手に入る資源に依存しているので、目的の物資を生産できるかをチェック! 自分の街の工場で生産できるようになれば、お金を効率よく稼げます。

『グランドエイジ メディーバル』

 建てられる工場は街ごとに異なりますが、どの工場を建てるかは基本的に自由です。食材の生産に特化した街、資材の生産に特化した街など、自分の街に特色を持たせるプレイもありですね。

●安く買って高く売る

 自分の街や交易許可を得た街では、商人を使って物資の売買ができます。他の街の需要と供給の関係をリサーチし、安く買って高く売るやり方でもお金は稼げます。

 とりあえず自分の街で取引を開始。安く購入できる物資を選びます。物資の価格は需要と供給に左右されるので、在庫が多い物資を買い、その商人に指示を出して、購入した物資を隣街で高く売るために運ばせました。

 最初はこのサイクルで地味に稼いでいましたが、もっと大きな利益がほしくなり、物資の取引先を増やすべく未開の地の探索へシフト。それが功を奏し、大幅な収益を生むことに成功しました!

 ゲーム開始時に商人は1人ですが、新たな街を増やすことで雇える数も増えていきます。つまり、交易できる人数が増え、そのぶん収入もどんどんアップするわけです。

 街が増えてくるとと、商人への指示出しだけで大変そうに思えますが、心配ご無用。このゲーム、商人が自動で交易を行うよう設定することもできるんです。街の管理や外交に集中しつつ、気づいたらお金が貯まっているなんてすばらしい!

『グランドエイジ メディーバル』
▲ゲームはリアルタイムで進むので、街から街へ行き来する商人の動きも見られます。こうした流通を眺めているだけでも、おもしろいと感じました。

皇帝までの道は果てしない!

 4時間ほどのプレイでは、まだこのゲームの入口程度でしたが、探索、交易、外交という醍醐味をじっくり体験できました。なによりも、4時間でまだブリテン諸島内という圧倒的なボリュームには驚かされます。イタリアやロシア方面がどうなっているのか、気になりますね。

 最初のプレイということで、わりとまともにプレイしましたが、軍事力を利用して他の街を奪うといったこともできるとか。まだ見ぬ可能性に期待は膨らむばかりです!

『グランドエイジ メディーバル』
▲ブリテン諸島だけでもやりごたえ充分。皇帝になるまで、どれほどの時間がかかるのでしょうか。

初心者も安心のキャンペーンモード

 最後にキャンペーンモードについて紹介します。このモードは、ゲームガイドを読まずにすぐにゲームを始めたい人、シミュレーションゲームを初めてやる人などにオススメです。

 キャンペーンモードは、西暦1050年のコンスタンティノープル周辺を舞台に、物語を楽しみながら本作のシステムを理解することができます。

『グランドエイジ メディーバル』
▲イベントシーンは動く紙芝居で表現。日本語吹き替えで、映画を見ている気分になれます。

 プレイ中は随時目標が表示されるので、何をしていいのかわからなくなることはありません。目標達成のための操作や解説が入り、普段あまりゲームをやらない人も安心して遊べますよ。

『グランドエイジ メディーバル』
▲目標の下にはヒントが表示。プレイヤーが迷わない工夫が随所に見られました。
『グランドエイジ メディーバル』

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