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2016年5月24日(火)

『ハガレン』が実写映画化決定! エド役は山田涼介さん、ウィンリィ役は本田翼さんが担当

文:たすん

 『鋼の錬金術師』が実写映画化されることが決定し、ワーナー・ブラザース映画配給で2017年冬に公開されることが発表されました。

『鋼の錬金術師』

 本映画は、エドワード・エルリック役を山田涼介さん、ウィンリィ・ロックベル役を本田翼さん、ロイ・マスタング役をディーン・フジオカさんラスト役を松雪泰子さんが担当しています。なお、本田翼さんとディーン・フジオカさん、松雪泰子さんは初共演となっています。

『鋼の錬金術師』

●STORY

 錬金術とは物質の構成や形状を変化させ新たなものに作り替える技術で、無から有を生む万能の術ではなく、“等価交換”を原則とする厳正科学である。

 幼いころ、亡くなった母にもう一度会いたいという想いから“錬金術”において最大の禁忌とされる人体錬成を行った兄、エドワード・エルリックと弟、アルフォンス・エルリック。

 しかし、錬成は失敗。エドワードは左足を、アルフォンスは体すべてを失ってしまう。エドワードは自身の右腕を代償にアルフォンスの魂を錬成して、鎧に定着させることに成功し、アルフォンスは一命を取り留める。

 時が経ち、エドワードは自ら失った右腕と左脚に機械鎧(オートメイル)を装着。失った身体を取り戻す手掛かりを得るために国家錬金術師となり、“鋼”の錬金術師と呼ばれていた。そしてその手掛かりが“賢者の石”と呼ばれる伝説の石であることを確信する。

 弟の体を取り戻すために命をかける兄と、彼を支える鎧姿の心優しい弟。亡き母の“人体錬成”の代償として失ったすべてを取り戻すため、不可能を可能にするほどの絶大な力を秘めると言われる“賢者の石”を探す2人の壮大な冒険の旅が今、始まる――。

 やがて“賢者の石”を探す旅は国家をも揺るがす巨大な陰謀をめぐる熾烈な戦いへ変貌していく。

実写映画版『鋼の錬金術師』概要

 『鋼の錬金術師』は、漫画家・荒川弘さんの代表作。TVアニメや劇場版アニメが10~20代を中心に爆発的な人気を獲得しました。また、全世界シリーズ累計部数7,000万部超という空前の記録を打ち立てています。

 主役のエドワード役を演じるのは、『暗殺教室』シリーズの山田涼介さん。本作のヒロインにしてエドたちの幼なじみで機械鎧(オートメイル)技師のウィンリィ・ロックベル役を、『アオハライド』や『ターミナル』などでヒロインを演じた本田翼さんが担当。

 また、エドとアルのよき理解者で若き士官“焔の錬金術師”の名を持つロイ・マスタング役に、俳優だけでなく映画監督、アーティストと多彩な才能を発揮するディーン・フジオカさんとエドとアルの冒険に立ちはだかるホムンクルス(人造人間)、“色欲”のラスト役を演じるのは松雪泰子さんとなっています。

 他にも、マスタング大佐の親友ヒューズ中佐役を佐藤隆太さん、マスタングの側近ホークアイ中尉役を蓮佛美沙子さん、ロス少尉役を夏菜さん、『鋼の錬金術師』で重要な役割を担う国家錬金術師のタッカー役を大泉洋さん、ドクター・マルコ―役を國村隼さん、ハクロ将軍役を小日向文世さん、“嫉妬”のエンヴィー役を本郷奏多さん、“暴食”のグラトニー役を内山信二さん、ホムンクルスと共謀するコーネロ教主役を石丸謙二郎さんが担当します。

 さらに、監督には『タイタニック』でCGも手掛けた映像のスペシャリストで、2002年『ピンポン』を大ヒットに導いた曽利文彦さんが担当しています。

 実写映画版『鋼の錬金術師』の撮影は6月、世界観の表現を追求してイタリアロケから開始し、日本での撮影を経て8月下旬に撮影終了を予定しています。

 さらにアクションやCG映像にも巨額の予算が投下されることから、壮大な物語にふさわしい日本映画の枠を超える破格のスケールの映画の誕生が期待できそうです。

原作者・主要出演者・スタッフコメント

●原作者・荒川弘さん

 いろいろなメディア展開をしてきた『鋼の錬金術師』ですが、なんと実写化! マンガでは豆粒ドチビのすぐキレる主人公なので、山田さんに演じていただくのは、なんだか申し訳ない気分です……!!(あ、ヒロインもすぐキレますね。すみません……)

 曽利監督はマンガ表現とリアル部分をつなぐCGを上手に使われる方なので、アニメやゲームとはまた違った表現を見せていただけそうで楽しみです!

●エドワード・エルリック役・山田涼介さん

 僕自身も小さなころから読んでいたのですが、現実離れした世界観でありながらもヒューマンドラマがちゃんと描かれている、そこに多くの人が心を惹きつけられているのだと思います。

 今回主演という立場をいただいた時は、原作が好きだからこそ、どんな作品になるのか疑問と想像が膨らみ、自分がこのプレッシャーに勝てるのか? という気持ちもありました。

 (アクションについて)できる限りスタントは入れず、自分を追い込んでやってみたいと思っています。CGなどの技術の発達がある今この時代だからこそ、実現できる。原作ファンの方には勿論、原作を知らない方にも、この作品の凄さをスタッフ・キャスト一同で作り上げていけたらと、身体を鍛え役への理解を深めることで、今は決意が固まりました。

●ウィンリィ・ロックベル役・本田翼さん

 連載当初から読んでいて、単行本も完全版も大切に持っている本当に大好きな作品なので、プレッシャーが凄いです。原作ファン、そして私たちの世代にこそ観て欲しいし、観たいと思わせる作品にできたらと思っています。海外での撮影は初めてなので、しっかり準備をして臨みたいと思います。

●ロイ・マスタング役・ディーン・フジオカさん

 人気のマスタング大佐を演じさせていただくプレッシャーはありますが、原作ファンの皆さまの大きなご期待を背負えるようにまずは身体をひとまわり大きく増量して、役作りに望みたいと思います。

 学生時代にはボクシング、俳優のキャリアを始めてからは中華武術やテコンドーを含め日常的に練習し、過去の仕事でもアクションを撮影してきたので、その経験が今回の新しいチャレンジに生かせるよう頑張ります。

●ラスト役・松雪泰子さん

 世界中にファンがいる今作。演じさせていただくキャラクターは、原作ファンの方々の思い入れも強いキャラクターだとお聞きし、身の引き締まる思いです。曽利監督とも実写の映画では初めてですので、どんな作品作りになるか、楽しみにしております。

●監督・曽利文彦さん

 『ピンポン』は企画段階から参加し、自らの想いが強く反映された作品ですが、今作はそれ以来となる、自らが立ち上げた作品であり、特別な思い入れがあります。

 『鋼の錬金術師』の世界観やテーマ性、そして“生きていくことの真実”を描いた、この素晴らしいストーリーを幅広い世代にご覧いただけるよう、チーム一丸となって全力で取り組んでいきたいです。

●エグゼクティブ・プロデューサー・濱名一哉さん(ワーナー・ブラザース映画)

 『ハリー・ポッター』、『るろうに剣心』シリーズのワーナー・ブラザース映画が、自信を持って贈る、日本発のワールド・クラスの巨大プロジェクトです。世界中をアッと驚かすような作品を目指していきたいです。

(C)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (C)2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会