2016年5月26日(木)
『モンスターハンター ストーリーズ』発売日は10月8日! 特別なオトモンが入るamiibo3体が同時発売
カプコンは、3DS用ソフト『モンスターハンター ストーリーズ』を10月8日に発売する。
本作は、『モンスターハンター』の世界観を踏襲したRPG。モンスターと絆を深め、秘められた能力を目覚めさせることができる“モンスターライダー”として、モンスター(オトモン)との絆を深めつつ、広大な世界で冒険を繰り広げることになる。
発売日は本日開催された『モンスターハンター ストーリーズ』プレス発表会で明らかになった。
会場で公開されたそれぞれの情報については下記記事を参照のこと。
▲プレス発表会登壇者一同。 |
ゲーム情報コーナー
●世界観紹介
最初に登壇したのは、『モンスターハンター ストーリーズ』プロデューサーの辻本良三さん。7年前から「RPGをやりたい」という構想を持っていた辻本さんは「今日、この場で新たなことを発表できることがうれしい」と心境を明かした。
まずは新PVが公開された。映像の中には、まだ公開していないモンスターやシナリオでカギを握る“黒の凶気”の要素が含まれていた。
ここで世界観や設定を説明するために、『モンスターハンター ストーリーズ』世界観ディレクターの藤岡要さんが登場。本作『モンスターハンター ストーリーズ』ではプレイヤーは“モンスターライダー”となり、冒険を行う。これまでのように“ハンター”も出てくるが立場が異なるため、今までとは違う目線で楽しめるようだ。
“モンスターライダー”は絆石を使うことで、モンスターと絆を深めて、秘められた能力を目覚めさせられる民族。プレイヤーの他にリリア、シュヴァルという幼なじみがいる。遊んでいる最中に、モンスターの卵を見つける。儀式のごっご遊びをしていると、リオレウスが卵からかえってしまったところから物語が展開していくという。
さらに、巻き起こった“黒の凶気”によって村が犯されてしまう。こちらも物語に大きくからんでくる要素のようだ。幼なじみを含めた3人はこれらの出来事をきっかけに、それぞれの思いを抱き、それぞれの道を歩んでいく。
新たに公開されたシモーヌは主人公と出会う人物で、王立書士隊の隊長。ハンターだけでなくギルドもこの世界に存在していて、“黒の凶気”を調べているようだ。
おなじみのモンスターがゲーム内に出てくる。画像に掲載されていないモンスターも出てくると、藤岡さんは説明した。
モンスターにライドオンすることで、独自のアクションが可能。例えばブラキディオスは岩をくだくことが、ラギアクルスは泳ぐことができる。これらを生かして探索していくことになるようだ。
森丘、砂漠、雪山などおなじみのフィールドが用意されている。これまでとは異なり、フィールドが地続きになっているのも本作ならではの要素となっている。
●システム紹介
続いて姿を見せたのは、『モンスターハンター ストーリーズ』ディレクターの大黒健二さん。大黒さんは実際にゲームを使って、内容をプレゼンした。
大黒さんは、操作するやクルペッコにライドオン! 雪原を進んでいくと川を挟んだ対岸にモンスターの巣を発見した。これらの巣はランダムで登場し、巣の中にできるダンジョンもその都度変化するという。
発見したモンスターの巣は金色で、レアなためにぜひとも入りたいが、川を渡れない。ここで、オトモンをラギアクルスにチェンジ。能力の“水上移動”によって川を移動し、モンスターの巣に入ることができた。
さらに大黒さんはラギアクルスの持つもう1つの能力を披露。“咆哮”をすると、自分よりも弱いモンスターは近寄らなくなるという。
巣の奥でモンスターのタマゴを発見。タマゴは柄によって、生まれてくるモンスターのタイプがわかる。もし別のタマゴが欲しければ再度選ぶことができるようだ。ただ、選び直し続けると寝ていたモンスターが起きてしまうため、リスクもある。
今回はフルフルが起きてしまったためにバトルに突入。バトルはターン制で、じゃんけんのように三すくみとなっている。ただ、モンスターの行動はランダムではなく、それぞれの特徴が反映されている。このために、モンスターらしさが出ているという。
相手の動きを予測し、攻撃を当てていくと絆ゲージが高まっていく。ゲージがマックスになると“絆技”という大技を出すことが可能だ。
大黒さんはラギアクルスの絆技“キングストローム”を発動させる。水中に大きな渦が出現し、水柱があがると、その水柱からラギアクルスが登場。そこから地面に激しい雷を繰り出した。
ドハデな大技であったが、フルフルの属性が雷であったため、効果はいまいちであった。そこで大黒さんはウルクススを呼び出す。呼び出されたウルクススは火の攻撃を繰り出していた。
『モンスターハンター』をプレイしている人は違和感があるかもしれないが、本作には2つのモンスターを組み合わせることで、それまでになかった能力を組みこむ“伝承”という要素が存在している。このウルクススはそれによって火属性を使えるようになっているという。
▲絆技のグラインドスピンは、演出が火属性に変化していた。 |
討伐に成功した大黒さんは、出口に向かう。“ネコタクチケット”でハクム村に移動し、先ほど手に入れたタマゴをふかさせることに。生まれたきたフルフルの背景が金色だったが、これはレアな巣で手に入れたレアなタマゴだからだという。
ステータス画面の右下にある“なんでもビンゴ”が先ほどの“伝承”にからんでくる要素。このビンゴを埋めることで、能力に影響を与える。そのため、いい能力を持ったモンスターを集める楽しさがあると、3人は語った。
マイハウスではモンスターライダーだけでなく、ナビルーの見た目を変えることが可能。また、ギャラリーではこれまでに体験したイベントを見直すことができる。この際に、現在装備している武具が反映される。ナビルーも同様に見た目が反映されるため、一度見たシーンも新たな気持ちで楽しめるようだ。
改めて本作のシステムが説明された。主人公は性別、見た目をカスタマイズ可能。見た目はイベントシーンに反映される。ゲームの流れは、モンスターを集めて育てて、対戦。さらに新たなモンスターを生み出していくという流れになっている。
先ほどのビンゴの要素“絆遺伝子”はオトモンによって異なる。スロットの開き方と数で伝承のさせ方が異なり、それをうまくかけあわせることがポイントのようだ。大黒さんは「とにかくビンゴを揃えるのが目的。そのうえで、同じアイコンで揃えるとさらにいいです。わかりやすいですが奥深いです」と語った。
本作では3DSを使った“通信対戦”が可能。ローカル通信、インターネット通信に対応しているという。対戦は発表当時よりユーザーから希望されていた要素で、今回初めて公開された。
●発売日、特典、コラボ紹介
辻本さんは、10月8日にソフトを発売することを発表したあとで、特別なオトモンが入るamiibo3体をゲームと同日に発売することを明らかに。また第2弾のamiiboが今冬発売予定だ。
続いて特典情報を紹介。パッケージ版、ダウンロード版の数量限定特典として“ナビルー衣装(リオレウス)”を入手できる。また3DS『モンスターハンタークロス』のセーブデータが保存されている場合、ナビルー衣装と武器の2つの特典を入手できる。
また各ゲームショップ別の数量限定特典も明かされた。
6月1日20:00から『モンスターハンター ストーリーズ』のスペシャル特番が配信される。ゲーム情報を細かく紹介するという。
●ゲストのDAIGOさんが登場
スペシャルゲストとして、タレントのDAIGOさんが登場。DAIGOさんは3DS『モンスターハンタークロス』でTV-CMに出演していた。辻本さんはその時からDAIGOさんに『モンスターハンター ストーリーズ』でも出てほしいと思っていたという。再びイメージキャラとして、TV-CMに起用されることになったDAIGOさんは「DGZT(ダイゴ続投)! 『モンハン』が大好きなのでうれしいです」と心境を明かした。
本作ではさまざまなモンスターにライドオンすることができる。乗りたいモンスターを聞かれると「ジンオウガがスキだが、ブラキもスキ。いろいろ乗ってみたいが、強いて言うならパッと出てきたその2つ」と回答した。CMの映像はまだ収録していないが楽しみにしているという。
ここで「ちょっとまてーー!」という台詞とともに、ナビルーがステージに乱入。近くまで来たナビルーに対してDAIGOさんは「デカイね」や「アイルーはカワイイけど、君は顔がちょっと変では?」と厳しめのコメントを。それに対してナビルーが怒るシーンもあった。
さらに辻本さんはDAIGOさんとのコラボを発表。衣装は『モンハンクロス』のコマーシャル時の衣装を参考にし、武器はDAIGOさんが監修しているという。武器名はDAIGOの剣で“DAI剣”。「1週間くらい考えて出しましたね」とコメントしていた。武器にデザインされたドクロがウィッシュしているのを見てとれる。
さらに、サンリオの“ポムポムプリン”とのコラボが明らかに。他にもいろいろなコラボがあるようだが、そちらについては後日明らかになるとのこと。
せっかくDAIGOさんが来ているということで、対戦してみることに。DAIGOさんのキャラは先ほど公開されたコラボ装備を身につけていた。バトル中には、スタンプを出すことで意思の疎通が可能。2人は攻撃が決まった時やダメージを受けた時に出していた。
バトルの序盤は、辻本さんの行動を見切って絆技を使ったDAIGOさんが有利に。しかし辻本さんもラギアクルスの絆技を使って反撃。さらに回復薬を使うという、本気のプレイで逆転する。
ところが、再び絆ゲージをためたDAIGOさんはモンスターをブラキディオスに変えて、絆技を発動。ブラキディオスは開発時にボクサーと呼ばれていたため、絆技ではモンスターライダーと特訓しているようなシーンが描かれていることを辻本さんは説明。本気で勝ちに行ったにもかかわらず、破れてしまった辻本さんは「2回も絆技を使われるとは思わなかった」と苦笑いであった。
最後にDAIGOさんは「プレイをして感じたのはMHMH(モンハン、マジホット)! 熱いゲームです。イメージキャラをやらせてもらえるのもうれしい。発売日が楽しみです!」とコメントし、ステージをあとにした。
▲対戦後には、先ほど披露されたスタンプチャットについて説明された。 |
アニメ情報コーナー
アニメ『モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON』の紹介コーナーでは、制作統括するフジテレビジョンの松崎容子さんが登場。最新PVに続いて、アニメが10月より毎週日曜の朝8:30から放送することを明かした。これによって、日曜の朝は『モンスターハンター ストーリーズ』、『ドラゴンボール超』、『ワンピース』と続き、「90分間をキッズとファミリーゾーンとして展開していきます」と宣言していた。
フジテレビとしてアニメの新枠を設けるのは10年ぶりのことで、新番組として枠を開くのは13年ぶりだという。「フジテレビのファンになってもらうために、このアニメの展開をさせていただいた」と語った後、キービジュアル第2弾を公開した。
再度登壇した辻本さんは、『モンスターハンター』シリーズのアニメ化として、いいタイミングといいパートナーを探していたことを口にした。この『モンスターハンター ストーリーズ』が出るタイミングで、熱心に声をかけてもらったことがきっかけで、アニメ化が動きだしたという。
●ゲストのM・A・Oさんが登場
キャラクターに声を当てる声優のメンバーはアニメとゲームでほぼ同じだとのこと。ここで、ステージ上にはナビルーを演じるM・A・Oさんが姿を見せた。
M・A・Oさんは大きな作品のキャラとして出させてもらえると思っていなかったようで、驚いていると同時に光栄だと感じていることを告白。辻本さんは、M・A・Oさんのサンプルを聞いた時に、コミカルだったり、マジメだったりといろいろな表情を見せるナビルーにピッタリだったためにぜひお願いしたいと感じたとのこと。
松崎さんらスタッフも、愛らしい声で動きのあるキャラを表現できるM・A・Oさんの起用は満場一致であったことを明かした。M・A・Oさんはナビルーのボイスを収録するに際して、動いているところでは積極的に声を入れていったという。こちらはアドリブではあったが、OKだったとのこと。
最後に3人からメッセージが贈られたので以下に掲載する。
M・A・Oさん「冒険していくなかでいろいろな物語が展開していくのが魅力です。あとは、個性的なキャラも魅力。ナビルーとして魅力をお届けできるように精一杯演じていくので、応援よろしくお願いいたします」
松崎さん「アニメはゲームの内容に即した物語になっていますが、その“間”をアニメオリジナルとして作っています。ゲームが好きな人を裏切らず、やっていない人には興味を持ってもらえるものになっていると思います。10月から放送スタートなので、これから主題歌を制作し、鋭意発表していきます」
辻本さん「アニメの情報をここまで出せるところまで来ました。これまで『MH』シリーズはアクションゲームとして展開してきたのですが、この『モンスターハンター ストーリーズ』はもう1つの柱になるように育てていきたいと思っています。ゲーム、アニメともに10月開始なのでいいスタートをきりたいです!」
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