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2016年5月27日(金)

教育拠点・Nセンター開設。カドカワと地域自治体が連携してN高校の授業を各地で受けられるように

文:電撃オンライン

 カドカワは、各地にネット教育を活用した教育拠点をつくる“Nセンター”プロジェクトを開始し、鹿児島県長島町、群馬県南牧村、佐賀県武雄市に“Nセンター”を開設することを発表しました。

『Nセンター』
▲Nセンター長島(仮)イメージ図。

N高等学校の双方向授業システムを活用し、都市部と地方の教育格差をネット教育で解消

 “Nセンター”とは、各地方自治体とドワンゴ、カドカワが開校した“N高等学校”が連携して開校する地域の教育拠点です。

 昨今、日本の少子化により小中学校、高校の統廃合が進んだ結果、全自治体の1/4に高校がなく、地域間で教育格差が生じ、教育場所を求めて高校のある地域への移住者も増えています。

 これを受け、“Nセンター”では各地方自治体の協力のもと空き施設を有効活用し、“N高等学校”のウェブ授業のシステムを受講できるようにする他、職業体験やプログラミング学習の機会も提供し、若者と地域住民が交流できる新しい拠点とすることを目指します。

 高校や教育機関がない地域にネットを活用した教育拠点をつくることで、通信制高校生が通える場所となる他、都市部と地方で広がる教育格差の問題を解消することを目標としています。

“Nセンター”の特徴

●ネットを活用した公営の学習塾

 N高等学校が提供している双方向の課外授業アプリを授業に活用。大手予備校講師の受験対策授業などを“Nセンター”でネット受講できるほか、チューターによる自学自習のサポートを受けることができます。

●職業体験やプログラミング学習などキャリア学習センター

 地域ならではの仕事を知ることができる職業体験のスタディ・ツアーを企画するほか、IT技術が学べるプログラミング講座なども実施し、就職に活かせる学習機会を提供するキャリア学習センターとしての機能を持ちます。

●通信制高校の生徒が通える拠点

 通信制高校の生徒がチューターに指導してもらいながらネットで学ぶことで、高校がない地域でも移住せずに高校卒業できる拠点を実現します。

※“Nセンター”の運営主体は地方自治体のため、各施設の運用方法は自治体によって異なります。“Nセンター”という名称は各地域ごとに異なります。
※リアルタイムでクラスメイトと受講する“生授業”が受けられるほか、スマホをはじめ各デバイスに最適化したN高オリジナルのデジタル“教材”で勉強ができます。
※授業は講師や生徒同士のリアルタイムのコミュニケーションを重視し、録画映像ではなく生放送で行い、放送後はアーカイブ視聴も可能です。

鹿児島県長島町、群馬県南牧村、佐賀県武雄市に“Nセンター”開設決定

 鹿児島県長島町、群馬県南牧村、佐賀県武雄市(予定)にNセンターが開設されます。

『Nセンター』
▲職業体験ツアーを実施する南牧村役場。

 鹿児島県長島町では、7月にNセンター長島(仮)が開設されるほか、群馬県南牧村では教育拠点の開設に加え、高校生や大学生が村の活性化に取り組む行政職員の職業体験ツアーの実施が予定されています。

【Nセンター長島(仮)】
場所:鹿児島県出水郡長島町鷹巣 1875 番地1 長島町役場内
講師:チューター2名

【Nセンター南牧村(仮)】
講師:チューター2 名(募集中)

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