2016年6月5日(日)

『グランツーリスモSPORT』限定版にはA4サイズの本が付属! ケンドーコバヤシさんが転職をかけて勝負!?

文:電撃オンライン

 6月4日に渋谷ヒカリエにて、11月15日発売のPS4用ソフト『グランツーリスモSPORT』の日本メディア向け発表会が行われました。

『グランツーリスモSPORT』
▲前列左から高橋拓也さん、大村海太さん、大村航紀さん、冨林勇佑さん。後列左からヤン・マーデンボローさん、中尾明慶さん、山内一典さん、ケンドーコバヤシさん、片山右京さん。

 ステージに姿を見せた『グランツーリスモ』シリーズのプロデューサー・山内一典さんは、『グランツーリスモSPORT』の特徴を説明しました。

『グランツーリスモSPORT』

 『グランツーリスモSPORT』に登場する車や、コース、ゲームのモードなどを紹介。初めてレースゲームをプレイする方に向けた、初心者でも1から学ぶことができる“Beginner’s School”が用意されるようです。

『グランツーリスモSPORT』

 その他に、“Museum”という機能が準備されています。この機能は、自動車の歴史を見ることができ、同時にその背景で起こったさまざまな出来事とあわせて確認できます。

『グランツーリスモSPORT』
『グランツーリスモSPORT』
▲1893年の例が公開されました。左の写真はメルセデスのベンツ『ヴィクトリア』のもので、右にの写真は同じ年発表されたムンクの“叫び”です。

 自分のプロフィールやプレイデータを公開できたり、他の人のデータを確認できたりすることができる“Socal Functions”が追加されます。情報はPS4に限らず、スマートフォンアプリや、インターネットに接続できる端末でも確認できるとのことです。

『グランツーリスモSPORT』
『グランツーリスモSPORT』
『グランツーリスモSPORT』

 また、『グランツーリスモSPORT』のプレイによって、実際のモータースポーツのライセンスが取れるようになるシステムや、2つのオンラインのチャンピオンシップが用意される“SPORTモード”、車にペイントを施せるLivery Editior機能、フォトモードの“Scapes”の情報が紹介されました。

 電撃オンラインではそれぞれのモードを過去記事で紹介しているので、そちらをぜひご覧ください。

●『グランツーリスモSPORT』発売日と商品ラインナップが公開

 最後に、発売日と商品ラインナップが公開されました。日本国内の発売日は11月15日。通常版と限定版の2種類があり、価格は通常版が6,900円+税、限定版は9,900円+税です。

 限定版には256ページのA4サイズの『グランツーリスモSPORT』のA4サイズのブックレットが付属。ブックレットの中には自動車の歴史や“Scapes”を利用したフォトギャラリー、自動車工学、車のセットアップなどさまざまなものが収録されています。

『グランツーリスモSPORT』

 限定版に付属する本には、自動車の歴史や、“Scapes”を利用したフォトギャラリー、自動車工学、車のセットアップなどさまざまなものが収録されています。

 ここで集まった報道陣を対象にした質疑応答が行われたので、その中からいくつかを掲載します。

――発売時点で140台があるということでしたが、その後の追加スケジュールについて教えていただけますか?

 もちろん準備を進めていますが、具体的にはまだ言えません。ただ、『GT5』の時のように1年お待たせすることは絶対にありません。

――体験会や体験版の配布は今後予定されているのでしょうか?

 具体的なスケジュールはありませんが、おそらく体験する機会は増えてくるのではないでしょうか。

――ライセンスプログラムに参加する国に日本が含まれていないのですが、こちらについてはいかがでしょうか?

 承認されるまでにはたくさんの会議、投票が必要。そのため、すでに22カ国が参加していることがむしろ驚きなくらいです。ただ、皆さん関心はすごくあるようなのでジワジワ増えていき、ロンチ時点でも増えていると思います。悲観はまったくしてはいません。

――PlayStation VRで遊ぶ際には、以前にあったようなマルチモニターのような特別なモードになるのでしょうか? それともおおよそのモードをスムーズに使えるのでしょうか?

 すべてのモードで自然に使えるようにしたいと思っています。レースゲームとVRの相性はすごくいいので、自然な形で取り入れていきたいと考えています。

●ゲスト8名によるエキシビションマッチ開催

 コーナーMCとしてタレントの中尾明慶さん、エキシビションマッチを解説するモータースポーツ実況アナウンサーの木幡ケンヂさんが登壇しました。

『グランツーリスモSPORT』
▲右側にいるのは実況アナウンサーの木幡ケンヂさん。

 中尾さんは、周りの友だちの反響がすごいことから「この新作に期待しています」とコメント。木幡さんはさらに進化した車のグラフィックやライティングを絶賛していました。

 その後には、元F1ドライバーの片山右京さん、“GTアカデミー”出身のプロレーシングドライバーのヤン・マーデンボローさん、“FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ プレシーズン テストチャンピオン”の高橋拓也さんと冨林勇佑さん、ジュニアカートドライバーの大村海太さんと大村航紀さん、タレントのケンドーコバヤシさんが登場。今回のエキシビションマッチでの意気込みをそれぞれ話されました。

『グランツーリスモSPORT』

 ここで、エキシビションマッチの概要が説明されました。

 レースは2つのグループに分かれて戦うこととなり、第1レースが“大人からこどもまで! 世代を超えたバトル!!”と題され、中尾さん、大村海太さん、大村航紀さん、ケンドーコバヤシさんによるバトルが繰り広げられます。

『グランツーリスモSPORT』

 ステージは首都高をモチーフにしたコース。ここでケンドーコバヤシさんが「縦列駐車の勝負と聞いてきた」とコメント。この発言に会場が笑いに包まれました。さらにケンドーコバヤシさんは、「転職を考えていたので、勝負に勝って実現させる!」と意気込んでいました。

『グランツーリスモSPORT』
『グランツーリスモSPORT』

 ケンドーコバヤシさんは宣言通り、タレントであるとは思えないような好調な走りを見せていました。しかし、最終コーナーで大村航紀さんがケンドーコバヤシさんの隙を見逃さず、一気に追い抜き、トップに躍り出て会場を沸かせました。

『グランツーリスモSPORT』
『グランツーリスモSPORT』

 結果は、1位が大村航紀さん、2位が中尾さん、3位がケンドーコバヤシさん、4位が大村海太さんという順位でした。片山さんはケンドーコバヤシさんの腕に驚いていましたが、急なライン変更にはダメ出し。ケンドーコバヤシさんの転職に赤信号をともしていました。

 第2レースは“プライドをかけた真剣勝負! レーサーズバトル!!”と題され、片山さん、ヤンさん、高橋さん、冨林さんの4名がバトル。こちらは、F1経験者とバーチャルから飛び出した“GTアカデミー”出身のリアルレーサー、そしてバーチャルレーサーの戦いです。

『グランツーリスモSPORT』
『グランツーリスモSPORT』

 第1レースよりもスピードが速い車種を使うということでということで注目を集めていました。

『グランツーリスモSPORT』
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 好調なスタートダッシュで冨林さんがいきなり1位に踊り出たことで、片山さんは同様したのか、影響されたのか、第1コーナーを曲がり切れずにコースアウト。冨林さんに次いでヤンさん、高橋さんが走行します。

 このままの状態が維持されるのかと思いきや、冨林さんがカーブで膨らんだところを、ヤンさんが見逃さずに抜くという、手に汗を握る場面が展開しました。

『グランツーリスモSPORT』
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 結果は、1位がヤンさん、2位が冨林さん、3位が高橋さん、4位が片山さんという順番。冨林さん、高橋さんともに悔しそうなコメントであると同時に、ヤンさんを認め、たたえていました。

 最後に、高橋さん、冨林さん、2名の凄腕開発者による、“神プレイ”が披露されました。“神プレイ”のコースは、1周20キロの“ニュルブルクリンク”です。

 レースでは、冨林さんが片方の縁石にタイヤをとられてぶれた瞬間に、他の3名が一気に抜く場面を見ることができました。後半はタイトなカーブの連続で、車間は近いのですが、コースラインが一本で抜くことができない状況が続きます。

 コース最後の直線では4台の車が並び、どの車が勝ってもおかしくはないような場面となり、会場は緊張に包まれ、まさに“神プレイ”というレースが繰り広げられました。

『グランツーリスモSPORT』
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 1位が高橋さん、2位が冨林さん、3位、4位に開発チームの凄腕プレイヤーという順位となりました。“神プレイ”を見たゲストの方々は、「鳥肌が立った」と絶賛。興奮が収まらないようでした。

『グランツーリスモSPORT』
『グランツーリスモSPORT』
▲先日行われた“FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ”のトロフィーを披露する場面もありました。

 エキシビションマッチは“『グランツーリスモ』YouTubeオフィシャルチャンネル”でのアーカイブで確認することができます。ぜひ、より磨きのかかったグラフィック、車の挙動、そしてゲーム内容をチェックしてください。

●『グランツーリスモSPORT』日本メディア向け発表会 Gran Turismo Sport Announcement Event for Japanese Media

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