2016年6月15日(水)
米国で開催されている“E3 2016”にあわせて配信されている動画配信番組“Live at E3”で、NX(コードネーム)でも発売が予定されているWii U用ソフト『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のプレイデモが行われた。
デモには、青沼英二プロデューサーが登場し、設定やアクションなど、新要素満載の本作について解説していたので、その様子をお届けする。なお、プレイは“E3 2016”会場に出展されているバージョンを使用。
青沼さんは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』というタイトルについて説明。これまでのシリーズはキャラ名やアイテムがサブタイトルになることが多かったが、今回はこの世界そのものを表現しているとのことだ。
プレイが始まると、“シーカーストーン”と呼ばれるアイテムを手にする。ゲーム中ではナビのようにリンクを導くシーンや、キーアイテムのように物語を進めるシーンを見られた。
他には、マップの表示に使ったり、マップ上にマーキングしたりという使い方ができるようだ。さらに、敵をサーチして体力を調べることも。
宝箱を開けて、アイテムを入手するのはこれまでのシリーズ通り。ただ、ゲームシステムの大きな変更点として、ジャンプがアクションとして追加されていた。このアクションは壁を登る際にも活用される。
壁を登ると、リンクの横に“がんばりゲージ”と呼ばれるアイコンが表示される。こちらはアクションに関係するスタミナになっていて、登ったり走ったりするとゲージが減っていた。
木になっているリンゴを集めるリンク。斧を使うことで木を倒せる。倒した木をさらに斬ると、薪が手に入っていた。
拾った木の枝は、火をつけることが可能。火がついている枝を草に近づけると、草を燃やせるようだ。
池の中央の島には、剣が刺さっていた。「マスターソードか!?」と飛び付いて、引っこ抜いていたが、正体は錆びた剣。それを見た青沼さんは笑いながら「こんなところに、そんな重要なものがあるわけないでしょう」とコメントした。しかし、錆びているとはいえ剣なので、草を切れるようだ。
アクションとしては、ジャンプ斬りと思われるものも。また、倒した敵が持っていた盾を入手する場面も見られた。
敵の攻撃をタイミングよくさけることで画面がスローモーションになり、攻撃を加えやすくなる。武器は投げて使うこともできるようだ。
他にもこれまでにない要素として、武器に耐久度が設定された。使っていると壊れるため、敵を倒してさらに強い武器を入手するというサイクルが生まれるとのこと。
アイテムの中には食べると回復するものが存在。これまでのシリーズでは、草を切って出てきたハートで回復していたが、本作ではものを食べて回復することになりそうだ。これについて青沼さんは「サバイバルのような感じですね。現地で調達したり食べたり」と解説した。
また、青沼さんは楽曲についても言及。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ではユーザーに行動をまかせているため、決まったところで特定の音楽を流すことが難しい。そのため、自然の音を反響音のような形で取り入れているそうだ。
音楽を含め、自由に行動できることを重視してデザインされている本作。青沼さんは「100人がプレイしたら、違う出会いをすることを楽しんでほしい」と語っていた。なお、今回披露されたプレイに関しては任天堂のトピックページより動画を確認できる。
また、米国のNintendoのYouTubeチャンネルでは、amiiboとの連動要素を紹介する映像が公開された。Wii U GamePadに、『ウルフリンク【トワイライトプリンセス】』を読みこませると、ウルフリンクが『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に登場する。
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