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2016年6月15日(水)

PS VR版『バイオハザード7 レジデント イービル』の感想をお届け。振り返ることがこんなにも怖いとは!

文:あべくん

 米国・ロサンゼルスにて、現地時間6月14日~16日に開催されているコンピュータゲームの祭典“E3 2016(Electronic Entertainment Expo 2016)”。

 その開催に先駆けて実施されたSIEのプレスカンファレンス、“E3 2016 PlayStation Press Conference”では、カプコンが手がけるサバイバルホラーゲーム『バイオハザード』シリーズの最新作『バイオハザード7 レジデント イービル』が発表されました。

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 ここからは、本作のPS VR対応版を現地で先行体験した際の、プレイインプレッションをお届けします。

ゾンビも敵も出現しない……はずなのに、なんと恐ろしく心細いことか!

 “E3 2016”会場からこんにちは! あべくんです。SIEのプレスカンファレンスで発表され、世界中のファンをあっと驚かせた『バイオハザード7 レジデント イービル』。そのPS VR版をプレイできるということで、さっそく体験してきました!

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 こちらの試遊では、プレイヤーはゲーム開始と同時に理由もわからないまま、暗く朽ち果てた廃屋の一室に放り出されます。その廃屋を探索し、進める場所を見つけたり、なぜこの場に自分がいるのかを探ったりするというのが、本作の目的です。

 というわけなので、何もわからないものの、とりあえず周囲を見回してみることに。ただですね、この“あたりを見回す”という、普段僕たちが無意識に行っている動作をすることそれ自体が超怖いんですよ……。

 PS VRなので、操作キャラクター=プレイヤー自身の目線で探索することになるのですが、振り返ったりするだけで怖い。本当に怖い。

 後ろで物音なんてした時には、すぐに振り向けないですもん。ちなみに僕はヘタレなので、後ろで音がしたらとりあえず一歩進んで真後ろに何かいないかを祈りながら振り返ります。まあ実際は何もなく、床がきしんだ音が響いただけだったりもするんですけどね(汗)。

 そんな調子で部屋の中をキョロキョロしていたら、開けそうなドアを発見しました。さっそく開けてみます。するとボロボロの廊下の先に、2階へと続く階段や別の部屋に通じているであろうドアを見つけることができました。

 「2階は絶対に心臓に悪いイベントが起きるよね」と僕の直感がささやいたので、まずはドアを開けてみることに。

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 ドアを開けるとキッチンでしょうか、冷蔵庫や電子レンジが置かれた広い空間が眼前に広がりました。そこを恐る恐る進んでいくと、冷蔵庫の扉の付近にアイコンが。どうやら開けることができるようです。

 このあたりはシリーズ作品同様、ワンボタンで何かしらのアクションを起こせるといった感じですね。ただ、しっかり注視しないとアイコンになかなか気づけないので、何となく探索するのではなく「自分がこの部屋のすべてを見つける!」といったくらいの気持ちで探さないと見落としをしてしまうかもという印象を受けました。

 さて、冷蔵庫を開けてみると中にはなんと、腐乱した肉のような何かが! 気色悪いので、注意深く見たくもありません。が! もしかしたら何かあるかも……。こういうところにはカギなどのアイテムが隠されているものだし……。そう思いながら、じっくり調べてみました。

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 ……特に何もありませんでした。あんなに怖い思いをしたのに……。もしかしたら何か見落としていただけかもしれませんが、どうやら冷蔵庫ははずれだったようです。そして次に電子レンジを調べてみることに。

 すると中にはカラスの死体らしきものが! 思わず「うぉっ」と叫んでしまいました。しかし、今度こそ何か隠されているかも……そう思いながら再度、中をのぞき込みます。

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 ……特に何もありませんでした。なんだよ! 怖い思いしたのに! そう思いながら近くにあった机の引き出しを開けたら、なんと人形の指を発見しました。これは持ち運ぶことができ、何かのカギになるアイテムのようです。こんな普通のところにあるとは……。

 その後も、鍋蓋を取ったらわさわさ沸いて手にまとわりついてきたゴ○ブリの大群や天井にぶら下がった人形などにひいひい言いながら進んでいると、1本のビデオテープを発見。「あれ? そういえば最初の部屋にビデオデッキがあったよね」ということで、最初の地点に戻って再生してみることに。

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 ビデオを再生すると、映像の中に謎の男たちが登場しました。自分に話しかけている様子を見て「今はビデオの中の登場人物の視点なんだな」と認識。男たちに導かれるまま、先へ先へと進んでいきます。

 どんどん進んでいったのですが、気づいたら男とはぐれてしまいました。それでも先へと進んでいくと、先ほどの男らしき後ろ姿が。「心配かけやがって(心細かったぜ)」と思い肩に手をかけると……し、死んでる!

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 この瞬間は本気でビビりました。ドラマや映画でよく見る「おい、何とか言えよ」みたいな感じで手をかけた人物が急に倒れる、という光景をまさか自分が体験するハメになるとは……。こうした緊張感はPS VRならではの体験だとあらためて感じましたね。

 と、そこでビデオの再生はストップし、プレイヤーは現実に引き戻されます。それから再度廃屋を探索し、ある程度まで進んだところで試遊が終了。ふぅ~冷や汗がすごい。

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 ネタバレになるので具体的な内容は伏せておきますが、これまでのホラーゲームとはひと味違った恐怖を体験できました。奇妙な話なのですが、“なぜ”、“何が”怖かったのかがよくわからないんですよ。

 今回体験できた範囲では、ゾンビが襲いかかって来る訳でもありませんし、急にバーン! と何かが飛び出してきたりといったことはほとんどありませんでした。なのに、その空間を歩いているだけで不安に駆られる。世界観がしっかり作り込まれているからこそ、このように感じたのだと思います。

 現在は、PS Plusの会員向けに本作の体験版である『バイオハザード7 ティザー ~ビギニングアワー~』が配信されています。こちらはPS VR対応ではありませんが、本作の静かに迫りくるような恐怖を体験できる内容かと思いますので、ぜひプレイしてみてください!

 ちなみに、電撃オンラインの名物編集・ゴローさんも本作を現地で体験していました。その様子を映像でおさめましたので、あわせてお楽しみくださいね!

●動画:PS VR版『バイオハザード7』を実況プレイ(BIOHAZARD7)【E3 2016】

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