2016年6月16日(木)
アメリカ・ロサンゼルスで開催中の世界最大級ゲームショウイベント“E3 2016”。会場で体験できたPS4用ソフト『Horizon Zero Dawn』のプレイインプレッションや質疑応答の内容をお届けしよう。
※プレイしたROMは開発中のものであるため、仕様は変更になる可能性がある。
主人公アーロイの操作は、あまり軽すぎず、重すぎず、非常によい感触。弓を引き絞ったり、敵を攻撃した時のリアクションにしっかりした重量感がある感じ。操作ボタンが多いのだが、それぞれのボタンの役割がはっきりしているので、一度覚えてしまえば戦闘中でも戸惑うことなく操作できそうだった。
バトルではまず、カンファレンスでも見られたバッファロー型マシンの捕獲に挑戦。R1ボタンで装備メニューを呼び出し、捕獲ワイヤーをセット。丸型の装備メニューは呼出し後に右スティックで装備を選択。
ここはかなり軽快に操作できた。L2で照準をあわせつつ、R2で捕獲ワイヤーを射出。撃ち込んだあとは、アーロイが自動で手元のワイヤーを地面に突き刺して固定する。
そうして2本撃ち込んで少し待つと、マシンが転倒。近づいて△ボタンを長押しし、マシンのブレインを乗っ取る。その後はマシン(マウント)に△で搭乗が可能に。マウント搭乗時は左スティックで移動でき、Xボタンを押すとマウントの腹を叩いて3段階ほどに調節できた。最高速だとかなり軽快に、ちょっとした段差は登っていけて気持ちいい。
次はマウントから降りて、狩りの時間だ。捕獲ワイヤーから弓に装備を変更し、目が光っている小さい恐竜型のマシンを攻撃。弱点である目を狙うと大ダメージが出せた。マシンによってさまざまな弱点ポイントや弱点属性があるようだ。
近接で弱点を狙うと、一撃で倒せることもあるとのこと。スキャンすると敵の属性などが表示される。弓からスリングに変更し、敵の弱点属性に合わせて弾丸を選択。こうした状況に合わせた戦いがポイントになるようだ。
戦闘中にも、属性スリングで敵の装甲を破壊したあとは弓で弱点を狙うなどの状況変化がどんどん現れる。戦闘中に装備メニューを呼び出すと、選択中は敵の動きがスローモーションになるので、「おれかっこいー!」と思いながら、さまざまな状況に対応できる。
もう、ハンターとして覚醒しちゃったんじゃないかな? と思ったら、左上の体力ゲージが残り僅か。体力ゲージは太めの赤ゲージと細い緑ゲージがあるが、十字ボタンの↑を押すと、下の緑ゲージを消費して、上の赤ゲージが回復。ある程度、体力のストックができるようだった。
今回は体験版ということでメニューが選択できなかったが、素材さえあればフィールド上で回復アイテムやトラップ、武器の弾丸などを生成可能なようだ。武器の弾丸などは素材さえあれば△ボタンで簡易合成も可能なので、移動中に弾丸がなくなっても安心。
十字ボタンのメニューでは、回復アイテムの使用やトラップの設置に加え、離れたマウントを呼び寄せることもできた。ピーっと口笛を吹くと近づくなんて、なんてかわいいやつ。マウントできるマシンは、アーロイのレベルが上がっていくと増えていくようなので、今から楽しみ。
もうそろそろ体験プレイも終了……というところで、いろんなところに移動しようと、湖に突撃すると、なんとアーロイさん、泳げることが判明! てっきり進入禁止かと思っていたが、さすがはオープンワールド。これから、さまざまな場所でいろんなアクションが待っていると思うと、ワクワクしてきた!
プレイ後の興奮冷めやらぬまま、ゲームディレクターのMATHIJS DE JONGEとリードライターのJHON GONZALEZにお話をうかがった。
――本作には、どれぐらいのロケーションが用意されているのでしょうか?
雪山や砂漠、ジャングルなどがあります。ダイナミックなウェザーシステムによって、雨や台風、夜にもなります。地下の環境もありますね。
――オーバーライド(マウント)できるものは、いくつかありますか?
いくつかあります。アーロイのアビリティによっては、乗るだけでなく味方にするといったものも存在します。
またレベルの上昇によって、最初は小さいロボットしかハッキングできなかったのが、どんどん大きいものもハッキングでいるようになります。
――装備は弓と槍の2つだと聞いていますが、どれぐらいの種類が用意されているのでしょうか?
スロットシステムがあり、これによって武器の強化もできます。最初はスロット数が少ない武器しかありませんが、ストーリーを進めていろいろな部族に会っていくと、スロットがさらに増えて複雑になった武器も増えていきます。これによって、いろいろなコンビネーションの武器がそろえられます。
――部族と出会っていく展開がありますが、彼らとのコミュニケーション次第で敵になってしまうことはありますか?
自分のコミュニケーション次第で少しだけ方向性が変化することはありますが、出会った人がいきなり敵になるといった、大きな変わり方はしません。
何より、一番注目してほしいのはアーロイの物語だからです。
――日本のユーザーにも、とても受け入れてもらえるゲームだと思うのですが、何か意識した点があれば教えてください。
特別、日本のユーザーだけをフォーカスしたつもりはないのですが、ハイテクなものと古代の部族という対照的なものを合わせたことが、うまくアピールできたのかなと思います。
ゲリラゲームズの開発者自体がSFも好きですし、BBC(英国放送局)の自然を紹介するチャンネルも好きです。このような好きなものを、それぞれのクリエイターが『Horizon Zero Dawn』に詰め込んでいます。
――日本のユーザーに楽しんでほしい、見てほしいポイントはありますか?
日本のユーザーにも好感触を抱いてもらっているのは非常にうれしいです。どの国の人たちにも私たちが作るストーリーが伝わればと思います。
(C)Sony Computer Entertainment Europe. Published by Sony Computer Entertainment Inc. Developed by Guerrilla.