2016年6月18日(土)
セガゲームスがサービス中のPC用オンラインアクションRPG『CLOSERS(クローザーズ)』。本作を担当する開発者へのインタビューを掲載する。
『クローザーズ』はストーリー、アクション、キャラクターが人気のアクションRPG。大型アップデート“Episode:2”が先日実装され、新エリア・国際空港が追加された他、レベルキャップが62まで解放されている。
話を伺ったのは、関口悦昭プロデューサー。サービス開始前後から現在に至るまでについてや、実装されるグローバルバージョンへの統合などについて語っていただいた。また、本作の魅力についてもたっぷり語ってもらっているので、遊んでいる人だけでなく、興味がある人もご覧いただきたい。
――昨年8月からサービスインまでのアップデートについて聞いていきます。まずはクローズドベータテストについて。
CBTではあまり大きなトラブルもなく、当初は稼働時間を限定していた予定も、最後の2日間は連続稼働に変更できるほど順調でした。おかげさまで皆さんから好評価をいただきまして、CBTの実装コンテンツをクリアした時に見られる“CBT限定のおまけ動画”も非常に評判がよかったですね。時間がない中、みんなで必死に頑張って作った甲斐がありました(笑)。
ちなみにですが、おまけ動画は公式YouTubeチャンネルに置いてありますので、見逃した方はご覧いただければうれしいですね。
――続いて、キャラクターの追加については?
CBTでハルト、ミコト、ユリの3キャラクターを入れて、オープンベータテストではJを、正式サービスからはミスティルテインをプレイできるようにしました。やはりキャラクターは『クローザーズ』の魅力の1つですから、日本の正式サービス時点で現存するキャラクターはすべて触っていただきたいと思っていました。この5人は作中の“ブラックランブス”というチームに所属するエージェントなのですが、もう1つ裏のチームともいえる“ウルフドッグ”というのが存在します。
“ウルフドッグ”はスラッシュとレヴィアの2人が追加されていて、そう遠くないうちに3人目を追加できるよう急ピッチで対応中です。アクションはもちろん、今回も個性を引き出すローカライズにも注力していますので、ぜひご期待ください。
――先日の“Ver.2.0”についてお願いします。
『クローザーズ』はストーリーのこだわりが強く、今回はちょうどのその節目に入ったところで“Ver.2.0”の冠をつけました。ただ、アニメや漫画でいうところの“第二章”というよりは、時間軸は“第一章”と同じのまま、舞台と登場人物が異なる、という具合ですね。
“Ver.1.0”はブラックランブスというチームを中心とした舞台で、“Ver.2.0”はウルフドッグというチームを中心とした舞台になります。どちらのチームから始めても、それぞれの舞台に登場する人物たちがリンクする場面が出てきます。ちょうど表裏の関係にあると言ってもいいですね。
ですから、最初に選ぶキャラクターは直感とか見た目の好みで選んでいただければと。そのうちきっと他のキャラクターが気になり始めるでしょうから(笑)。その時は、また直感で選んで遊んでいただければと思います。
――先日の生放送でもお話されていた、グローバルバージョンとは何を指すのでしょうか?
グローバルバージョンは、開発元の韓国をはじめとして、日本以外の各国で提供されている統一バージョンのことを指します。これまでは、開発元にこちらが提案した仕様を日本向けに実装してもらい、それにあわせてさらに開発元が全体調整を行ったものを日本バージョンとして皆様に提供させていただいておりました。
ただ、韓国サービスで実装済みの最新コンテンツを今後の日本サービスに実装しようとした場合、プログラムコード的にグローバルバージョンにあわせなくては非常に難しいというお話をいただきまして、そこからしばらく協議を重ねていた状況です。
そして協議の結果、日本仕様の一部を残しつつも、なんとかグローバルバージョンへの統合が可能になりましたので、今年6月に実装する運びとなりました。
――なるほど。
グローバルバージョンが導入されることで多くの仕様調整が行われますが、それと同時に保留されていたアップデートも数多くあります。例えばJやミスティルテインが大幅強化されるなど、今回実装可能なものについてはどんどん入れています。
これまでの日本仕様に慣れているプレイヤーの方々を混乱させてしまう可能性がある点につきましては、本当に申し訳ございません。仕様調整やアップデートの詳細につきましては、公式サイトにおいてもご案内させていただいておりますので、そちらをご覧いただけますと幸いです。
――現状のユーザーからすると、気になるところがある一方で、いい点もしっかりあると。
今回のバージョン統合により、今後はより早いスパンで最新コンテンツを入れられるようになります。内容については、ニコニコ生放送などで皆さんに直接ご紹介できればと思っております。
――ユーザーから人気の要素はどこだと考えていますか?
大きく分けるとキャラクター、ストーリー、アクションの3つですね。この3つは『クローザーズ』の特徴でもあり、『クローザーズ』を支えている3本柱とも言えるところです。
キャラクターは、プレイアブルキャラクターはもちろんですが、NPCにも1人1人フォーカスされた作りのゲームになっています。ユーザーの皆様の声を聞いていると、どのキャラクターにもファンがいるような印象を受けます。
ストーリーは、私が最初見た時もそうだったのですが、日本でアニメが放送されていても不思議ではないくらい、すんなりとなじめた印象があります。プレイしてくださる皆様からは「ストーリーを飛ばさずにプレイしたのは初めて」というお話をよくいただくのですが、ローカライズには力を入れているだけに本当にうれしいです。
――3つ目のアクションは?
正直なところ、キャラクターとストーリーだけではいずれ飽きてしまうのですが、多様なキャラクターを縦横無尽に動かせるアクションこそがこのゲームの根幹です。
実際に皆様からいただくご意見にもアクションの話題が多いです。例えば最近ですと「新しいキャラクターでプレイしたい」というご意見を多くいただくのですが、細かく分けるとストーリーやキャラクターにフォーカスしたものと、「早く思い通りに動かしてみたい」という新しいアクションにフォーカスした内容があります。アクションは、ストーリーやキャラの意見と同等、もしくはそれ以上に目立つんですよね。
――それぞれがポイントだと思いますが、切り離せるものではないですしね。
そうです。なんだかんだでこの3つは密接な関係にありますので、いずれも同じぐらい人気の要素に繋がっているのだと感じています。
――これから始める人は何を意識してプレイするのがいいですか?
やはりメインストーリーをフルボイス化していることもありまして、濃いキャラクターたちとストーリーに注目していただきたいですね。アニメのような雰囲気に加えて、コンシューマーゲームと同様な感覚でプレイしていただけるのではないかと思います。
ストーリーを楽しんでいるうちにキャラクターへの愛着は自然と強くなっていきますし、昇級クエストをクリアすると使用できるスキルの幅も一気に広がります。
スキル同士は簡単に繋がりますので、感覚的にボタンを押していくだけでも自分なりの必殺技が作れるようなおもしろさを味わえます。スキルレベルを上げると空中でも発動できるようになりますから、より感覚的にキャラクターを動かせるようになって爽快感も格段に上がりますので、ぜひお試しいただければと思います。
――プレイしていて、ボイスのローカライズだけでなく、背景テクスチャーやUIなどをしっかり遊びやすくローカライズされているのがすごくいい印象を受けましたが、こちらはやはりこだわられているのでしょうか?
テクスチャーについてのローカライズにも、すごくこだわっていますね。ここらへんが中途半端ですと、やはりゲームに対しての没入感も薄れてくると思いますので。拡大しないと分からないようなものでもローカライズしています。
――生放送では無茶ぶりが多いですが、いかがでしょうか?
未だに緊張が半端ないのですが、意外と私のテンパった姿が好評のようなので、これからもやれる範囲で頑張ります(笑)。
――期待しています。5コマ漫画やラジオなど、ゲーム外の展開について、ユーザーさんからの反響はどうでしょうか?
どちらも高評価をいただいております。特にラジオは『クローザーズ』を知らない方でも楽しめるような番組作りを目指していまして、ラジオを聞いて興味を持ってゲームを始めたというメールも多くいただいている状態です。パーソナリティの高野麻里佳さんとゲスト声優さんの軽快なやり取りをぜひ聴いていただきたいです。
『クローザーズ』はこういったメディアミックス展開と相性のいい作品だと思いますので、今後も可能であれば幅広く展開していきたいですね。
――次回以降のアップデート内容で言える範囲のことを教えてください。
5月から6月はアップデートが遅延することが多く、ユーザーの皆様のご期待にそえなかった部分が多々ございます。7月から8月にかけては、怒涛のアップデートをする予定です。新地域、レベルキャップの解放、新キャラクターの実装、レアコスチュームなどなどを計画しております。
――8月に国内サービス1周年を迎えますが、何か展開はあるのでしょうか?
節目のタイミングですので、何かできるように調整中です。ただ、先にも申し上げましたが7月から8月にかけてかなりのコンテンツを実装する予定ですので、アップデートと1周年、ともに平行して進めていきたいと思っております。
――最後に『クローザーズ』の魅力を読者にお伝えいただけますか?
個性抜群のキャラクター、軽快なストーリー、そしてもちろん、こだわりのサイキックアクション! どのキャラクターに触れてみても、その魅力を感じとっていただけると思っています。
グローバルバージョンの導入を経て、これからどんどん新たな要素が追加されていく予定です。新しいキャラクターの登場も間近に迫っていますので、ぜひお楽しみに!
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