2016年6月17日(金)

『フォーオナー』開発者インタビュー。騎士の一派“Apollyon”は一連の事件の首謀者?【E3 2016】

文:ゴロー

 ユービーアイソフトより2017年2月14日に発売されるアクションゲーム『FOR HONOR(フォーオナー)』。本作のアソシエイトディレクターであるGAELEC SIMARD氏にインタビューを行った。

『フォーオナー』

 本作は、騎士、侍、バイキングの3勢力が熾烈な戦いを繰り広げるアクションゲーム。公開されたばかりのトレーラーでは、彼らが争う理由などを見て取ることができる他、各勢力にキャンペーンモードがあることが確認できる。

『フォーオナー』
▲『フォーオナー』アソシエイトディレクター・GAELEC SIMARD氏。

――騎士、侍、バイキングの3つを選んだ理由を教えてください。

 それぞれ戦いのスタイルが特徴的なので、人間的な戦いを表現するのに、この3つが一番いいのではないかと思いました。

 例えば、バイキングは自由度の高さ、侍は職人気質、そして騎士は上下の師弟関係を重要視しています。このようにそれぞれ異なる方向性を持っているので、この3つを選びました。

『フォーオナー』
『フォーオナー』
『フォーオナー』

――これら3つの勢力を1つの世界観で描くことで、苦労したことはありますか?

 そこまで難しいことはなかったです。なぜなら、それぞれの勢力が実際に歴史的に戦ってはいないので、そういう意味で自由にできたからです。

――騎士、侍、バイキング、それぞれの戦闘スタイルの特徴を教えてください。

 各勢力の価値を重要視しているので、それぞれ持つ武器によって戦闘スタイルが変わります。侍なら太刀、バイキングなら斧というように、それぞれ史実に基づいた武器を持って戦うことになります。

――例えば、バイキングが太刀を使うこともできるのでしょうか?

 本作の世界観はファンタジーですが、バイキングの世界観と侍の世界観をミックスさせようとは思っていません。ですから、勢力ごとに決まった武器を使い続けていくことになります。バイキングが侍の武器を持つことはありません。

『フォーオナー』

――キャラクターのアップグレードはどのような形になるのでしょうか?

 ここでは明言できないのですが、同じ武器を使い続けることにプラスαで、“パワーウエポン”のような小さいものを投げたりすることは予定しています。

――本作には、“集団戦”と“1対1”という2つの戦闘シチュエーションがありますが、どちらに比重を置かれているのでしょうか。

 戦闘は1対1の時もあれば、1対2~3、さらに1対複数といった感じで、さまざまな場合があります。今の時点で、それがどのくらいの比率かを言うことはできません。

『フォーオナー』

――現在公開されている映像で、攻城戦のシーンが公開されていますが、他にどういったシチュエーションの戦いが用意されていますか?

 あまりはっきりとは言えないんですが(笑)。本作では中世の戦乱の時代を舞台にしていますので、プレイヤーには貴重な体験かつ満足してもらえるようなシチュエーションを設けて、楽しんでもらえるよう作っています。

『フォーオナー』

――E3のブースでプレイできる“キャンペーンモード”の内容について、簡単に教えていただけますでしょうか?

 あ、まだプレイしていません?

――まだなんですよ。長蛇の列で……!

 なるほど(笑)。最初のミッションでは、ベーシックなバトルを体験していただきます。2番目のミッションでは、バイキングと侍が戦います。ここでは、さまざまな勢力を体験できるんです。

――製品版では、騎士、侍、バイキングの中からどれか1つを選んで、その勢力のストーリーを進めていくことになるのでしょうか?

 いえ、プレイヤーが勢力を選ぶという形ではなく、まずキャンペーンモードに入るとバイキングと戦います。そして次の場面では、強制的に他の勢力になったりします。どんどん勢力が移っていく形ですね。

『フォーオナー』

――なるほど。実は1つ気になったことがありまして。映像の最後で、騎士、侍、バイキングのどれにも所属しないキャラクターが見えた気がしたのですが、第4の勢力というのは存在するのでしょうか?

 それはたぶん騎士の一派の“Apollyon”のことではないでしょうか。実は彼女が、一連の出来事の首謀者になります。本作では異なる勢力の争いだけでなく、騎士と騎士、侍と侍、バイキングとバイキングといった、同じ勢力同士の争いも描かれます。

――マルチプレイはどういった内容になりますか?

 それについても今の段階ではお話できないのですが、去年マルチプレイのトライアルをやってフィードバックをいただき、基盤を作ることができました。現在のところはそのような感じです。

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