2016年6月17日(金)
アメリカ・ロサンゼルスで開催された世界最大級ゲームショウイベント“E3 2016”。その会場ではプレスカンファレンスで発表された『Days Gone』を手掛ける、システムアーキテクチャ担当のJOSEPH ADZIMA氏と、AIプログラマーのDARREN CHISUM氏によるトークセッションや実機を用いたプレイが行われた。本セッションでは質疑応答の場も設けられ、そこでは本作の新たな情報も! 短い時間ではあったが充実の内容となっていた。
▲左がシステムアーキテクチャ担当のJoseph Adzima氏。右がAIプログラマーのDarren Chisum氏。 |
改めて解説すると、本作はオープンワールドタイプかつシングルプレイのアクションアドベンチャー。世界的なパンデミックにより人口は激減、残された人々の多くもフリーカーというゾンビのような生物になってしまった世界が舞台となっている。プレイヤーはバウンティハンターのDeacon St.Johnとなり、犯罪者を狩ることを生業としていく。オープンワールドのため、決められた道筋はないが、もし間違った方向に進んだ場合には“悲惨な死”が待っているという。
会場で行われたデモプレイは、既に公開されているプレイ動画とほぼ同等のシチュエーション。参考までに下の動画をチェックしてほしい。
●動画:『Days Gone』 E3 2016 Announce Trailer | PS4
プレイが終わると、取材陣による開発者への質疑応答へ。世界観やシステムなどさまざまな面から質問が飛び出し、それについてJoseph氏とDarren氏が快く答えていた。
その回答によると本作の舞台のベースになっているのは、ノースウエストからオレゴン州。オープンワールドということもあり、雪山や森などさまざまな場所を旅できるそうだ。ビルや街路など旅する場所は多岐にわたり、プレイデモ冒頭で画面奥に見えた山にも実際に向かうことができるとのこと。さらに昼夜の概念はもちろん、雨や雪そして雷といったように天候の変化もあるそうだ。
また、多くの人間がフリーカーとなってしまった世界だが、主人公以外にも人間は少し残っているとのこと。既存の同じような世界観を持つタイトルは「なぜ人がゾンビなど異質な存在に変わってしまったか」や「“異質な存在”に変わってしまった人間を治す手段を探す」といったストーリーであることが多いが、本作では多くの人間がフリーカーに変わってしまったなか残された人間の感情が重視されるそうだ。
そんなフリーカーは人型だけでなく、巨大なものなどさまざまなタイプのものがいる様子。プレイデモでフリーカーに捕食されていたような主人公と敵対する人間もおり、さまざまな“敵”が登場するようだ。
意表をつく演出やあまりにも多すぎるフリーカーに難易度が高そうにも見えたが、実はデモでプレイしたシーンは物語の終盤。序盤はフリーカーが1体ずつ出現し、じょじょにその数を増していくとのことだ。
システム面では、戦う手段を見つけることの楽しさを重視している様子。主人公は最初は弾丸さえ持っておらず、荒廃した街でさまざまな物資を見つけていくようだ。プレイデモで自動車のなかから見つけた部品をサプレッサー代わりにしていたのが、その一例。ほかにも古いエアバッグを利用して爆弾を作ったり、カンやクギなど一見武器にはならなそうなものを武器として使ったりすることもあるようだ。
プレイヤーに戦う手段を見つけてもらうためユニークなアイディアをたくさん詰め込んでいると語っていたのが印象深い。
3年以上開発に携わって、ようやく晴れやかな気持ちで発表できたと語っていた本作。今後新たな情報が公開された際には、ストーリーだけでなく戦闘でどのような武器を使っているかなど細かな部分にも注目だ。