【STORY】

　それは――空をなぞる、冒険者たちの物語。

　アルクルス――稀代の冒険家、レーヴ・アーベントは空に浮かぶ遺跡の奥で“それ”を見た、と言う。

　“アルクルス”と名付けられた“それ”が何なのか分からぬまま手に入れた者に絶大な力を与える、との噂が広まり人々は未知なる宝“アルクルス”を求め、浮島へと殺到した。

　世にいう“アルクルス・ラッシュ”の始まりである。

　さらに遺跡の中で強い魔力を秘めた“アルキューブ”と呼ばれる不可思議な石が発見されるにおよび、その熱狂は過熱の一途を辿る。

　しかし遺跡は、凶暴なモンスターと謎の守護者“ガルディアン”の巣窟であったため、多くの冒険者たちが命を落とした。

　そんな人々のサポートと、そして何より秩序を保つため浮島に最も近い浮遊都市シエルヴィルにおいて冒険者管理組合、通称“ギルド”が設立された。

　“ギルド”は浮島へと渡る唯一の手段であるゴンドラを管理し、許可のない者の使用を禁止した。

　これにより無謀な突入による犠牲者や冒険者同士の諍いが減り、結果としてより多くの人々へと門戸が開かれることになった。

　冒険者である父の後を追い、ギルドを訪れた新米冒険者“リオン”。

　彼は、そこで3人の仲間たちと出会う――。