2016年7月3日(日)
MAGES.のゲームブランド・5pb.が11月17日に発売するPS4/PS Vita用ソフト『この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO』。浅田誠プロデューサーよりコメントが到着しました。
本作は、数多くの名作アドベンチャーゲームを世に送り出した故・菅野ひろゆき氏の代表作の1つ。1996年にPC版、1997年にセガサターン版、2000年にWindows版が発売されたSFアドベンチャーゲームです。
本日開催の“5pb.祭り2016”では、本作の魅力の1つである音楽について発表がありました。ゲーム内では、オリジナル版とリメイク版の音楽を切り替えて楽しむことができるとのことです。
また、システム面で“宝玉セーブ”と呼ばれるセーブシステムを採用していると発表がありました。これは“宝玉”というアイテムを使うことでセーブを行うことになり、さまざまなところでセーブが可能になります。
――発売日変更に関して。
まずは当初予定していた発売日を延期し、11月に変更させていただきました。発売を楽しみにしていただいてる皆様にはお待たせすることになり、申しわけございません。
『YU-NO』の内容に関して倫理規定の対応を筆頭に、修正やシステム面など、いくつかやりたいことが増えたために変更をさせていただきました。
――開発進捗に関して。
今はシナリオに沿って、キャラの表情のチェックや(膨大なシナリオボリュームなので)リメイクの際に変更したシステム部分の確認作業等を進めています。
『YU-NO』は、通常私たちが作っているアドベンチャーゲームの4倍相当のシナリオボリュームで、修正→確認といった流れだけでも予想以上の時間を要しており、現在は効率を上げて進めています。
――リメイク版による変更点に関して。
大きい所で通常画面での行動選択が変更されています。
PC版とセガサターン版(以下SS版)では、画面全体を自由にカーソル移動させ選択していたのですが、その部分を原作者である菅野さんの後続作品であるミステリートで採用した、プルーフターゲットシステムに変更しました。
PC版およびSS版でカーソル選択して、反応があった箇所すべてにリメイク版ではプルーフターゲットを入れています。
当初はカーソルを動かし、当時のように全画面から選択することも検討および開発上できました(開発作業としてはそのままいじらずの方が効率はいいので)。しかし、PC版とSS版はマウスで操作するのに対して、今回のリメイクではハードの性質上マウスでの操作ができないため、プルーフターゲットを採用しました。
変更は利便性など考え行いましたが、元の文章を削るようなことはしたくなかったので、倫理的な部分で一部変更せざる負えない場合を除きそのまま反映しています。
また、今作品の独自システムでもあるA.D.M.S(アダムス:オート分岐マッピング・システム)もそのまま変わらず採用させていただいています。
A.D.M.Sに関しては大きく変えた部分はありません。変更している部分は、宝玉を使用した箇所は従来だとA.D.M.S上では場面まで確認することができませんでしたが、今回はA.D.M.S上の宝玉にカーソルを合わせると使用した際のサムネイルを表示するようにし、判りやすくしています。
――限定版特典内容について。
先日のリリースで限定版の特典内容を公開させていただきました。
■YU-NO ハイレゾサウンドトラックDVD(5枚組)
まずは音源の特典になりますが、当初はサントラCDとして12枚(笑)とかのBOXにする計画もありました。
ただ、CDプレイヤーで音楽を聴く環境の方が、携帯再生機で聴く環境よりかなり少ないのではないかといった意見を踏まえ、だったら高音質でデータとして付属させた方がいいのではないかとという考えにいきつき、今回DVDデータとして付属させていただくことにしました。
収録されている楽曲ですが、すでに発売され現在廃盤になっているサントラCD2枚を収録に加えて、リメイク版制作にあたり作成したアレンジ楽曲と元々のPC版音源(FM音源)を高音質のハイレゾ楽曲データで収録させていただいております。
※ハイレゾ音楽を楽しむにはハイレゾ対応機器が必要です。
※特典DVDには全楽曲のMP3データも収録されています。
■完全攻略本
こちらは過去に販売されていた攻略本を、当時のスタッフにも声をかけさせていただき現在制作しております。キャラクター紹介をはじめ、完全クリアまでの攻略ルートを掲載した全80ページの内容です。
また、いくつかのおまけの項目なども載っています。
――開発近況について。
開発もデバックが既に始まっていて佳境に入ってきました。ここからは細かい修正と確認作業が主になってきています。発売日に向け、着々と進んでいますので、発売日まで今しばらくお待ちいただければと思います。
本編すべての開発を終了させてからになりますが、追加コンテンツの配信も現在私1人でですが(苦笑)計画は立てています……。
計画内容はまだ言えないのですが、修正個所の問題を含めてどこまで再現できるかなどの試案しているので、形になりましたらアナウンスさせていただきたいなと思っています。
また同じ菅野さんの作品でもある『ミステリートF』に関しても、緩やかにですが進行していますので『YU-NO』とあわせてよろしくお願いします。
※画面は開発中のものです。
(C)MAGES./5pb.