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2016年7月22日(金)

『DQ ライブスペクタクルツアー』レポート。ビアンカとフローラのバトル、オルテガとの絆など見どころ満載!

文:あべくん

 7月22日より開催される大規模アリーナショー『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』。その公開初日となる7月22日に実施された“さいたまメディアプレビュー公演”で、一足早く伝説を体験してきました!

『DQ ライブスペクタクルツアー』

 『DQ ライブスペクタクルツアー』は、日本で初めて作られるオリジナルのアリーナショー。シリーズ累計6,600万本の販売本数を記録した国民的RPG『ドラゴンクエスト』の世界観を巨大空間に再現した超大型ライブエンターテインメントで、さいたま、名古屋、横浜、福岡、大阪の5都市で開催されます。

 本記事では、初日の一般公演と同様の流れで進行した、ステージの模様をお届けします。

テンポのよい展開&大迫力の演出で、グイグイと『DQ』の世界に引き込まれる!

 ここからは、本公演の流れや演出面での見どころをご紹介していきましょう。まず始めに言っておきますと、演出、物語ともに本当に素晴らしかったので、チャンスがあるならぜひ会場でステージを満喫してほしいです! ですので、ネタバレは極力控える方向でご紹介したいと思います。

 オープニングでは、芋洗坂係長さん演じるトルネコが登場。観客全員を巻き込むような巧みなトークで、グイグイと冒険の世界にいざなっていきます。

 その直後にはいきなり、『DQ』ファンなら感涙ものの演出が! 「最初からクライマックスかよ!」と思うほどに盛り上がるシーンが展開します。こちらは、ぜひご自身の目で確認していただきたいですね。

 オープニングがひと段落つくと、『ドラゴンクエストIII』の始まりの地・アリアハンで、松浦司さん演じる勇者が王様の命を受けて冒険に旅立つシーンへ。

 ちなみに、全編通じて天井から吊られたスクリーンにあらゆる映像が投影されるのですが、この演出も見事なんですよ。王様と勇者が会話しているシーンでは城の様子が、洞窟の探索時はおどろおどろしい様子がスクリーンいっぱいに映し出されるので、体全体で『DQ』の世界の雰囲気を堪能できます。

『DQ ライブスペクタクルツアー』
▲写真のように、スクリーンで街や洞窟の様子を再現!

 その後、勇者が勢いよくステージを駆け抜け、いよいよ冒険の旅がスタート。さまざまなモンスターとのバトルを繰り広げるのですが、そのバトルのなかで次々と仲間たちが勇者のもとに集結していきます。

 中川翔子さん演じるアリーナ、風間俊介さん演じるテリー、田尻茂一さん演じるヤンガス、そして田中精さん演じるパノンが、勇者に加勢するような形で加わってくるのですが、それぞれ得意技を繰り出しながら参戦する様子がとってもカッコいい! アリーナのパンチなどは、まさにおてんば姫そのものでしたから!

 それと、個人的にはパノンの演技が非常に強く印象に残りました。パノンは観客と一緒になって盛り上がるようなポジションなのですが、観客席近くまで来てパフォーマンスをしたりギャグでパーティを楽しませたりと、ムードメーカーぶりを最大限に発揮していました。

 他のメンバーがカッコいいぶん、コミカルさが際立つのですが、それがバランスよくマッチしていて、観ていて心地いいんですよね。会場に足を運ぶという皆さん、ぜひ旅芸人のパノンにも注目してみてください!

 スライムとのバトルでは、複数のスライムが集まってキングスライムになるという、ファンおなじみの演出も。こうした演出はそれぞれのスクリーンに映し出されるので、会場のどこにいても同じように楽しめるというのもうれしいところです。

『DQ ライブスペクタクルツアー』

 バトルの後はジパング、イシス、サマンオサ国など、『DQIII』の冒険の舞台が続々と登場。なお、ジパングとイシスでは、数多くの市民たち(パフォーマー)がきらびやかなダンスを見せてくれます。あまりに見るべきところが多かったので、「1回観ただけではすべてを楽しみきれないかも」と思うほどでした。

 そして真実を映し出す力を持つ“ラーの鏡”を探すべく、洞窟を探索する勇者一向。洞窟の不気味な雰囲気が再現されているだけでなく、何かを調べた際に“へんじがない ただのしかばねのようだ”とメッセージが表示されるなど、思わずクスリとしてしまう演出も満載でした。

『DQ ライブスペクタクルツアー』

 ラーの鏡の発見後はボストロールとのバトルを経て、闘技場のシーンへ。こちらでは『DQ』シリーズのキャラクターが多数登場! 『DQIV』からはクリフトやマーニャ、ミネアが、『DQV』からはビアンカとフローラの姿が!

 ビアンカとフローラが闘技場でバトルするなど、夢の(?)激闘が楽しめるのもうれしいところ。その結末はぜひ自分の目で確認してください!

『DQ ライブスペクタクルツアー』
▲ビアンカとフローラのバトルのはずが、なぜかパノンが乱入して……?

 その後は“オーブ”を手に入れるべく、幽霊船に乗り込むシーンに。幽霊との戦闘を経て見事オーブを手に入れ、いよいよ強敵・バラモスとの決戦へ。バラモス戦では全員の必殺技が、迫力の演出とともに繰り出されます。

『DQ ライブスペクタクルツアー』
▲観客1人1人に用意されたブレスレットがステージと連動するという仕掛けも!

 その後は、勇者の父・オルテガとヒドラの激闘が。ここで勇者はオルテガと出会うことになるのですが、このシーンの勇者とオルテガの演技がすばらしい……。親子の絆を強く感じることができます。感動のシーンが展開するので、要注目です。

 そして、ついに最終決戦へ。最強の敵を前に苦戦するパーティの前に現れたのは? 勇者たちは平和をとりもどすことができるのか? 大迫力のクライマックスを心ゆくまで堪能してください。

 感動のフィナーレでは、オールキャスト、マーチングバンドによるパレードが行われます。オープニングからフィナーレまで約2時間(休憩あり)の公演でしたが、あっという間に時間が過ぎていきました。

 『DQ』ファンの方はもちろん、『DQ』をあまりプレイしたことのない人でも大満足できる『DQ ライブスペクタクルツアー』。最高の夏の思い出になると思いますので、ぜひ会場で楽しんでください!

出演者からのコメントを紹介

 本公演に出演するキャストの皆さんから公演に対する意気込みを語っていただきましたので、その内容を紹介します。

『DQ ライブスペクタクルツアー』

●勇者役:松浦司さん

 『DQ ライブスペクタクルツアー』は演劇、ライブ、それらすべてが1つになった、みんなの思いが詰まったステキなショー。今日から伝説が始まるんだな、とワクワクしています。

●テリー役:風間俊介さん

 これまではゲームソフトを買って家に帰る途中でしたが、今日ついに電源を入れて冒険が始まるのだなと実感しています。

 『DQIII』のサブタイトル“そして伝説へ…”のように、今日から伝説が始まると思ってやっていきたいですね。

●アリーナ役:中川翔子さん

 30年間愛され続けた『DQ』が、この夏、ショーとして目の前に広がります。『DQ』の世界を冒険し、ともに戦う。

 40公演ありますが、40公演しかないと思って取り組みます。一生忘れられない冒険の旅に、みんなで出発しましょう!

●トルネコ役:芋洗坂係長さん

 これから何万人という方が、自分たちの思いを、そして名前を掲げてステージを観てくださる。会場でみんな1つになって盛り上がれて、そして最後に感動を、と思うとワクワクが止まりません。本番がどうなるのか楽しみです。

■『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』公演概要
【公演日程/会場】
・さいたま公演:7月22日~31日/さいたまスーパーアリーナ(7月25日~27日休演)
・福岡公演:8月5日~7日/マリンメッセ福岡
・名古屋公演:8月12日~14日/名古屋 日本ガイシホール
・大阪公演:8月18日~22日/大阪城ホール
・横浜公演:8月26日~31日/横浜アリーナ(8月29日休演)
【チケット料金】
・S席:大人9,500円(税込)/子ども7,500円(税込)
・A席:大人7,500円(税込)/子ども5,500円(税込)
※子ども料金は3歳から小学生までです。3歳未満でも席が必要な場合は有料です。
※機材やステージ・客席の構造等により、舞台の一部が見えにくい場合があります。
【出演者】(敬称略)
 勇者:松浦司
 テリー:風間俊介
 アリーナ:中川翔子
 パノン:田中精
 ヤンガス:田尻茂一
 トルネコ:芋洗坂係長、我善導(Wキャスト)
 竜の女王:高橋洋子

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