2016年8月17日(水)
カプコンが2017年1月26日発売予定のPS4/PC/XboxOne用ソフト『バイオハザード7 レジデント イービル』の新たな体験版のレポートを掲載する。
今回の体験版は、ドイツ・ケルンで現地時間8月17日より開催されているイベント“gamescom 2016”の会場で、限られた報道メディアにのみ公開されたもの。『バイオハザード』に必要な“恐怖”、“探索”、“アクション”、“リソースコントロール”という4つの要素から、恐怖と探索を体験できた。
以下で、その様子をお届けする。
ゲームを始めると、テレビのカラーバーが表示される。その後、女性キャラクターが現在の状況について他のメンバーにメッセージを送り始める。『バイオハザード7 ティザー ~ビギニングアワー~』のビデオテープを再生できた映像のように、ハンディカメラを回しているようだ。画面には、ノイズのような走査線が終始再現されていた。
正面からは手に灯りを持った謎の女が迫ってくる。このキャラから逃げながら進んでいくのが、今回の体験版の目標のようだ。
門を開けると橋があり、その先には木造の小屋が見える。後ろから謎の女が追いかけてくるため、先に進むしかないようだ。小屋は使われなくなって時間が経っているようで、壁がはがれたり、埃がたまっていたりする。
正直、すでに恐いので何も調べたくないのが本音だが、それではクリアできないうえにレポートにならないので、とりあえず近くにある扉を開けて、中を調べようとしたところ、扉が閉まってしまう。扉の閉まるわずかな音だが、ビクッと反応してしまう。
反対側に進むと床に大きな穴が開いていて通れないため、横の扉を開けて進んでいく。暗く、ロウソクの灯りが頼りになる……ロウソクが灯っているということは、人が住んでいるということなのだろうか!?
突如、先ほどの謎の女の声が聞こえてくる。近くにいるのかもしれないと警戒しようとしていると、前の扉が空いて謎の女の姿が!
「なんで前から! さっき後ろにいたじゃん!!」
思わず、声を出してしまう。しかし、謎の女の声はどんどん迫ってくる。あせりで、心臓の音が他人に聞こえそうなくらいにドキドキしてしまう。
木箱のすき間から廊下をのぞくと、ランタンの光で謎の女がすぐ目の前にいるのがわかる。大きく息をはき、謎の女のいなくなった廊下を進んでいくことに。謎の女の目をかいくぐりながら、探索は進められた。
今回プレイした中には、『バイオハザード』らしい、パズルのような謎解きがあった。そこまで難しくはなかったが、「ここでもたつくと謎の女に捕まってしまうのでは?」という妙な緊張感から、コントローラを握る手に力が入ってしまった。
謎の女を避けながら先に進んでいくと……驚きの展開でゲームプレイは終了となった。
とにかく謎の女をどのように避けるかがカギとなっている本体験版。謎の女のつぶやきが聞こえたり、灯りが見えたりしたら、気をつけよう。謎の女が移動した後、いなくなった場所を調べることで新たな発見があるかもしれない。
体験版のメニュー画像には“LANTERN”と書いてあった。ランタン……謎の女が持っている灯りはランタンなので、タイトルはここからとっているのかもしれない。そのランタンには蛾のような虫がたかっている。描写が細かくて感心するが、より一層の不気味さが増す演出だ。
謎の女はとにかくよくしゃべる。「捕まえて、虫のえさにしてやる」など内容もなかなかユーモラスなので、余裕があればちゃんと聞いてみたいと思った。また、『ティザー ~ビギニングアワー~』では、ピートを殺害した人物の顔は一瞬映っていたが、個人的には謎の女のように見えた。今回のキャラと同一人物なのだろうか?
オープニングで見られたカラーバーの下のタイムコードは00:00:00から始まっている。『ティザー ~ビギニングアワー~』でも何場面か出ていたが、時間軸的に関係があるのか、気になるところだ。
序盤に逃げる際に通った橋には、尋常ではない数の人形が吊るされていた。こちらも、『ティザー ~ビギニングアワー~』の勝手口の近くに落ちていたものと似ているように思えた。
発売までまだ少し時間があるのが待ち遠しいという期待感と、恐さを味わいたくないという恐怖心があり複雑な気持ちだが、『バイオハザード7』の新たな方向性の一端を感じられた本体験版。こちらをプレイできる機会はあるのだろうか? この体験版とは異なる内容の『ティザー ~ビギニングアワー~』は配信中なので、まだプレイしていない人はぜひダウンロードして遊んでみてほしい。
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