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2016年8月18日(木)

『シン・ゴジラ』島本和彦氏がゴジラ顔負けの絶叫! 発声可能上映に庵野総監督も上陸

文:にじ

 8月15日に東京新宿・バルト9で映画『シン・ゴジラ』の“発声可能上映”が行われ、その様子がLINE LIVEで配信されました。本記事では、番組レポートをお届けします。

『シン・ゴジラ』

 『シン・ゴジラ』の脚本・総監督を務める庵野秀明氏と大阪芸術大学で同期だった漫画家・島本和彦氏が、同映画鑑賞後に発したあるツイートがきっかけで開催された本イベント。

 ツイート内容は「周りの“特撮に対して一言二言持っている”人間を集めて映画館に行き、『シン・ゴジラ』観ながら「ああ!? やめろ庵野! 俺の上を行くな!?」と崩れ落ちるまさにあの心境を味あわせてやりたい! いや、味わってもらいたい!」というもの。

 このツイートを見た庵野総監督が配給元の東宝に掛け合い、島本氏が思うがままに絶叫できる本イベントが実現しました。

 声出し、コスプレ衣装の着用、サイリウムの持ち込みが可能となっており、劇場にはゴジラをデザインしたコスチュームなど、思い思いの衣装に身を包んだファンが集まり盛り上がりました。

 番組では、上映直前と直後の様子を公開。ファンとともに映画を鑑賞した島本氏は、「俺たちがゴジラを倒した感がありましたよね!」と大満足で感想を述べると、さらに「しかし! 俺たちは皆、庵野に負けたんだ! ここで負けることで庵野にエネルギーをやって、第二第三のゴジラを作ってもらわなきゃいけない!」とアジ演説を行い、観客も大声援でそれに応えました。

 中盤には、庵野総監督がサプライズで登場。「今日は俺の負けだ、庵野ぉ!」とむせび泣き寸前の島本氏に対し、庵野氏は「島本負けてないよ。今日の島本素晴らしかった(笑)」とエールを交換。

 また庵野氏は、「(チケットが)7分で売り切れたらしいけど、3分じゃなかったのが残念です。3分ならガンダムネタ(コンスコン少将の「12機のリックドムが全滅? 3分もたたずにか?」という名セリフ)が使えたのに(笑)」と、生来のオタク気質をちらりと覗かせる一幕もありました。

 上映会後の囲み取材でも島本氏は、ヤシオリ作戦のシーンで名作『宇宙大作戦』の劇伴曲『宇宙大作戦マーチ』が使われたことに触れ「庵野、よくぞ通した!」と絶叫が止まらない。そして「俺だけが負けたんじゃない! 同業のクリエイター皆が負けたんだ! 分かっているなお前ら! 次は庵野に勝つものを作らなきゃいけないんだ! 頑張ろうぜ!」とすべての創作者たちにエールを送り会場を後にしました。

 番組では、MCのマフィア梶田氏によるコスプレで参加した観客たちへのインタビューの他、特技監督の樋口真嗣へのインタビューや完成報告会見の映像なども配信。

 視聴者コメント欄では「神イベント!」、「地方でもやってほしい」、「島本先生に感動」、「DVD/Blu‐rayの特典映像に収録してほしい!」、「もう1度観たくなった!」などの声が多数寄せられました。

 7月29日の公開から3週目にして早くも動員230万人、興行収入33億円を突破した『シン・ゴジラ』。これは2014年のハリウッド版『GODZILLAゴジラ』の最終興行収入32億円を早くも超えており、まだまだ勢いは続きそうです。

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