2016年9月1日(木)
高橋直純さん演じる斎藤の試衛館時代を描く『新撰組暁風録 勿忘草』収録後コメント完全版
新撰組隊士との逢瀬の日々を描いた大人気シチュエーションCD『勿忘草』シリーズ。最新作『新撰組暁風録 勿忘草』の第伍巻で、斎藤一を演じる高橋直純さんに役に対する想いをはじめ、デビュー時の思い出などを語っていただきました!!
――前回までと登場人物やお話に違いはありましたか?
語尾などセリフの言い回しがけっこう違っていました。今まではよほどのことがないと声を荒げたりしなかったのですが、今回は頻繁に荒くなります。演出の方から「もうちょっとガラ悪く」と指示がきて、最初は少し戸惑いましたが、隊士になる前の斎藤に触れられた気がします。
ただ、声質の部分で若くしたわけではないんです。行動と言い回しと態度が若いなと感じました。1作目の斎藤も最初は冷たい態度ですがそのとき以上だなと思ったので、もしかしたら「え、怖い!!」となる瞬間もあるかもしれません(笑)。でも心情の動きがわかって興味深かったです。
――剣術にはげむ若者がクローズアップされる本シリーズですが、夢中になっていることを教えてください。
中国茶にハマっています。イベント会場で岩田光央さんがウーロン茶を入れてくださったことがきっかけです。
元々僕はペットボトルのウーロン茶が苦手で、ほとんど口にしないんですよ。でも岩田さんが入れてくださったものは、とってもまろやかで。同じウーロン茶だとは思えないぐらい美味しかったんです。いつか自分でもやってみたいなって思っていたのですが、最近茶器を買う機会があってヒマさえあれば器に注いで香りを楽しんでいます。
――本格的なんですね! とくにどんなお茶を飲まれるんですか?
僕は台湾のお茶をよく飲んでいます。いまは粉ミルクのようなマイルドな香りがするものがお気に入りです。香りは粉ミルクなのに、味はウーロン茶なんですよ? それがなんだかとってもおもしろくて(笑)。他にハチミツの香のするものも好きで飲んでいます。
――『暁風録』は「過去」をテーマにした物語ですが、ご自身のデビュー時の思い出をお願いします!
最初はアイドルとしてデビューしているので、グループの一員として歌ったり踊ったりしていました。その流れで演劇をやる機会があったのですが、当時は土壌が違うから全然関係ないと思っていたんです。でも、それも自分の1つの人生なんですよね。昔やったことが、あとで役立ったりするんだなといまは感じています。
――当時の出来事が声優のお仕事にもつながっているのかもしれませんね。
そうですね。アイドルのデビュー当時、イベントをやっても誰もお客さんが集まってくれなかったときや、悪口のようなことを言われたときに「悔しい!!」と思ったことが、いい具合にいまにつながってバネになっているなって思います。その頃にお世話になった社長やお客さんも、いろいろな役の1つとして、思い出のなかにどんどん蓄積されていっています。
――究極の質問です。もしご自身が新撰組に入隊したら、どのような役割を希望しますか?
怖がりだし鈍くさいし臆病なので前線に立つのではなく、ご飯を作ってあげます! 主人公と同じところにいそうですね(笑)。
この時代はピリピリしていることが多いと思いますが、少しくらいなら和ますことができるかもしれないなって思います。何かを解決してあげたり物事を前身させる力はありませんが、その場にいることによって「何とかなるかもね」という空気をかもし出せるような気がします。
――読者のみなさまへメッセージをお願いします。
斎藤もふくめ『勿忘草』シリーズは、みなさんに本当に愛されているなと感じています。おどろくことに4作目まできたのも、みなさんの声のおかげです。『勿忘草』で僕を知ってくれた人もいるので、作品に感謝しかありません。
最新作の『暁風録』では斎藤の人間の幅が広がるというか、こういう部分もあって1作目のお話につながっていくんだとわかると、とても新鮮に聴けるんじゃないでしょうか。さらに深く愛していただける内容になっていると思いますので、ぜひ手に取って聴いてください。よろしくお願いします!!
電撃Girl’sStyleでは、毎号『暁風録』の登場人物たちの素顔に迫る描き下ろしイラストが連載されています。ぜひ逃さずチェックしてくださいね!
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