2016年8月23日(火)
カプコンの新作アプリ『囚われのパルマ』ハルト役・梅原裕一郎さんのインタビュー完全版をお届け!
カプコンが贈る新作アプリ『囚われのパルマ』は、ある理由で囚われてしまった記憶喪失の青年・ハルトとのこれまでにない体感できる恋愛が楽しめるガラス越しの体感恋愛アドベンチャー。本稿では、電撃Girl’sStyle9月号に掲載されたキャストインタビューの完全版をお届けします。
アプリゲーム『囚われのパルマ』
舞台はとある絶海の孤島。あなたが島から出る条件は、事件を起こし収容された記憶喪失の青年・ハルトの記憶を取り戻すこと。失われた記憶を探るうち、あなたは彼の持つ不思議な力を知ることに――。
『囚われのパルマ』は、スマホ画面を面会室のガラスに見立て、“ガラス越し”に彼を体感できる新感覚恋愛アドベンチャー。ガラス越しに彼と触れ合ったり、会えないときメッセージのやり取りをしたり、ときには監視カメラで彼の生活を覗いたり……。
公式サイトではプロモーション映像が公開されているので、詳しいプレイ画面が見たい方はそちらもチェックしよう。
『囚われのパルマ』ハルト役・梅原裕一郎さんインタビュー
――今回の企画を聞いたときのお気持ちをお聞かせください。
プレイヤーとの会話だけで進んでいく1対1の作品だと聞いていたので、非常に難しい大役を任されたなと思いました。
それに驚くほどセリフのボリュームがありまして、ここまでの量は今まで経験したことがありません。毎週のように収録をしていても、終わる気配がないのでこれは本当に終わるのだろうか……と不安に思ったくらいです(笑)。
僕の一生の中に組み込まれたくらいの期間をかけて、なんとか無事に録り終えることができました。大変な部分もありましたが、こんなにじっくり長い期間をかけて作品と向き合うことはなかなかないので、非常に楽しかったです。
――ハルトの第一印象はいかがでしたか?
ビジュアルや最初のセリフからは、かなり内気で心を閉ざした子なんだろうなと思っていました。ですが、それは記憶喪失とか彼の置かれている状況からくるものだったんですよ。最初はあまりに素っ気ないので、プレイヤーの方は彼の心を開かせてあげたいなと思わずにはいられないのではないでしょうか。そう思わせるキャラクターだと思いました。
――実際に演じられたあとはどうでしたか?
始めはかなり心を閉ざしていますが、根底の部分には優しさを持っているキャラクターでした。他人に興味がないように装っていますが、じつのところは人の感情にとても敏感な人間で、自分よりも相手の気持ちを考えてしまうことが多いと思います。
ストーリーが進むにつれて、少しずつではありますがプレイヤーとの距離を縮め、心を開いてくれるので、その過程も楽しいのではないでしょうか。恋愛要素もあるので、ゲームを進めていくと甘いセリフも言ってくれますよ。
――収録の際に苦労した点がありましたら教えてください。
プレイヤーと心を通わせていくスピードが非常にゆっくりだったので、ハルトのペースにあわせるのが難しかったです。台本を読んで、今日はこのくらい心を近づけていいかなと演じてみたら、「ここはまだ早いですね」とディレクションで言われてしまうことがありました。僕が結構先走り気味だったみたいで……。
――かなり時間をかけないと心を開いてくれないんですね。
はい、プレイされている方も、「もっとこいよ!」ってなってしまうかもしれないです(笑)。ですが、それがハルトのよさでもありますし、パッと聞いただけではわからないわずかな変化に気付く過程も含めて楽しめるんじゃないかなと思います。
――ストーリーや世界観の印象はいかがですか?
小説を読んでいるような感覚で、おもしろいなと思いながら台本を読ませていただきました。この作品では、ハルトの持っているある能力と彼の失った過去の記憶が物語のキーになってくるので、恋愛要素とあわせてサスペンス的な要素も楽しめます。
――実際に『囚われのパルマ』はプレイされましたか?
はい。かなりリアル感がありました。まばたきしたり、しゃべるときに口を動かしたりは最近の作品ではあると思うんですけど、この作品は目線や眉毛、舌の動きなど、本当に表情や動きが細かいんですよ。
ハルトは収容されているので、面会という形でしか直接会って会話できないんですが、キービジュアルにあるようなガラス越しに手をかざす動きもしてくれます。
あと、ハルトの収容生活を監視カメラでのぞくこともできるんですが、横になって昼寝していたり、歯磨きしたり、そういう彼の日常生活の動きを眺めているだけでもおもしろいなと思いました。
ほかにも、面会では、ハルトにガラス越しにタッチできるシーンもあるんですよ。面会でのハルトの対応もシチュエーションによって様々で、かなり中身もこだわって作られている作品だと思います。
――もし、「パルマのここがオススメ!」というところがあれば教えてください。
プレイヤーに対する選択肢が結構出てくるんですが、プレイヤーの選んだ選択肢から性格や嗜好を分析診断されて、後々のハルトのセリフなどに反映されていくところは今までにないシステムだと思うので、オススメできると思います。
プレイヤーのそういった性格などの情報は、ハルトの反応だけでなくエンディングにも反映されるので、プレイヤーによって本当にさまざまです。みなさんそれぞれに相応しい魅力的な結末が待っていますので、ぜひ遊んで感じていただければと思います。
――プレイヤーの性格によって、ハルトのセリフも変わっていくということでしょうか?
そうです。ハルトがプレイヤーのことをどう思っているかという部分も変わっていきますし、プレイヤーの性格によってハルトがそれぞれ違う返答をします。
例えば、ハルトが「君は~な性格だから~だよね」と言ったとすると、「~な性格」と「~だよね」の部分が、プレイヤーさんの性格にあっていくという感じです。論理的であるかとか、直情的であるかとか、そういうところで変わっていくので新しいシステムだと思います。
――本作は、『囚われのパルマ』というタイトルですが、梅原さんご自身が何かにハマりすぎてそれに囚われた経験はありますか?
高校2年生から3年生にかけて、クラシック音楽にかなりハマっていました。CDを買うお金もなかったので、図書館で借りて聴いていたんですが、高3になると勉強しなきゃいけなくなりますよね。図書館に勉強しに行くんですが、どうしてもクラシックが聴きたくて勉強どころじゃありませんでした(笑)。
音楽を聴きながら勉強もやってはみたんですが音楽のほうに聴き入ってしまって……。本当に、あの頃はクラシックを聞くことに囚われていました(笑)。
――本作には、「君の心だけが見えない」というハルトのセリフがありましたが、他人の心を読みたいと思ったことはありますか?
瞬間瞬間で思うことはありますけど、ずっと人の心がダダ漏れのように見えているのはかなりつらいんじゃないでしょうか。いいことばかりではないので、あまりよくない気持ちも見えてしまうと、生きづらくなりそうです。
――例えば、どんな瞬間に知りたくなりますか?
お仕事でいうと、収録中にディレクターさんの心を読みたいです。「OK」をいただいたけど、声の様子から「本当にOKかな?」と思うことがあるので、そういうときに本音を聞きたいなと思います。メンタルが持つかわからないですけど(笑)。
――読者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
この『囚われのパルマ』は、今までにないいろいろな要素やこだわりが詰め込まれている作品です。プレイしていただいて、ハルトとの面会などでのコミュニケーションを通じて、どんどん心を通わせていただきたいなと思います。
そして、ハルトの記憶を取り戻してあげてください。その先にもちゃんと物語が用意されていますので、ぜひハルトとのこの生活を楽しんでいただければと思います。よろしくお願いいたします。
(C)CAPCOM CO., LTD. 2016 ALL RIGHTS RESERVED.
データ
- ▼『囚われのパルマ』
- ■メーカー:CAPCOM
- ■対応OS:iOS/Android
- ■ジャンル:ガラス越しの体感恋愛アドベンチャー
- ■配信日:近日配信予定
- ■価格:アプリ本体(プロローグ&エピソード1) 360円(税込)
- エピソード2以降(全6話完結)各360円(税込)
- ※アプリ内課金あり