『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』岸本卓也さん×鮎川太陽さんインタビュー
さまざまなメディア展開をみせる『プリンス・オブ・ストライド』の舞台化作品、舞台“プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE”。全4部作で描かれる本舞台に出演するキャストにインタビューを決行! 今回は電撃Girl’sStyle9月号(8月9日発売)に掲載された、支倉ヒース役・岸本卓也さんと、久我恭介役・鮎川太陽さんのインタビュー完全版をお届け。
――メイクと衣装を着ての撮影はいかがでしたか?
鮎川:実際にウィッグや衣装を身に付けて動いてみたら、恭介の見せ方みたいなものがつかめてきたので、とてもいい機会だったなと思いました。最初は、長髪だしで髪色も銀だし、今までやったことのないビジュアルだったので正直不安だったんですよ。
似合うかどうかもそうですが、舞台上でスポーツをするときに長髪をどうさばけばいいんだろうとか、いろいろ考えていました。ですが今日、衣装を着ていろいろやってみて、こう動いたらどう見えるかわかってきたので、兆しが見えてきた気がします。
岸本:ヒースはたれ目なんですけど、じつは僕、たれ目のメイクするの初めてだったんです。僕もたれ目になれるんだなって思いました。新しい発見です(笑)。
あと、僕も鮎川君が言うように衣装を着てみて少しヒースがつかめた気がしました。それに、こういうことは回数重ねていくうちに良くなっていく感じがします。本番までまだ少し時間がありますし、ビジュアル撮影もまた撮る機会もあるようなので、身体作りもがんばりたいです。
ビジュアルは信頼するメイクさんや衣装さんと一緒に作っていくものですが、それとは別に自分でできることは次の撮影までにしっかりとやっていきたいと思っています。
――役が決まったときのお気持ちを教えてください。また、オーディションではどんなアピールをされたのでしょうか。
岸本:最初に事務所からオーディションの用紙を渡されたときは、本気で壇先生役だと思ってたんですよ。
鮎川:見た目的に、絶対ヒースでしょ!
岸本:いやいや、年齢的に(笑)。高校生のお話だし、若い子たちがやるんだろうなと思っていたら、まさかのヒース役でした。しかもランナーですし、相当ハードだと思うので年齢的にキツイんじゃないかと……。
ですが事務所のすすめもあって受けることになりました。それでオーディションのときに、演出家の方から「なんでこのオーディション受けたの?」と言われて、僕は「30歳ですけど、こういう役をいただいて自分で自分の可能性を潰すのはよくないと思って、一生懸命やりたいと思いました」という感じに答えたんです。
そのときは咄嗟に出た言葉だったんですけど、だんだん本当にそう思えてきて、オーディションの回数を経るごとにやりたいなあと強く思うようになりました。だから、今はもう作品への愛が止まりません!
――鮎川さんは恭介役としてオファーがあったということですが、その時のお気持ちを教えてください。
鮎川:じつ実はお話をいただく数カ月前に、「プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ」の告知ポスターを見て気になっていたんですよ。大阪のアニメイトに行ったときだったんですけど、こういうスポーツを題材にした作品に出たいなあと思っていたんです。
そのときアニメイトの店員さんに作品タイトルを聞いたんですが、長くて覚えられず(笑)。2、3回聞いてもダメだったんですが、とりあえずジャージの印象だけは覚えていました。
そうしたらその何か月後かあとに、今回のお話をいただいて……。まさか本当に出られるとは思っていなかったです。パッと目に入って想ったことって、本当に繋がることがあるんだなと改めて思いました。
――原作ビジュアルノベルやアニメには触れられましたか?
鮎川:まだ1巻までなんですが、いつでも読めるようにiPadに全巻入れています。
岸本:僕もまだ1巻までしか読めてない。ビジュアルノベルはこれからなのですが、アニメは全部見ました。本当にいい役をいただいたなと思いました。いかにくさくなく、ヒースのセリフが言えるか課題です。
鮎川:いい兄貴だよね。
岸本:それに全然怒らないじゃん? 1年生がケンカして止めることはあるけど、結構見守る人なんだなと思いました。部長らしくあれればなと思います。あと、あの気だるさを上手く出せればなと。今から稽古が楽しみです。
鮎川:僕はゲームをするために、PS Vita買いました。でもお母さんにとられました! うちのお母さんがやっています(笑)。
岸本:え、お母さんが『プリスト』を? 誰と恋してるのかな?(笑)
――パルクールの練習はいかがでしょうか?
岸本:へとへとです。次の日、本当にやばくて立てないですよ。
鮎川:筋肉痛でね!
岸本:初日からきつかったんですが、今は少しずつ回復が早くなってきました。
鮎川:そうそう。少しずつ早くなってる。今の練習は、大人数ということもあって広い場所でやっているんです。でも本番の劇場で、しかもお客さんから見える範囲で魅せなきゃいけないとなると難しいですよね。そこも含めて、今から稽古が楽しみです。
岸本:ただ魅せればいいだけじゃないのが難しいよね。ちゃんとかっこよくきまらなきゃ意味がない。
鮎川:そう! そのキャラクターとして。久我で言うと髪の余韻とか、照明の当たり方とかも今から考えています。
岸本:言ってました。「ここで髪がバサッとなるから、計算に入れといて」って。
鮎川:カメラがあると仮定してトレーニングしてます! 僕のイメージでは、恭介がパッと走り出したときに、目から赤い光がファーってこう……のびてく感じ。髪の毛がぼわ~って……(笑)。
――ちなみに、岸本さんのイメージは……?
岸本:ザッ! バッバッバッ! ザッ!! みたいな感じです。
鮎川:よくわかんなかった!(笑)
――共演者の中で気になっている方はいらっしゃいますか?
岸本:みんな個性強いよね。
鮎川:40人くらいいるので、たくさんの方と共演できますよね。カンパニーは少ないと5、6人、多くても20人くらいのことが多いのですが、今回はこんなにいっぱい会えるので、一気に共演者が増えそうです。まだ会ったことのない方もたくさんいますし、岸本君との共演も初めてですから。
――おふたりもご共演は初めてなんですね。
岸本:初共演です。友達の友達で繋がってはいたんですけど。
鮎川:「プリスト」は気持ちが繋がっていく作品だと思うので、この役者キャストたちと一緒に作れることが今から楽しみです。パルクールの練習も、みんなのことを知れるいい機会になっていると思います。
――最後に読者の方へメッセージをお願いします。
岸本:僕のなかでも大事な作品になると思っているので、ぜひたくさんの方に観ていただきたいです。舞台は全4公演で、Episode4は作中でEOS(エンド・オブ・サマー)が行われる2017年の8月に上演なんです。終わるころには、もう東京がえらいことになっているんじゃないでしょうか。「プリスト」旋風が起こっていると思います(笑)。ステキな作品にしたいと思っているので、楽しみにしていてください。
鮎川:いろいろなスポーツがありますけど、パルクールはまだあまり知られていないものだと思うので、その魅力を舞台を通して知っていただけたらと思います。どんなのだろう? というリサーチでもいいので、まずは劇場にお越しください! 知っている人は一緒にやりたいと思わせる舞台にしていこうと思っているので、楽しみに来ていただけたらなと思います。
本舞台のチケットは、10月8日(土)より一般発売開始! 詳細は公式サイトをチェックしよう。