2016年9月1日(木)
Donutsより好評配信中のiOS/Android用アプリ『デモンズゲート 帝都審神大戦 ~東京黙示録編~』を特集。第3回は本作の魅力を語り尽くす座談会をお届けしよう。
【座談会参加者】
ユート:雑食ゲーム好きライター。彩女の口調と怪人たちのハイテンションっぷりがお気に入り。
長雨:カッコいい&かわいいキャラに目がないキャラ萌えゲーマー。本作の監督・今井秋芳作品の大ファン。
カズ:Donuts担当編集。独特な世界観設定に惚れ、昭和ネタをWikipediaなどで調べながらプレイ中。
カズ:いよいよ配信が始まったわけだけど、遊んでいてどこが一番の魅力だと感じた?
長雨:私は、世界観ですね。小説を読んでいるような重厚な物語で、引き込まれます。
ユート:俺はこういう世界観の作品に触れるのは初めてですけど、すごくいいですよね。読み応えのある作品だけに、コンシューマゲームで存分に遊びたいという気持も強いです。
スタミナ制でストーリーがぶつ切りになってしまうのが個人的には惜しい。もっとまとめて読めると、物語の世界観にハマりやすいのかなと思いますね。ストーリーを読み返せる機能があるのでそっちは活用しています。
カズ:個人的にはテキストの文章を縦に流したり、ナレーションの雰囲気だったり、物語の魅せ方が神懸っている思う。背景もいかにも昭和初期という雰囲気が漂っていて、すごくこの作品に合っているなと思う。
長雨:すごく本作らしい演出、背景が作りこまれていますよね。
ユート:詳細な地図が使われていて、細部までこだわっているのが感じられますね。こういう部分が今井監督のスタイルなんですか?
長雨:どの作品も世界観がしっかりしていますね。精緻な調査の上で制作されているんだろうなというのが、ストーリーを読んでいるだけで伝わってくるほど情報量が多いです。
カズ:今井監督に限らず、『デモンズゲート』メインスタッフの知識量はすごそうだよね。昭和や悪魔についての造詣の深さがテキストや演出から伝わってくる気がする。
その中で、しれっと『クーロンズゲート』の登場人物や用語が小ネタとして仕込まれていてるのもいいよね。モブキャラの会話に蘭暁梅(ラン・シャオメイ)の名前が出てきたりして。ファンはニヤリとできるし、知らない人も気にならない絶妙なさじ加減だと思う。
カズ:世界観と同じくらい気に入っているのが、主人公の妹・梨央。通信士として公私を区別しようとしているけど、節々にブラザーコンプレックス感が見え隠れしてニヤニヤしてしまう(笑)。
ユート:梨央は序盤でもブラコンなところが出ていますが、2章以降もかわいいシーンがありますよ。兄に近づく女性に、複雑そうな様子を見せます。
カズ:そうなんだ。鈴代と主人公がイチャイチャというか、仲よくしていても気にした様子はないのに。彼女は特別なのかな?
長雨:幼なじみでもありますからね。私は主人公兄妹、鈴代、九頭の幼なじみ4人の関係が好きです。4人の会話はすごくコミカルで、重厚な本編のいい箸休めになってくれるんですよね。
カズ:確かに。九頭は軍人にしては軽いところがあるけど、みんな作品の舞台である昭和らしいキャラクターだよね。話し方とか、考え方とか。
長雨:世界観に対して違和感のないキャラクターですよね。
ユート:どっちかというとリアル重視な性格付けがされているかな。
ユート:俺は周防が一番気になりますね。しゃべり方とか、存在が浮いているというか。彼女にも、いろいろ秘密があるようなので今後の活躍に期待です。あとは、1章後半から出てくるロシア人女性・ユリアも気になります。
カズ:彼女の所属する組織とかも気になるよね。あと序盤の段階ではライバル組織については少しずつ分かって来たけど、真の敵というか、何と戦っているのかが気になる。怪人を倒すだけで終わるわけないだろうし。
ユート:帝都の平和を守るのが、現在の目的ですからね。1章は、まだ顔見せという感じです。
カズ:もしかしたら、ライバル勢力の中に今後味方になるところがあったりするのかもね。または、真の敵がいるのか……。
長雨:今後に登場する人物にも注目ですね。
カズ:他には、気になるキャラクターはいる?
ユート:バールですね。ある場所に行くと会えるんですが、バールはパーツが3つに分かれていてそれぞれしゃべり方が違うんです。魔神のくせに物わかりがいいし、かわいいヤツですよ。
長雨:バトル以外で魔神が登場するのはおもしろいですね。まだ会えていないので、早く会いたい。私が注目しているのは猫の徳次郎。すごく脇役ですけど、取りついた相手のビジュアルと相まって、すごくインパクトがありました。今後も登場するのかも気になるところです。
ユート:名前のあるキャラクターだけじゃなく、魔神に憑りつかれた敵キャラもおもしろいですよね。中二病を患ったり、すでに死者だったり(笑)。
長雨:戦闘前のセリフとか、かなり突き抜けたのが多いですよね。それ以外の普通の住人たちとの会話も興味深いものが多いので、ぜひチェックしてもらいたい。
ユート:2章までのバトルは、サロスとネコマタを鍛えていれば苦戦せずに勝てますね。ただ、まだ共同作戦と模擬戦をあまりプレイしていないので、そこでうまく立ち回るためには他の魔神を育てないと厳しいかな。
カズ:俺は結構苦戦したところもあったけどね。開幕先制して突っ込んだら反撃+相手のターンで一気に主力がやられて……。
ユート:それはちゃんとレベルを上げていないからですよ。
カズ:やっぱりそうか。でもレベルを上げていないぶん、戦術は頑張っているよ。魔神同士が効率よく支援し合えるように配置して、わざと1ターン目は敵の攻撃が届かないところで待機したりもする。このゲームはそういう戦術を練るのが本当に楽しいよ。
▲1ターン目に敵陣に攻め込むと数的不利になることもあるので、2ターン目まで待つのも有効な戦術。 |
ユート:支援は大事ですね。俺もサロスとネコマタはつねに支援関係になるようにしています。
長雨:バトルでは五行属性の弱点を狙うのも大事ですよね。そういう意味では、いろいろな魔神をバランスよく育ててパーティに入れるのも大切。私の場合は、まだ火属性の魔神に出会えていないんですけどね……。
ユート:何を引くかは運だから。長雨さんは、どこか苦戦したところはありますか?
長雨:序盤の魔神が少ない時は、敵ユニットに審神者(さにわ)本体を狙われて負けそうになったことはありました。
ユート:審神者が倒されても、ゲームオーバーですもんね。
カズ:後ろに攻撃範囲を持たないネコマタしかいない状態で、敵に審神者を狙われたことがあったなぁ。どうやっても相手を攻撃範囲に入れられなくて絶望した!
長雨:ユニットが回転できないだけに、手持ちが限られる序盤の方が戦闘は難しいかもしれませんね。でも魔神が増えれば苦戦することはほぼなくなるので、ぜひそこまで頑張って進めていただきたいです。
カズ:確かに。ちなみに、2人はどの魔神がお気に入り?
ユート:俺は先ほども言ったバールですね。
長雨:私はウブメとかテッソとか、日本古来の魔神が好きです。あと、有名な悪魔などが登場するのかも気になるところ。
カズ:今井監督のこれまでの作品にも、悪魔が登場したりしていたの?
長雨:これまではどちらかと言えば式神や十二神将など、和風のものが登場することが多かったです。
カズ:今後期待する展開や、改善してほしいところはどこだろう?
長雨:演出周りが凝っているぶん、メニュー画面が少しわかりにくいですね。もう少し見やすくなると助かるんですけどね。
ユート:わかりやすくすると、趣がなくなる部分もありますから。その兼ね合いが難しいですよね。今後期待しているのは、先日第1弾が配信された期間限定イベント。あと、他のタイトルとのコラボとかがあってもおもしろそうですよね。
カズ:他の作品のキャラが魔神として登場するのも楽しいかもね。個人的には今後のストーリーも楽しみ。“東京黙示録編”というサブタイトルからして、どこかで今の話が完結して別の話が進むこともあるのかな?
長雨:なんにせよ魅力的な世界観の作品なので、末永く楽しめるとうれしいですよね。
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