2016年9月3日(土)

『追憶の青』を遊んだ感想は? 縦持ちのアクションは軽快に遊べるかどうか試してみた

文:てけおん

 グリーのアプリ開発スタジオWright Flyer Studiosより9月下旬配信予定のiOS/Android用アプリ『追憶の青』。配信が待たれる本作のレビューをお届けしていきます。

『追憶の青』

 本作は、主人公“フリオ”と彼にかかわる人々が、それぞれの正義を抱えて戦乱を生き抜く重厚な世界観を背景にしたアクションRPG。基本的にはベルトスクロールタイプのアクションで、合間合間にキャラクターたちによる会話劇などが挿入されていくスタイルです。

 ストーリーの全貌はわかりませんでしたが、プレイヤーはフリオの視線を追う形で、海峡に浮かぶ小島“ヴァインランド”で展開するストーリーを楽しむことになりそうです。世界観については、下記の動画などを見ればある程度把握できるのではないかと。

動画:『追憶の青』世界観編

 世界観も気になるところですが、本作でやはり気になるのはキモとなっているアクション部分。まずは剣を使う主人公のフリオでプレイしてみました。上下左右にスワイプで移動。ステージには奥行きがあり、フリックで素早いステップ移動ができます。タップで攻撃、続けてタップで連続攻撃といった具合です。

 ジャンプすることも可能なのですが、本作ではステップと誤操作しないよう“Vフリック(1度下に指を動かしてから上にフリックする)”がジャンプ、ただの上フリックがステップという具合に設定することが可能です。

『追憶の青』
▲操作の設定は、クエスト前に調整することも可能ですし、クエスト中にMENUで開いた画面でも調整できます。
『追憶の青』
▲上フリックの角度でステップ/ジャンプを使い分ける設定も可能になっています。

 本作での防御は基本的に移動による回避になっていますので、ジャンプとステップを誤操作しないこの配慮はうれしいところです。Vフリックも最初は大げさにやっていましたが、数分練習すれば自然と使いこなせるようになりました。

『追憶の青』
▲強敵の場合は、攻撃範囲が光ることも。これをもとに攻撃を予測して回避できます。

 また、画面タップによる攻撃の他に、画面左側の真ん中より下に並んでいる“スキル攻撃”アイコンをタップすることで、MPを消費する強力な技を放つことができます。これらはタイミングよく押していくことで、コンボさせることができました。

 上手く狙えば、空中コンボなどを食らわせることも可能です。空中コンボはいろいろな形でつなげていくことができるようですので、高ダメージのコンボを見つけ出していくのも楽しいと思います。

 そして、“スキル攻撃”を当てていくと、さらにその下にある“魔石ゲージ”を溜めることができます。これが最大値まで溜まると、非常に強力な攻撃“魔石解放”を繰り出すことができます。

 ちなみに、減ってしまったMPは、通常攻撃を敵に当てることで回復していきます。ザコは通常攻撃で倒しつつ、強敵は“スキル攻撃”や“魔石解放”、空中コンボなどで応戦、減ったMPは通常攻撃で回復していく……。という感じになりそうです。

 ちょうど、公式Twitterでフリオたちのコンボを動画で紹介していますので、アクションの雰囲気を確かめてみてください。

 敵の中にはガードを使用してくるヤツもいたりして、ただ単にスキル攻撃によるコンボを狙えばいい……というわけではありません。ガードを使用してくる敵には、タップ長押しで繰り出せる“溜め攻撃”でガードブレイクしたり、防御していても攻撃が当たる背後にステップで回り込んだりと、きちんと考えてプレイする必要がありました。

 てけおんが遊んだCBT時には、せっかくスキル攻撃で“魔石ゲージ”を溜めても次第に減っていってしまう仕様でしたが、ゲージが減りにくい仕様へと変更される模様です。“魔石解放”は非常に強力で爽快感もある攻撃なので、この仕様変更はうれしいところです。

 ここまでアクションについてばかり触れてきましたが、その他にも気になった点などについても触れてみたいと思います。

 まずは会話について。本作での会話は、下の画像のようにアクションシーンの途中で挿入されることが多いのですが、なんとなく昔のベルトスクロールアクションを想起させるものとなっています。ゲーム性と直接かかわる部分ではありませんが、なんとなくなつかしさを感じさせるものになっていました。

『追憶の青』

 続いて縦持ちについて。最初は横持ちのほうが「画面を広く使えるし、見やすいのでは?」と思っていましたが、以外とそんなことはありませんでした。これは、スマートフォンをタップ/フリックして遊ぶという構造であることが関係しているのだと思います。

 下の画像のように、本作ではスマホのスクリーン上半分を“ゲームを見せる部分”、下半分を“ゲームを操作する部分”としてキッチリわけているので、ゲーム画面を指で隠してしまうことがなかったのが地味にうれしかったです。やっぱり、自分の指よりもキャラクターを見ていたほうが楽しいですしね。

『追憶の青』

 最後にアクションにおけるキャラクターについて。本作ではキャラクターは基本的にガチャで入手することになるのですが、レアリティによる大きな違いは、所持スキルの数とレベルの上限(それによるパラメータの高低)の2つです。

 所持スキルについてはもちろん多いほうがいいのですが、本作では3人までパーティを組めるシステムとなっているため、足りない部分を補う形でパーティを組めば、低レアリティのパーティでも割としっかり遊べるのではないかと思いました。(あくまで序盤だけを遊んだ感想ですが……)

 そんな『追憶の青』は現在、絶賛事前登録を受け付け中です。8月30日時点で登録者数は48万人。9月1日時点で登録者数は50万人。70万人を達成すると、最高レアリティである星4キャラクター“シュバイツァー”がもらえるみたいです。

 やり込みがいのあるベルトスクロールアクションを楽しんでみたい人は、登録してみてはいかがでしょうか?

データ

▼『追憶の青』
■メーカー:Wright Flyer Studios
■対応端末:iOS
■ジャンル:アクションRPG
■配信日:2016年9月下旬
■価格:基本無料/アイテム課金
▼『追憶の青』
■メーカー:Wright Flyer Studios
■対応端末:Android
■ジャンル:アクションRPG
■配信日:2016年9月下旬
■価格:基本無料/アイテム課金

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