2016年9月20日(火)
スクウェア・エニックスとDeNAより配信中のiOS/Android用アプリ『ファイナルファンタジー レコードキーパー(FFRK)』が9月25日に配信開始から2周年を迎えます。それを記念したカウントダウン企画として、名場面プレイバック特別編をライター・カワチがお届けします。
【『FFX』が発売された2001年はどんな年?】
・セガがゲームハードからの撤退を表明する。
・種子島宇宙センターで、日本のH-IIAロケット試験機1号機の打ち上げが行われる。
・東京ディズニーシーが9月にオープンする。
・9月11日にアメリカ同時多発テロ事件が発生。
・ベルリンマラソンで高橋尚子さんが世界最高記録で優勝する。
・ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーゲームキューブ、Xboxが発売される。
<主なゲームソフト>
・『ICO』
・『逆転裁判』
・『グランツーリスモ3 A-spec』
・『サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~』
・『真・三國無双2』
・『大乱闘スマッシュブラザーズDX』
・『デビル メイ クライ』
・『どうぶつの森(NINTENDO64)』
・『ピクミン』
・『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』
<主なTVアニメ>
・『ギャラクシーエンジェル』
・『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』
・『シスター・プリンセス』
・『スクライド』
・『ノワール』
・『ヒカルの碁』
・『FF:U ~ファイナルファンタジー:アンリミテッド~』
・『フルーツバスケット』
・『星のカービィ』
プラットフォームを新世代機のPS2に移した『X』は、2001年7月19日に発売されました。スーパーファミコンの『VI』からプレイステーションの『VII』に移行した時も、その映像美に感動しましたが、『IX』から『X』の進化はそれ以上の驚きでした。
キャラクターの表情や建物の描写なども素晴らしかったのですが、自分が一番すごいと思ったのは“水”の表現です。
『X』には“ブリッツボール”や“異界送り”、さらにはティーダとユウナのキスなど物語の要所で水を背景にしたシーンが登場します。この時の水の質感が本当に実写のようですごかったんですよ。
「本物の水みたいで綺麗だなー。PS2ってすごいなー」と口を開けて見ていましたね(笑)。
また、グラフィックも思い出深い『X』ですが、ストーリーも強く印象に残っています。キャラクターにボイスが導入されたことで臨場感も増しましたし、プレイしながらのめり込みましたね。
オープニングでの「最後かもしれないだろ。だから、全部話しておきたいんだ」というセリフや、たびたび挿入される主人公ティーダの独白のようなナレーションから、なんとなく嫌な予感はしていましたが、ユウナの使命やティーダの運命を知って愕然としましたね。
今まで『ファイナルファンタジー』シリーズは王道の物語を描いてきたので、『X』の描くラストは本当にビックリしました。クリアした時は、続編の『X-2』が発売されるとは思っていませんでしたしね。
システムに関しては、それまでの『ファイナルファンタジー』シリーズから一新された部分が多く、画期的でした。
ATBがCTB(カウントタイムバトル)に変わった他、レベルの概念がなくなりスフィア盤によってキャラクターを育成するようになったり、ワールドマップが廃止されたりと、思い切った変更が行われていた印象です。
それでいて、どれも直観的でわかりやすいためプレイしていて迷うことはありませんでしたね。ここはさすが『ファイナルファンタジー』の開発スタッフだなぁと感心しました。
特にターンを消費せずにキャラクターを入れ替えることができる本作の戦闘は、とても楽しかったです。なにかしら行動しないと“スフィアポイント”が手に入らないのはちょっと煩わしかったですが……(苦笑)。
ちなみに、回復が得意なユウナや器用貧乏なキマリを面倒くさがって育てず、途中で詰みそうになってしまったプレイヤーはボクだけではないと信じたいですね……。
他に『X』の思い出というとミニゲームのブリッツボールですね。アルベド・サイクスをビサイド・オーラカのメンバーで倒した時は本当にうれしかったです! キッパがシュートを決められるたびにゲームをリセットしてやり直していましたからね。
実況の「キッパ とれない ゴール!」の言葉はトラウマになっています。
自由に選手をスカウトできるようになってからも楽しかったです。大器晩成だったり早熟だったり、いろいろなキャラクターがいるので自分だけの最強チームを一生懸命に考えました。
そしてやり込んだ末にたどり着いた驚愕の事実は、レベルを上げたキッパが最強キャラクターになるということでした(笑)。
『X』といえばティーダとユウナの世界一ピュアなキスをはじめ、名シーンの宝庫だと思いますが、ここではあえてサブキャラクターのキマリをフィーチャーします!
▲ネタキャラ扱いされやすいキマリですが、武骨なイイ男なんです! |
ユウナのガードで寡黙な男のキマリ。最初こそティーダのことを認めておらず無視をする彼ですが、旅を続けていくうちに心を開いてくれます。「お前はキマリの友だ」と言ってくれた時はうれしかったですね。
そんなキマリですが、過去には体が小さいことをバカにされ、誇りである角も折られてしまい、故郷であるガガゼト山を去っていました。
物語を進める中で仲間とともに再びガガゼト山へとやってきたキマリは、かつての同胞たちと再会します。ユウナの言葉から彼女の覚悟を知ったロンゾ族は道を開けてくれますが、かつてキマリの角を折ったビランとエンケーがキマリだけを通そうとしません。
「召喚士は通す ガードも通す キマリは通さない」「キマリはロンゾの面汚し ロンゾの使命を捨てた者」とキマリを罵ります。
キマリは強さを示すためにひとりで戦いを挑み、ロンゾ族としての誇りを取り戻すことになります。
▲原作ではキマリを育てていないと2人からボコられて詰んでしまうことに……。 |
キマリ最大の見せ場となるシーンですね。バトル後にビランが言うセリフが、また熱いんですよ。
「霊峰ガガゼトよ! ビランを負かした強者の栄えある名前を伝えよう! しかとおぼえよ ガガゼトよ! その名はキマリ=ロンゾなり!」
これです! 王道と言えば王道の展開ですが、自分は思わずニヤニヤしてしまいました!
それだけに先に進むユウナたちのため、追っ手を引き留めてくれたビランとエンケーの最期は悲しかったですけどね……。
原作の『X』で苦労したボスといえば“シーモア:終異体”です。「ゲームバランスが崩れているんじゃないか?」と疑うぐらい強かったですね(笑)。
……いや、召喚獣のオーバードライブゲージを満タンにしてオーバードライブ技を連発すれば勝てるのですが、できるだけこの裏ワザみたいな戦法は使いたくなかった……という理由があります。
ゾンビ効果を持つ“滅びのヤリ”や味方全体に大ダメージを与える“完全なる破壊”などもヤバいのですが、リフレク→フレアというコンボが脅威でした。
その脅威はもちろん『FFRK』でも健在。HPが半分以下になると、フレアでこちらに大ダメージを与えてきます。ただ原作と同じ方法で回避することができるんですよ。
それはデスペルでシーモアのリフレク状態を解除してしまうこと。そうすればシーモアは自分のフレアで自爆して大ダメージを負うんですよね。ちょっと、おまぬけですね(笑)。
何度か書いていますが、こうやって原作と同じ攻略法が通用するところは『FFRK』のおもしろいところ。ぜひ、自分の手で再現してください。
『FFRK』2周年カウントダウンサイトでも、シリーズ作品の思い出をプレイバック中! 『FFX』の思い出を、ぜひチェックしてみてください。
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