2016年9月15日(木)

『Destiny 鉄の章』新たなエリア“災いの地”を舞台に挑戦できる各種要素を紹介【プレイレポート(2)】

文:電撃オンライン

 PS4およびPS3で発売中のオンラインアクションシューティング『Destiny』。9月20日には、その最新拡張コンテンツとなる『Destiny 鉄の章(以下、鉄の章)』がPS4向けに発売される。

 今回の記事は、米ワシントン州・ベルビューにある開発会社Bungieのスタジオにメディア関係者を招いて行われたイベントでの『鉄の章』プレイレポート第2弾。新たなパトロールミッションとなる“PLAGUELAND(災いの地)”やそこでプレイ可能な協力プレイミッション“ARCHON’S FORGE”、プレイヤーキャラであるガーディアンが集まる“FELWINTER’S PEAK”など、新エリアを探索した模様をレポートしていく。

『Destiny』

 なお、イベントでプレイできたのは英語版のソフトとなる。ローカライズ後の日本語表記が不明な単語もいくつかあったため、基本的に『鉄の章』で新たに登場するミッション名や地名などの表記は英語版そのままとし、翻訳が判明しているものについては併記していく。

デビルスプライサーとハイヴが衝突するなかをパトロールする
“PLAGUELAND(災いの地)”

 『鉄の章』で追加されるパトロールエリアは“PLAGUELAND(災いの地)”。現状の『Destiny』でもナビゲーターで地球のマップを開くと右上にその存在を確認できます。最新のコンテンツだけあって出現する敵はレベル42以上と手ごわいですが、ナビゲーターでのエリアの入口は従来の旧ロシアのパトロールとは別に用意されているので、間違って踏み込むことはありません。

 PLAGUELANDは、かつての人類の黄金時代が生んだナノテクノロジー“ZIVA”の侵食が進んだエリア。座礁した船の残がいや、フォールンが持ち込んだと思われる施設に赤いチューブ状のオブジェクトが食い込んだ独特の風景が印象的です。敵は、ZIVAによって身体を強化したフォールン“デビルスプライサー”のほか、月から地球へ侵攻してきた敵対種族“ハイヴ”もうろついています。出会うたびに縄張り争いをしているのはこれまでどおりです。

『Destiny』

 マップ全体としてはこれまでのエリアよりもさらに高低差が大きく、探索しがいのある印象をうけました。敵を倒すと手に入る“KEY”アイテムを使ってシールドを解除すると武器などが手に入るエリアが隠されていることもあり、いろいろと楽しめそうです。また、ビーコンから受けられるミッションにも新たに“QUARANTINE”と呼ばれるものが確認できました。これは指定エリア内で敵を倒し続けるというもので、トレイラーにあった例の両手斧が使えました。

 PLAGUELANDは、旧ロシアのロケットヤード付近から行き来が可能になったという設定になっていて、エリアを移動することでロケットヤードやディバイドといった旧ロシアのエリアへ出ることができます。『Destiny』本編よりも雪が深く、随所にZIVA侵食の影響が見られる旧ロシアの景色をながめるのも一興です。

ソーシャルエリア“FELWINTER’S PEAK”ではいつでもサラディン卿に会える!

 『Destiny』においてRPGの街的な役割を果たすソーシャルエリア。『鉄の章』では、現在マップ右下にあるフェルウィンター山に新たなエリア“FELWINTER’S PEAK”が設けられます。このエリアはその名のとおり山の頂にある神殿のような場所で、つり橋があったり洞窟内に鉄の豪傑たちをかたどった像があったりと、わりと神秘的な印象をうけました。

『Destiny』

 エリア内にはバウンティ管理官やポストマスター、クリプトアーキといったガーディアンの活動に欠かせないNPCはもちろん常駐しています。『鉄の章』で新たに全クラス共通のアーティファクトを授けてくれるNPC“Tyra Karn”はクリプトアーキで、基本的にはガーディアンが入手したエングラムを解読して装備品として使えるようにしてくれるのがお仕事となります。

 さらに、FELWINTER'S PEAKには、これまでは月に1回程度タワーを訪れるのみだったサラディン卿が常駐。彼からはアイアンバナーのエンブレムとシェーダーが購入できます。また、新たなNPCとして“VANGURD SCOUT”の役割を担う“Shiro-4”が登場。彼からは“IRON LOAD(鉄の豪傑)”のバウンティを受けられるほか、稀少度レジェンダリーのクラスアーマーエングラムと交換で光340のクラスアーマーがもらえます。彼のバウンティは達成でバウンティ管理官のものより高いバンガードの評価と経験値が得られます。

パトロールエリアで挑戦できる協力プレイミッション“ARCHON’S FORGE(アルコンの炉)”

 “ARCHON’S FORGE(アルコンの炉)”は、パトロールで行ける同名のエリアで挑戦できる協力プレイミッション。今回のプレイでは3人でファイアチームを組んでプレイしましたが、参加に必要なアイテムがあれば、『Destiny 降り立ちし邪神』の“オリックスの審判”のように飛び入り参加もできるようです。

 ミッションはエリア入口の端末でキーとなるアイテムを使用するとスタート。今回プレイしたミッションでは、あちこちから大量に出現するデビルスプライサーのなかから指定された敵(このときはサービター)を一定数を倒すと、ボスとしてウルトラクラスのサービターが出現し、これを撃破するとクリアになりました。ミッションにはいくつかの難易度があり、クリアすることでさまざまな装備品を入手できるとのことです。

 マップは“エルダーズ・プリズン”のアリーナに近い感じで、ミッションを開始すると入口が閉鎖されてクリアするか全滅するまで開きません。やられて□ボタンで復活するとエリアの外に追い出されてしまい、再度入場するには新たにアイテムが必要となるので、なるべく死なないように立ち回る必要があります。

 また、エリア内にはエルダーズ・プリズンのボスが入っているような半球状のハッチがあり、開くと中にガーディアンが拾って使える両手斧などの武器が入っています。ハッチは開いたり閉じたりを繰り返しているので、タイミングを見計らってアイテムを回収し、敵との戦いに役立てたいところです。

相手を倒すだけでは勝利できない対戦ルール“SUPREMACY(闘魂)”

 『鉄の章』では、対戦モード“クルーシブル”にも新ルール“SUPREMACY(闘魂)”が追加されます。このルールは、相手を倒すと出現する“Crest”と呼ばれる結晶のようなアイテムを拾うことで得られるポイントを競うもの。6対6のチーム戦と全員が敵同士になるランブルの2タイプがあるとのことでしたが、今回はチーム戦を体験できました。

『Destiny』

 スコアは相手を倒すと1ポイント、敵味方関係なくCrestを回収するとさらに1ポイントが加算される仕組みですが、重要なのはすべてのポイントは“Crestを回収した時点で精算される”ということ。たとえば、相手を倒してそのCrestを味方が回収すればキルで1ポイント、回収で1ポイントの合計2ポイントが味方に加算されますが、相手を倒してもCrestを相手チームに回収されると、こちらのキルポイントは“Denied(否定)”され、逆に回収の1ポイントが相手チームに入ってしまうのです。

 このため、相手を倒すことはもちろん、出現したCrestを確実に回収できるか否かがチームの勝利に関わってきます。Crest回収にはチームワークが重要になりますし、ランブルでは相手を倒してさらに回収までこぎつけるプレイヤーの強さが要求されることでしょう。相手とぶつかっている激戦地を把握して素早く駆けつける戦術眼も大切ですね。

 ここまで『鉄の章』で新たに楽しめる要素を中心にレポートしてきましたが、実際はストーリーにストライクミッション、そしてレイドがあるわけで拡張パックとしてはかなりのボリュームがあると感じました。また、仲間内でファイアチームを組んで遊ぶレイドのようなコンテンツだけではなく、『Destiny』コミュニティの一員として幅広く遊べる要素が詰まっているのもうれしいところ。9月20日の配信開始が待ち遠しい体験イベントになりました。

関連サイト