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2016年9月27日(火)

未公開キャラが次々と判明。声優×開発スタッフが配信間近の『宿星のディストピア』を語る

文:ユート

 Donutsより2016年秋配信予定のiOS/Android用アプリ『宿星のディストピア』。本作の開発スタッフと出演声優による対談をお届けする。

『宿星のディストピア』

 参加していただいたのは、プロデューサーを務める阿部浩幸氏とプロジェクトマネージャーのクリストフ・クデル氏、そして出演声優の北原沙弥香さん(菩薩ちゃん役)のお三方。作品へのこだわりやボイス収録でのエピソード、本邦初公開となる一部の式神や今後の展望など、さまざまなテーマトークが繰り広げられた。

『宿星のディストピア』
▲菩薩ちゃん(地蔵菩薩)役の北原沙弥香さん。
『宿星のディストピア』
▲菩薩ちゃん。不思議天然系でふわふわしているが、実は地獄の謎に深く関与している。

【Talk.1】『宿星のディストピア』の開発経緯や北原さんの出演経緯

クリストフ:本作は、中国と韓国でリリースされていたものがベースとなっています。昨年の“China Joy 2015”というイベントで社長が元になったタイトルに興味を持って、「日本でもこれから盛り上がる可能性のあるMOアクションRPGのタイトルを、Donutsからリリースしてみよう」、ということで決まりました。

北原:そういう流れでスタートしたんですね。

クリストフ:ただ、単純にテキストやデザインを変更するだけだとかなり苦しいところもたくさんありまして……。

阿部:ゲーム全体の雰囲気やシステムの構成、イラストなど、日本で好まれるゲーム性とは異なる部分も多かったんですよ。

クリストフ:シナリオも、世界観も、システムも、デザインも、バランスも。いろいろな部分を改めて見直して、手を加えています。

北原:ほぼすべてじゃないですか!

『宿星のディストピア』
▲大幅にブラッシュアップされた現在のゲーム画面がこちら。

阿部:本当に(笑)。ストーリーも日本用に新しく書き起こしていますし、もちろんイラストやキャラデザインも変更しました。登場キャラも変えましたし、システムもより日本向けの要素を強くして。ローカライズというより、新規開発のタイトルを作った感覚でした。

クリストフ:苦労も多々ありましたが、ベースとなったタイトルの良さを残しつつ、日本でも受け入れてもらえる作品にできたと思っています。

『宿星のディストピア』
▲写真左がプロジェクトマネージャーのクリストフ・クデル氏、中央が阿部プロデューサー。

北原:ちなみに、私が菩薩ちゃん役に選ばれた理由ってお聞きしてもいいですか?

阿部:何人かの候補のサンプルボイスを聴かせていただき、そこで北原さんに決めました。菩薩ちゃんはプレイヤーキャラクターではないものの、物語の中で重要な役割を担っている子なので、かなり慎重に審査した結果、ぜひ北原さんにと。

北原:はあああああ。ありがとうございます、光栄です。

阿部:サンプルボイスを聴いていた時はまだ「こんな声だ」というイメージがなかったんですけど、北原さんは声に幅があるなと感じまして。演じていただいたら想像以上にマッチしていたので、こちらとしてもありがたかったです。

北原:オファーの理由を聞く機会なんてほとんどないので、そういっていただけるとうれしいです。

阿部:キャラ作りというか、声の出し方とかは事前に考えていたんですか?

北原:私の場合は、事前に台本を見てキャラのイメージを作り、実際に声を録音。それを聴いて修正っていうのを繰り返していますね。ただ、最終的には現場に行ってみないとスタッフさんの正確なイメージはわからないので、あまり固めすぎないようにはしています。

『宿星のディストピア』

阿部:やはりそうなんですね。収録現場に来てすぐ、何の迷いもなく菩薩ちゃんらしい声を出されていたので。

クリストフ:私は収録に立ち会えなかったのが残念。次の機会にはぜひ行ってみたいです。

北原:ちょっとした機材のハプニングとかもあっておもしろかったです。それに、私の前に収録していた方が熱く演じられていたので、「負けないぞ」という熱い気持ちで演じさせていただきました!

【Talk.2】『宿星のディストピア』ってどんなゲーム?

阿部:基本的な部分ですが、本作は地獄を舞台にしたアクションゲームです。記憶をなくした主人公たちの正体が明らかになっていくという話の流れで、遊びの面はもちろん、物語も見ているだけで楽しめるようこだわっています。

北原:地獄がテーマって珍しいですよね。スリルを感じるというか、異次元感があってすごく興味を惹かれます。

『宿星のディストピア』
『宿星のディストピア』
▲地獄らしい景観に加え、なぜ地獄にこんな風景がと思わせるような幻想的な景観など、さまざまなステージが登場。

阿部:キャラクターもなるべく日本神話や日本の伝承などをモチーフにしたものに変更しているので、なじみ深さを感じつつ地獄という異質な空間で巻き起こる物語を楽しんでいただけると思います。

北原:私が演じさせていただいた菩薩ちゃんは物語のどの辺で出てくるんでしょうか?

阿部:リリースの時は11章まで配信する予定ですが、菩薩ちゃんは中盤の6章で登場します。章が進むとアクションゲームとは思えないぐらいの大ボリュームのストーリーが展開していきます。

北原:台本を見ながらある場面でほろっとしちゃいましたし、こういったエピソードがいっぱいあるってなるとワクワクします。ゲームも先ほど少し触らせていただきましたが、アクションもほんと爽快ですよね! スキルで敵を一掃するのがすごく気持ちよくて、もっと敵出てこいって思っちゃいました(笑)。

『宿星のディストピア』
▲バーチャルパッドを使った移動はとても直観的。攻撃やスキルも画面右の各種ボタンをタップするだけなので、アクションゲームが苦手な方でも気軽にプレイできる。

クリストフ:そう感じてもらえてよかったです。“バトルの爽快感”をひとつのテーマにしていて……敵の出現数を増やして1体あたりのパラメータを低くしたり、スキルのクールタイムを調整して回転率をよくしたりしているんです。

阿部:狙った通りの楽しみ方をしてもらえるのは開発者冥利に尽きますね。

北原:サポートキャラの式神を3体連れていけるのもいいですよね。仲間がいるって心強い!

阿部:シングルプレイでは自分で操作する主人公1人+NPCの式神3体が基本構成ですが、マルチプレイではプレイヤーごとに主人公1人+式神1体での参加ができるので、合計8キャラでにぎやかに遊んでいただけます。

北原:大規模ですね! 今回は体験できなかったので、配信されてからが楽しみです。

『宿星のディストピア』

クリストフ:ちなみに日本版では、よりスムーズかつ気軽にマルチプレイで遊べるように、メインストーリー中の難関ステージをマルチプレイに対応させました。シングルプレイから自然にマルチプレイへ移行できるストレスフリーな仕様になっていて、他のプレイヤーがマルチプレイへの参加を募っているのもわかりやすくしています。

阿部:自分から参加するのはもちろん、ランダムマッチングも行いやすい形式なんですよ。マルチとシングルの切り替わりを感じさせないように作っているので、MOアクションRPGを体験したことがない人も戸惑うことなく遊んでいただけるはずです。

クリストフ:マルチプレイを行うことで友情結晶ガチャ用のポイントも得られるので、積極的に挑戦してもらえるとうれしいです。

北原:今までフレンドと一緒に遊んだりしたことがないので、今回でデビューしてみたくなりました。チャットとかもできるみたいですし。

阿部:ぜひぜひ。チャットも拠点や戦闘中に自由に行えるようアレンジしているので、みんなでワイワイ騒ぎながら遊んでください。

【Talk.3】お気に入りのキャラクターを挙げるとしたら?

阿部:もちろん菩薩ちゃん推しで!

北原:ありがとうございます(笑)。

クリストフ:お世辞抜きで、菩薩ちゃんはすごくいいキャラに仕上がったと思います。私は選ぶとしたら金鬼(きんき)ですね。私は遠距離タイプの主人公・妖魔をメインに使っているので、式神は近接タイプの方が戦いやすいんですよ。ビジュアルも気に入っています。

北原:あ、かわいい。金鬼はガチャで手に入るんですか?

阿部:そうです。

北原:手に入れたいなぁ。兼ね役で演じさせていただいた貴人(きじん)も気に入ってるので、使ってみたいです。

『宿星のディストピア』
▲金鬼(きんき)。
『宿星のディストピア』
▲貴人(きじん)。

阿部:ぼくは菩薩ちゃん以外で挙げるなら隠形鬼(おんぎょうき)ですね。この式神は激しいアクションを繰り出すので、ゲームを進めるうえで重宝します。

北原:性能も大事ですよね、やっぱり。

阿部:他だとヌエ。敵を引き付ける性質を持っているので、おとり役に便利です。

『宿星のディストピア』
▲隠形鬼(おんぎょうき)。
『宿星のディストピア』
▲ヌエ。

阿部:式神はそれぞれ特徴があるので、自分が操作しているキャラにあわせて選ぶといいでしょうね。成長させればどの式神もそれなりに使えるので、外見で選んでもらっても問題ないと思います。

北原:4人の主人公キャラの中でおすすめっています? 私は接近戦が好きなので英魂で遊んでみたんですけど。

『宿星のディストピア』
『宿星のディストピア』
▲本作の主人公たち。左上から戦鬼、妖魔、神使、英魂。

クリストフ:英魂は基本操作に慣れた人向けですね。最初は使いにくく感じるかもしれませんが、成長していくとかなり強くなります。扱いやすさでいうと妖魔。魔法で遠距離から攻撃できて攻撃範囲も広いので、初心者でも活躍できます。

阿部:最初からキャラクタースロットが4枠あるので、先に4キャラすべてを作り、実際に触って自分のプレイスタイルに合うキャラクターを見つけるのがいいと思います。そこから気に入ったキャラを成長させていくのがおすすめですね。

北原:主人公たちもそれぞれで特徴がありますし、頑張ってみんな育てて使いこなせるようになりたいです。

クリストフ:バク転で敵の背後に回って攻撃するなどテクニカルなアクションをするキャラもいますので、ぜひ相性のいいキャラと自分に合う戦い方を見つけてください。

北原:いろいろなキャラがいますけど、最初からみんな出てくるんですか?

阿部:主人公に関しては4人とも選べますが、式神はサービス開始時に20体前後をリリース予定です。菩薩ちゃんも式神として登場させたいと思っていますが、配信して少し経ってからの実装になると思います。

北原:菩薩ちゃんは少ししてからなんですね。楽しみに待っています。

『宿星のディストピア』

【Talk.4】配信後の展望と読者へのメッセージ

阿部:今回北原さんともお話できましたし、菩薩ちゃんに焦点を当てたエピソードを追加できればなと思いますね。メインストーリーだけでなく、いろいろなシナリオを展開させていきたいです。

北原:ありがとうございます。その時はぜひぜひ、よろしくお願いいたします。

阿部:ゲームの部分でいうと、最大の魅力であるマルチプレイの幅を広げていきたいです。全員でイベント限定の強敵と戦うレイドイベントやタワーイベントなど、数人で協力して先に進めるような遊びを提供できたらと考えています。

クリストフ:あとは式神を毎月追加していきたいですね。ゆくゆくは季節イベントにちなんだ式神なども用意できればと思っています。

『宿星のディストピア』

クリストフ:ベースは中国で作られたゲームとはいえ、日本のユーザーの気持ちを考えつつ新たなゲームを作るぐらいの意気込みで取り組んできました。リリース後もみなさんに満足していただけるようがんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

阿部:『宿星のディストピア』は直感的に遊べるアクションゲームです。全体的に敷居が低く、マルチプレイも行いやすい仕組みにしていますので、気軽に手に取ってもらえるとうれしいです。

北原:すごく手軽に遊べるうえにイベントや会話、物語も作りこまれていて、演者としてだけでなく1人のプレイヤーとしても世界に引き込まれてしまいました。

 アクションや育成などできることもたくさんあり、登場するキャラもすごく魅力的です。これから成長していくコンテンツだと思うので、私自身も菩薩ちゃんと一緒に成長していけたらと思います。

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