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2016年9月17日(土)

『Horizon Zero Dawn』をメディア向けセッションで体験! 機械の獣相手の狩りは並じゃない【TGS2016】

文:hororo

 現在開催中の東京ゲームショウ(TGS)2016の2日目にあたる9月16日。国内外でも注目が高まるPS4用ソフト『Horizon Zero Dawn』の体験プレイ&開発者インタビューが実施されました。

 迎えてくれたのは、開発を担当するGuerrilla GamesのJohn Gonzalez氏と、Francisco Peters氏。まずはPeters氏のアドバイスを受けながら20分ほどのゲームプレイすることになりました。

『Horizon Zero Dawn』
▲John Gonzalez氏(左)と、Francisco Peters氏(右)。Gonzalez氏は別メディアの担当で、我々はPeters氏のガイドを受けつつプレイしました。

 今回遊ぶことができたビルドはTGS2016用の体験版ということで、動けるエリアこそ制限はありましたが、ほぼすべてのアクションは試せるようになっていました。

 クエストが表示されるので、それに沿って遊べば本作の魅力をあらかた味わえるようになっていますし、逆に従わずに動き回ってもいいという、体験版の自由度はかなり高めに設定されているようです。

『Horizon Zero Dawn』

 ともあれ、まずはPeters氏の勧めでクエストをやってみることに。最初に目にしたのは、トレーラーでもたびたび登場している牛のようなロボット“ブロードヘッド”。クエストの1つは、このブロードヘッドにロープキャスターを撃ち込んで、動きを止める、というものでした。

 ロープキャスターは、ロープ付きの矢を撃ち込んで相手を拘束する武器で、複数のロープを撃ちつけることでしまいには転倒させて自由を奪うことができる優れもの。ですがブロードヘッドは警戒心が強く、まっすぐ近づくと気づかれて、逃げられてしまうこともあるとのこと。まずはしゃがんで草むらに隠れてゆっくり近づくといいようです。この“隠れる”という行為は、臆病なロボットを狩るときだけでなく、狂暴なロボットから一時的に身を隠したり、奇襲したりと使いどころは多そうでした。

 さて、無事にブロードヘッドを転ばせたあとは、“オーバーライド”して敵を仲間にします。オーバーライドとは、簡単にいえばハッキングで、ロボットのAIを書き換えてしまうようなイメージ。

『Horizon Zero Dawn』
▲オーバーライドされたロボットは外装が一部はがれ落ち、筋肉のように体をめぐっているパイプ(?)が青く輝きます。

 オーバーライドされたロボットは主人公のアーロイの味方となり、さまざまな局面で役に立ちます。例えばブロードヘッドは騎乗することで素早くマップを移動できますし、小型のトカゲのような“ウォッチャー”は、近くの敵を自動的に攻撃してくれました。ちなみにオーバーライドをする際は、対象を転倒させる必要はなさそうでした。気づかれないように近づけばOKのようです。

『Horizon Zero Dawn』
▲ウォッチャーは複数が群れをなして行動しているため、見つからずに進むのは困難です。

 ちなみに、気づかれていない状態からは、強力なステルス攻撃を繰り出すこともできました。威力はウォッチャー程度の敵なら、ほぼ一発で仕留められるほど。ちなみに、倒したロボットや植物からは素材が手に入ります。体験版では試せませんでしたが、装備品を作る際に必要とのことで、装備を鍛えて力をつけていく、RPG的な側面もあるようです。

 続いて、巨大なコンテナを背負ったヤドカリのようなロボット“シェルウォーカー”に挑戦! 左手がシールド発生装置になっているため、正面からの攻撃は防がれてしまいます。シールドは攻撃すれば一時的に破壊することができるので、正面からのゴリ押しもできますが、ここはスリングショットの電撃弾を使うことにしました。

『Horizon Zero Dawn』
▲シェルウォーカーは両腕やコンテナなど破壊できる部分が多く、動きもほどほどに多用で、初心者には歯ごたえのある相手!

 単にトレーラーで見た内容をそのままなぞっただけですが、これが大当たり! 各ロボットには弱点属性が設定されており、弱点を突けば有利に戦闘を進めやすいとのこと。シェルウォーカーは電撃が弱点のため、電撃属性の攻撃を当てると一時的にシールドが使えなくなり、攻撃しやすくなりました。ちなみに、弱点属性でなくても当て続ければ属性効果は発動するとのこと。属性攻撃を当てると敵の上にアイコンが表示されるのですが、このアイコンのゲージが溜まると属性効果が発動するようです。試しに冷凍弾を当て続けたところ、シェルウォーカーが凍りつき、かなり動きが鈍くなりました。

 こういった弱点属性はスキャンをすることで情報として得ることができます。敵の弱点はもちろん、移動経路を視覚として確認できたり、マーキングして追跡しやすくしたりとかなり便利! 注意点としては、スキャン中は攻撃できないため、戦闘に入る前に隠れた状態でひととおりスキャンしておくのがいいのではと思いました。

 そして今回の体験版では、DUALSHOCK4のタッチパッドを10秒間長押しすると、ほかのロボットとは比べ物にならない強敵“コラプター”を出現させて、戦うことができます。コラプターは普通の動物型ロボットとは違い、火器を搭載している、より戦闘に特化したロボットです。

『Horizon Zero Dawn』
▲コラプターは距離によってさまざまな攻撃を繰り出してくるため、安全な距離がありません。攻撃をしっかり見極めて回避しないとジリ貧に!

 攻撃の一発一発が非常に重く、当たると体力の半分ほど減ってしまいます。じつは筆者は会場の体験版で事前に戦っていたのですが、そこでは2度出現させて両方負けてしまっていました。なので今回は3度目の挑戦となったのですが、Peters氏のアドバイスを受けつつ、持てる装備を駆使してなんとか勝利! 無事雪辱を晴らすことに成功しました。会場でプレイする予定の方は、操作になれたらぜひコラプター狩猟に挑戦してみてください。

 なお、コラプターは放っておくとほかの動物型ロボットを攻撃しはじめます。Peters氏によると、なぜコラプターのような動物型とは異なるロボットがいるのかが本作に秘められた謎の1つで、本編をプレイすることで明らかになるとのこと。

 数々のトレーラーからも判明しているとおり、豊富な武器の使い分けや、敵の武装を狙って破壊することで敵の力を削いでいくといった戦略性など、遊びの幅が広い本作。約20分の試遊からも、そのプレイスタイルの幅広さは十分に感じられました。


 また以下では、プレイと並行して行われたPeters氏へのインタビュー内容を掲載していきます。

──ロボット以外に普通の動物もいましたが、それらを狩ることはできるのでしょうか?

 はい、普通の動物ももちろん狩れますし、素材も落とします。

──本作に登場する武器は、今回の試遊で体験できるものですべてでしょうか?

 いえ、別のデモでは今回とは違う弓を使っていました。それは今回の弓より少しレベルが低いもので、使える矢も2種類となっています。弓を持ちかえれば、使える矢の種類も増えますよ。

──装備のリングメニューでは矢のアイコンが3つ並んでいますが、自分で好きな矢を選んで持っていけるスロット数が、武器によって違うということでしょうか?

 いえ、使用できる矢は武器によって決まっています。アーロイは4つの武器を持ち歩くことができ、その4つをプレイヤーが選べる、という形になります。

──ロープキャスターなども付け替えられるんですか?

 はい。体験版では固定ですが、製品版ではプレイヤーが使いやすいものを選んで持っていけます。『Horizon Zero Dawn』は、なるべくプレイヤーの行動を制限しないように注意して作っています。プレイヤーの得意なスタイルで進めるようにしたいですから。

(C)Sony Interactive Entertainment Europe. Published by Sony Interactive Entertainment Inc. Developed by Guerrilla.

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