新撰組隊士との逢瀬の日々を描いた大人気シチュエーションCD『勿忘草』シリーズ。最新作『新撰組暁風録 勿忘草』の第六巻で、永倉新八を演じる前野智昭さんに独占インタビューをさせていただきました!!

――前作までと登場人物やお話に違いはありましたか？

　新撰組という組織ができる前のお話ということで、いままで演じてきた新八よりもヤンチャです。人間として成長の伸びしろを残している段階だったので、そういったヤンチャな部分をところどろこに出せたらと思いながら演じました。でも元々器が大きくて芯の通っているキャラクターなので、違和感なく今回も演じられました。

――今回のお話では、カワイイやり取りが多かったですね。

　純情な2人の他愛もないやり取りというか、思わずニヤニヤしちゃうようなシーンが多かったです。新八も女性慣れしているようでいて、じつは純真な女の子と接するのは初めてなんですよね。だからこれまで女の子に接してきた方法で主人公に近づいたら、距離の詰め方を間違えてしまうというエピソードもあってカワイイと思いました。

――ほかには犬が苦手という点もビックリしました。

　新しい設定が出てきましたね！　あれだけ剣の腕がたつのに、叩けないし殺せないっていうからおどろきです。これまでのシリーズと比べて、ギャップを感じる一面もあると思います。

　3作品をやらせていただいて、すごく慈愛の精神にあふれたキャラクターだと感じました。主人公に対する愛情や後輩に指導する熱いシーンなど、自分の幸せよりも相手の幸せを俯瞰で考えて行動できるキャラクターってカッコイイですよね。今回の『暁風録』でも、本当は自分も一緒にいたいけど主人公にとって一番何がいいのかということを俯瞰で考えてちゃんと行動に移しているんですよ。

――男性から見てもカッコイイ人なんですね。

　いやもう本当にカッコイイです！　新八みたいな考え方ができる人は好きですね。

――剣術にはげむ若者がクローズアップされる本シリーズですが、夢中になっていることを教えてください。

　『Pokemon GO』をプレイしています。気になったら、ちょっとゲームを起動して何かいるかなと捜してしまいます。この間も現場で盛り上がったんですけど「〇〇さんのところにズバットが飛んでるよ」なんて話したりして（笑）。某作品のライングループも画像を載せたりして楽しんでいます。

――『暁風録』は「過去」をテーマにした物語ですが、ご自身のデビュー時の思い出をお願いします!

　デビュー時は本当にツラかったです。仕事がなかったので、ゲームとアルバイトしかしてなかったです。とくにオンラインゲームに夢中になり、いわゆるネット廃人にもなりました（笑）。

　でもそのときのネットゲームでの知識が、いまの仕事に活きているのでムダではなかったです。後悔はしていませんが、もう少し映画や舞台などに触れていれば、もっともっとお芝居の幅が広くなっていた可能性もあるのかなとは思いました。

――究極の質問です。もしご自身が新撰組に入隊したら、どのような役割を希望しますか？

　剣術に長けた隊士でいたいので、せっかくなら何番隊かをまとめられるような強さを身に着けて幕末を生きたいです。でもそれって、いまだから思えることなんでしょうね。きっとその当時に生きていたら、いつ死ぬかわからない恐怖と戦いながら剣を振るう日々だったはずなので（笑）。いまだからこそ、その時代の生き方に憧れます。

――読者へメッセージをお願いします。

　今回のお話も彼らしさがあふれています。もちろん胸が痛くなるシーンもありますし、ときめくようなシーンもたくさんあります。新八自身の素晴らしいところがよくわかる内容になっていますので、これまで聴いていただいていた方にも、ぜひまた手にとってほしいです。そしてまだ『勿忘草』シリーズに触れたことがない方にとっても、窓口として相応しい作品だと思いますので、いろいろな方に聴いていただけたらうれしいです。

　電撃Girl’sStyle本誌では、毎号『暁風録』の登場人物たちの素顔に迫る描き下ろしイラストが連載されています。ぜひ逃さずチェックしてくださいね！

(C)2012-2014 Rejet

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