2016年9月28日(水)
『モンハンストーリーズ』をレビュー。バトルの読み合いだけでなくタマゴ探し&オトモン育成がアツイ
カプコンから10月8日に発売される3DS用ソフト『モンスターハンター ストーリーズ』のレビューを、ライターの深谷ねぎがお届けします。
プレイヤーはモンスターと共存する“ライダー”となって、パートナーのモンスター“オトモン”たちと世界を冒険していきます。広大なフィールドで採集をしたり、立ちはだかるモンスターとバトルを繰り広げたりと、『MH』とRPGが融合したタイトルです。
▲主人公の性別は自由に選べます。 |
▲髪型や目の形などもカスタマイズ可能。 |
今回は、本作の目玉となるオトモンの育成やライドオンシステム、バトルの要素をピックアップしてレポートしていきます。
広大なフィールドをオトモンに乗って疾走!
冒険の舞台は、草原や砂漠、雪原など、さまざまな環境で形成されている世界。フィールドは広大で、虫や植物を採集したり釣りをしたりと自由に探索を楽しめます。他にも、後述するモンスターの巣やダンジョンがあったりと、まさにRPGといった感じ。
▲採集した素材を使って、装備を強化したり調合してアイテムを作ったりできます。 |
フィールドが広大なため、移動が大変そうですが、ここで活躍するのがオトモンです。オトモンにはライドすることができ、自分で走るよりも快適に移動できます。オトモンごとにモーションが異なるので、走っている姿を見るのは楽しいです。
▲デフォルメされたオトモンはかわいいですよ。 |
モンスターが仲間になるのはもちろん、さらにライドまでできるのは『MH』シリーズをプレイしてきた人にはかなり新鮮なのではないでしょうか。
オトモンに乗ったまま採集ができるのもかなり快適で、ストレスフリーに探索を楽しめるのはグッド。基本、探索中は乗りっぱなしでいいため、乗り降りの煩わしさがないのがいいですね。
さらにオトモンにはライドアクションがあり、ドスランボスならジャンプでガケを跳び越えたり、リオレウスなら飛行で移動できたりします。フィールドにはオトモンのライドアクションでないといけない場所があるので、さまざまなオトモンを仲間にして世界を踏破しましょう。
タマゴを持ち帰る時のワクワク感がハンパない!
本作の特徴は、なんといってもモンスターを仲間にしてオトモンにできること。フィールドにはモンスターの巣が出現し、その中にあるタマゴを持って帰ってふ化させるとオトモンが誕生!
▲タマゴはなくなるまで選び直しが可能。 |
▲タマゴをタッチしてふ化させるのですが、この時HPアップや攻撃力アップなどのボーナスがつきます。 |
タマゴを選んでいる時、一緒に冒険するナビルーがタマゴについての感想を言ってくれます。この感想が生まれるオトモンの判断材料になるのですが、いつもと違う感想を言われた時は、「もしかして強力なオトモンが生まれてくるタマゴかも……!?」とかなりドキドキします。
さらに、フィールドにはモンスターのレアな巣が出現することがあります。レアな巣からは、強力なオトモンが生まれるタマゴが手に入ることも。この巣を見つけた時の興奮は、筆舌に尽くしがたし!
▲レアな巣は金色をしています。 |
▲タマゴからフルフル亜種が誕生! |
どのオトモンも個性的なので、いろいろなタイプを仲間にしたくて巣を見つけたらついつい入っちゃうんですよ。そのため、ストーリーがまったく進みません(笑)。それぐらいタマゴ集めがおもしろいです!
“伝承の儀”でオトモンを自分好みに!
ここまで読んで、「そんなにタマゴを集めて育成できるの?」と思う人も多いはず。そこで役に立つのが“伝承の儀”です。オトモンはそれぞれ“絆遺伝子”を持っており、絆遺伝子によって同じ種族でも能力やスキルが異なる場合があります。伝承の儀を行えば、この絆遺伝子を別のオトモンに受け継がせられるのです。
絆遺伝子の情報は3×3マスの“遺伝子スロット”で確認でき、オトモンごとにスロット内の絆遺伝子の配置は異なります。受け継ぐオトモンと渡すオトモンの、スロット内の同じ位置にある絆遺伝子のみ受け継がせることが可能。なお、絆遺伝子は上書きできます。
絆遺伝子を受け継がせれば、ウルクススに火のブレスを吐かせたりザボアザギルを雷属性に強くしたりと、自分好みのオトモンにすることが可能! 育成の自由度はかなり高く、育成が大好きな僕は、かなりのめり込んでます。
また、絆遺伝子が縦、横、斜めでそろうとビンゴボーナスが発生します。最大HPや素早さなどがアップするので、スロットの配置にもこだわるといいかも。
伝承の儀のおかげで、タマゴを集めすぎてしまっても活用できるのがいいですね。むしろ、遺伝子スロットの配置がいいオトモンや、優秀な絆遺伝子を持つオトモンを仲間にするため、タマゴ集めが加速します!
オトモンにライドしてターン制バトルに挑め!
本作はターン制バトルで、オトモンと主人公が協力してモンスターに立ち向かいます。スキルやアイテムなどのコマンドを選択するタイプで、『モンスターハンター』シリーズのようなアクションが苦手な人でも安心して遊べます。
基本の攻撃には“パワー”、“スピード”、“テクニック”の3つの種類があり、これらは3すくみの関係になっています。この相性は“真っ向勝負”が発生した時に影響し、有利な相性を選んでいた場合、大ダメージを与えられます。
▲真っ向勝負が発生する時は、赤い火花のようなラインが表示されます。 |
真っ向勝負が発生時、オトモンとの絆で“ダブルアクション”が発生することも。強力な一撃をお見舞いし、相手の行動をキャンセルできます。絆ゲージが多くたまるので、その後の展開が楽になります。
モンスターによってどの種類の攻撃を選びやすいかという傾向があるので、傾向を読んで選ぶとバトルを有利に進められます。これはオトモンにも言えることなので、相手に合わせてバトルに出すオトモンを入れ替えるといいでしょう。
バトル中に“絆ゲージ”がたまると、オトモンにライドできるようになります。ライド中はスキルやアイテムは使えませんが、攻撃力や防御力が上がり、さらには強力な“絆技”を使えるようになります。
▲絆技にはレベルがあり、レベルが高いほど強力になります。 |
絆技を使うとライド状態が解除されてしまうので、絆技を使うタイミングが重要になりそう。バトルのシステムはシンプルですが、3すくみや絆技を使うタイミングなどの駆け引き要素もあり奥深いです。
サブクエストやすれちがいダンジョンなどやり込み要素満点!
オトモンの育成や手応えのあるバトルだけでなく、やり込み要素もある本作。村の住人やクエストボードからさまざまなサブクエストを受けることができます。クエストの数はかなり豊富なので、寄り道好きな人にはたまらないでしょう。お金や経験値集めにも使えます。
また、すれちがい通信で入手できる“すれちがいダンジョン”もあり、探索するとタマゴやアイテムをゲット可能です。もしかしたらレアなタマゴが手に入るかも!?
『モンハンストーリーズ』はまさに王道RPGというゲーム内容で、アクションが苦手で『MH』シリーズを敬遠していた人でも十分に楽しめます。シリーズをプレイ済みの人は、モンスターを仲間することや、モンスターにライドできるという要素で新鮮な気持ちを味わえます。
現在体験版が配信されているので、まずは一度プレイしてみてはいかがでしょうか。
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