2016年10月12日(水)
『サガ スカーレット グレイス』新たな登場キャラや連撃、タイムラインをずらす“バンプ”などが公開
スクウェア・エニックスは、12月15日に発売するPS Vita用ソフト『SaGa SCARLET GRACE(サガ スカーレット グレイス)』について、4人の主人公たちと関係が深いキャラクター、ゲームシステムなどの情報を公開した。
本作は『サガ』シリーズの生みの親である河津秋敏氏がゲームデザイン&シナリオを担当し、伊藤賢治氏によって楽曲、小林智美氏によってイラストレーションが手がけられる。
複数の主人公による重層的なシナリオ“フリーシナリオ”による自由度の高さ、ひらめきや陣形などによる戦略性の高いバトル、レベル制を排除した独特の成長システムが特徴。『サガ』ならではの魅力はそのままに、物語とバトルを徹底的に楽しむための開発体制とゲーム設計がとられている。
ルイース
「私は、尊敬されるような人間ではないですよ。時代に取り残された燈台守に過ぎません。」
イルフィー海の燈台守。イルフィー海は帝国東部を特徴づける広大な海だ。盛んな海上の行き来が帝国の経済を支えていた。その海を守るのが燈台守の仕事なのだ。
だが、その帝国は滅び、海の安全に投資する者はいなくなった。燈台守たちの誇りと燈台への愛着だけが、その後のイルフィー海の安全を支えてきたのだ。
ルイースとその父母は最後の燈台守の一家になってしまった。すでにいくつかの燈台は機能を停止し、海の自由は失われようとしている。
ルイースは燈台を保守する工学的な技術や魔法技術に通じている。また、ボートを漕ぐスピードや泳ぎの達者さは、多くのイルフィー海の船乗りたちからも一目置かれるほどである。
「おやじとおふくろ、それに俺が死んでしまえば、イルフィー海の燈台の灯は消える。帝国が消えてしまったように、それは仕方のないことなんだ。」
セルハーン
「僕はアシナ族だ。アシナの血が、そう教えてくれる。」
帝国東部の乾燥地帯に勢力を張るニュウ族の王族。だが、彼の母は弱小部族アシナ族の出であったため、幼いころから帝国貴族のもとに人質として送られていた。
貴族の一員のように育てられたが、庇護者であった当主が不慮の死を遂げ、彼の運命は一変する。当主殺しの嫌疑を掛けられ、命からがらニュウ族の地へと逃げ帰った。だが、そこにも彼の居場所はなかった。母はアシナ族の村に帰されていたのだ。
ようやくアシナの村にたどり着いた彼を待っていたのは、病に倒れ死を目前にした母だった。母親は成長した彼を息子と思うこともなく息を引き取った。母だけが知る、彼の幼いころの名を呼びながら。
帝国貴族でなく、ニュウ族でなく、アシナ族でもない。すべてに絶望したセルハーンは、辺境ヌマディカのアシナ族の村でひっそりと暮らしている。父のように慕っていた貴族の当主に託された緋色の石をじっと見つめながら。
サーシャ
「ファイアブリンガーの力を使おうなんて、まともな考えじゃない。事が起きる前に取り戻さないと。」
砕け散ったファイアブリンガーの破片を探す旅に、主人公を誘う謎の存在。世界中に降り注いだファイアブリンガーの破片が、世界の異変を引き起こすのだという。この女が何故そんなことに興味を持つのか、何を知っているのか。すべては謎だ。
「あなたでなければダメなのよ。」
確信を持って主人公に呼びかけるサーシャ。そう、主人公の秘密も握っているようだ。主人公を誘い、あちこち引きずり回すという強引な存在。そのファッションは、この世界でもかなり特殊な部類に属するようだ。
なぜ主人公が彼女に引っ張り回されても逆らえないのか。不思議な雰囲気なのはなぜか。すべてはやがて明らかになるだろう。
フリーワールドシステム
フィールドマップとダンジョン、シナリオ、バトルが融合した、フリーワールドシステム。このシステムにより一本道の物語構成ではなく、プレイヤーがエンディングに至るまでの物語を自由に楽しむことができる。
オブジェクトに触れることで、バトルorイベントのどちらが起こるのかがわかり、数千以上のイベント、70人以上の仲間キャラクターが登場。また、どのバトル&イベントを受けた、イベントで何を選択したかによって物語は多彩な展開を見せる。
レオナルドの物語
4人の主人公にはそれぞれ冒頭シナリオが用意されている。そこから各主人公やプレイヤーの行動&選択によりさまざまなシナリオへ派生していく。
辺境のヤクサルト州の農場。刈り入れに精を出していたレオナルドの前に、1人の女が現れ、気を失う。助け起こしたレオナルドは、女が繰り返すうわ言を聞く。
「アイ・ハヌムへ……欠片を沈めて……」
おとぎ話の舞台、伝説の都“アイ・ハヌム”。レオナルドは、この絵本の中の都を探す旅に出る。祖父から受け継いだ農地も売り払い、行倒れた女に託された緋色の石を手にして。
彼の手にはもう1つ、赤い石が握られていた。彼が生まれた時に握っていたという石が。レオナルドが旅に出なければならなかった本当の理由は、そこにあるのだろうか。
タリアの物語
テルミナ海と呼ばれる巨大な湖。その近くで工房を営む陶芸家のタリア。ある日、自分の作った器にありえない歪みが生じていることに気づく。歪みの原因を探し、取り除くために、彼女は旅に出る。
何事も自分の手で成し遂げないと、気が済まない質なのだ。旅立った彼女の目の前に、突然、巨大な燃える鳥が飛来する。
「あれは、不死鳥だわ!」
鳥の正体を一見して見抜いたタリア。彼女は一体何者なのだろうか。不死鳥の謎を追う旅は、彼女が何者なのかを追う旅でもある。
術
五行(木・火・土・金・水)のパワーを杖に集約し放つ術は、強力な威力を持つが、発動までに数ターンの詠唱時間を必要とする。
●吹雪
水行術“吹雪”は、辰星の加護を得て吹雪を発生させて敵全体を攻撃する。
●サイレン
太白の加護を得る金行術。全体攻撃術。怒り発生あり。
●フラッシュファイア
けい惑の加護を得る火行術。全体攻撃術。スタン発生あり。
フラックス&術の閃き
バトル終了時に手に入るフラックスを吸収し続けると、新しい術を閃くことがある。フラックスも五行の系統にわかれており、術と系統が一致していれば親和率が高くなり術が閃きやすい。
連撃
敵や味方が戦闘不能になった直後、同陣営のキャラクターがタイムライン上でつながることで、連撃が発動。連撃に参加したキャラクターが多いほど威力は上がり、さらには次のターンの消費BPが軽減されるボーナスが付与される。
ただし、敵も連撃は可能なのでタイムラインはつねに注意しよう。
▲ウルピナがDの敵を倒したことにより、タイムラインがつながり連撃が発動し、Eの敵に大ダメージ。 |
バンプ
ダメージを与えつつ、対象のタイムラインの順番を後ろにずらすことが可能。ただ相手の行動を遅らせるだけでなく、敵の連撃発動条件を崩す、順番をずらし倒すことで自分の連撃を発動させるなど、戦略を組み立てるうえで大変活躍する。
▲ウルピナの失礼剣によりバンプが発動し、Bの敵の行動順番が変更。 |
▲敵に当てずとも使用することで自分の行動順番を変更する技もある。 |
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※画面はすべて開発中のもの。
(C)2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ILLUSTRATION: TOMOMI KOBAYASHI
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