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2016年10月9日(日)

『ブルー リフレクション』が描く等身大の少女像とは? 少女たちの悩みは世界の存亡にも等しい?

文:電撃オンライン

 岸田メル氏がキャラクターデザイン・監修を務め、シリーズ構成を電撃文庫を代表する3名の作家が手がけるコーエーテクモゲームス・ガストブランドのPS4/PS Vita用新作RPG『BLUE REFLECTION(ブルー リフレクション) 幻に舞う少女の剣』のトークステージが、マチアソビ Vol.17にて行われた。

『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』
『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』 『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』

 8月の第一報、TGSでのニコ生などを経ているが、未だにどんなストーリーが展開するのは謎に包まれている本作。ステージでは、岸田メル氏、『BLUE REFLECTION』プロデューサーの細井順三氏らとともに原案協力にも携わったという、本作音響監督の納谷僚介氏が登壇。公の場ではじめて、岸田メル氏が描きたいと考えている『BLUE REFLECTION』のコンセプトイメージを語ってくれた。

『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』

 夢に挫折した1人の少女が、とあることから魔法の力を得て、さまざまな困難に立ち向かう。これまでに公開されているイラストの美麗さも相まって、一見すると非常にわかりやすいヒロイックな物語に思えるが、本作は“少女たちの青春小説”であると語る納谷氏。

 「最初は踏み出せない一歩を、少女たちが内に秘めた悩みを解決することで、自ら踏み出せるようになる」そんな、等身大の物語が本作の魅力となっているようだ。また、「その悩みを解決するために、たまたま世界を救ってしまうかもしれない」と発言。ヒーロー・ヒロインの是非を問うわけではないが、「世界の存亡よりも、自分が抱えるちょっとした悩みのほうが重く感じることもある」という言葉に、会場で静かに頷く人も多数見受けられた。

 本作はシリーズ構成として『キノの旅 -the Beautiful World-』の時雨沢恵一氏、『乃木坂春香の秘密』の五十嵐雄策氏、『なれる! SE』の夏海公司氏が参加することが発表されているが、いずれの方々も そんな登場人物たち心の機微や交流を描くのに長けている。原案の段階ですでに「面白そう!」なものが、さらに心を大きく揺さぶってくれる物語になることだろう。

 ステージ中盤からは、そんな等身大のキャラクターを演じる3人のキャストも登場。音響監督でもある納谷氏とともに、それぞれのキャラクターがどのような境遇・性格で、どのように演じていくべきか、というディスカッションを、お客さんたちのまえで行っていただくことに。

『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』
▲左から、納谷僚介氏、主人公の白井日菜子を演じる高田憂希さん、司城夕月役の高野麻里佳さん、司城来夢役の秦佐和子さん。

 納谷氏から各キャラクターの性格や心情が語られると、なるほど、単に“女子高生”“魔法少女”というわかりやすい記号だけではなく、それぞれがさまざまな感情を抱えている、非常に人間的な作りをしているのだな、と感じた。加えて、今回は日菜子、夕月、来夢の3人に内面的にも近しいキャスティングをしたと語る納谷氏。

 彼女たちのマネージメントを行うマウスプロモーションの社長である納谷氏は、普段から見ている3人の性格や心情を分析しながら、キャラクターとリンクする部分が多いと評した。そうやって直接自分を評価される機会があまりないらしく、高田さん、高野さん、秦さんは照れつつ戸惑いを隠せない様子。しかし、それだけに自分が演じるキャラクターへの想いや本作にかける意気込みは非常に強くなったように見えた。

『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』
『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』

 日菜子役の高田憂希さんは、挫折や成長する姿は、等身大の皆さんと思っていただける瞬間があると思いますので、どうか見守ってくださいと、熱心に語ってくれた。  夕月役の高野麻里佳さんはこのステージでの話を聞いて、人から見える自分と、自分が感じている内面は違うけれど、もしかしたら他者のほうが自分を言い当てている場合もある。このゲームが新しい自分を見つけるきっかけになってくれれば、と非常に期待の募るコメントで締めくくり。

『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』

 来夢役の秦佐和子さんは、本作がとても“大切”な作品になる予感がすると、出演者としてもプレイヤーとしても期待が高まっていることを語った。さらに「公式のハッシュタグが“#ブルリフ”より“#青リフ”のがわかりやすいんと思います!」と驚きの提案。会場でも賛同の声が上がり、筆者としてもなんだか親近感がわく呼び名なので賛成ですが、ここはぜひ、これから『BLUE REFLECTION』を応援してくれるであろう皆さんに、判断を委ねたいと思います。

 納谷氏は「マチアソビで自分がここまで真剣に話すステージはない」と自ら話すほど、本作への想い入れを強く感じるステージでした。朝まで語り尽くせるほどの意気込みで、みっちりと作品への想いを語ってくれた1時間はあっという間に終了。

 ここで朗報としてお伝えしておくと、10月13日に発売する電撃PlayStationでは、『BLUE REFLECTION』のさらなる最新情報が掲載されている。ステージでは語ることができなかった驚きの新情報もあるので、楽しみにしてください! 間違いなくテンションが上がります。

 また、ガストブランドでは『BLUE REFLECTION』に加え、11月2日発売の『フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術士~』と12月22日発売予定の『よるのないくに2 ~新月の花嫁~』の3タイトルを対象に“ガスト美少女祭り”を展開中。さまざまな特典があるので、こちらもチェックしてください!

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