2016年10月19日(水)
コーエーテクモゲームスから10月27日に発売されるPS4/PS3/PS Vita用ソフト『ベルセルク無双』の完成発表会が都内で、10月18日に行われた。
本作は、開発チーム“ω-Force”が手がける『無双』シリーズと『ベルセルク』のコラボタイトル。身の丈を超えるほどの大剣を振り回して敵を両断し、斬り潰すという、パワーあふれる“斬潰アクション”を実現している。
登壇した、同社代表取締役社長にして、本作の鯉沼久史プロデューサーは、「いよいよ新しいコラボの『無双』が出ます。ファンの皆さんが待ち望んだタイトルです」とあいさつ。「誰でも遊べるものを目指し、いい出来になりました。キャッチコピー通り、『無双』シリーズ史上“最凶”というものになっています」と自信タップリに説明した。
続いて、ソニー・インタラクティブエンタテインメント ジャパンアジアVPの川内史郎さんが登場。『無双』シリーズを何作か遊んでいるという川内さんは、爽快感のある『無双』シリーズが『ベルセルク』とコラボすることに期待を寄せていることを告白。先日発売された、小型軽量化されたPS4が好調であることを明かし、「世界中で幅広い層に人気のこのタイトルを通して、ゲームの楽しさを味わってほしい」と続けた。
川合大ディレクターは、本作の魅力を解説。『ベルセルク無双』は、ダークで重厚な世界観を持つ『ベルセルク』を『無双』にマッチさせたタイトル。“黄金時代篇”から“千年帝国の鷹篇”の終盤までを収録し、魅力的なキャラが描く、壮大な物語を追体験できる。
初回特典として封入されるのは、服を着たままで滝に打たれるキャスカを再現したコスチュームのダウンロードシリアル。こちらは、戦うほどに透けていく仕様で「ダウンロードしてぜひプレイしてください」と力説した。
ゲストとして、大の『ベルセルク』好きのお笑いタレント・ケンドーコバヤシさんが姿を見せる。手には、ガッツの持つ大剣“ドラゴンころし”を持っていた……がかなりの重量があるようで、「新時代のフィットネスかと思いました。すごい新陳代謝で発汗しました!」と笑いながらの登場であった。
ゲーム化について聞かれたコバヤシさんは、「なったらいいのに……というか見落としていました! ガッツは1人で敵を倒していたので!」とマッチしている世界観に太鼓判を押す。これに対して、鯉沼さんはユーザーからもゲーム化を期待する声が出ていたことを明かした。
コバヤシさんは、2012年に公開された『ベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵』で、バズーソの声を担当。自分が好きな『ベルセルク』にかかわれるということで、恐縮したとのこと。
本作『ベルセルク無双』では4年振りにバズーソに声を当てている。アクションゲームということで、セリフだけでなく息遣いや叫び、やられ声も収録したようだ。コバヤシさんは「自分のエポックメイキングに再び巡り合うことで、初心を取り戻せました」と、収録について振りかえった。
ここで、原作者である三浦建太郎さんからお祝いのコメントが公開された。ゲームソフト発売についてのみならず、これまで長年作品にかかわってきたコバヤシさんへの御礼のメッセージも添えられていた。
公開されたコメントの横には、以前にイベントで甲冑を着た時のコバヤシさんが映っていた。実はこの鎧は、オセアニアで行われている甲冑を着てバトルをする際に使用するものを借りたため、ものすごい重量があるという。全員が登壇するのに7分くらいかかったことをコバヤシさんは明かし、会場の笑いを誘っていた。
発売前の『ベルセルク無双』を、コバヤシさんがいち早くプレイ。今回はご自身の演じたバズーソが出てくる場面を追体験することに。コバヤシさんは過去の『無双』シリーズを何作かプレイしているということで、スムーズにプレイしていた。
コバヤシさんが驚いていたのは、血の描写。それについて鯉沼さんは『ベルセルク』に血の演出が欠かせないため、ゲームとしてできるところまで表現していることを説明した。
バズーソは他の兵士と比べて、体力が高いうえに攻撃も多彩で強力。ガッツが反撃を受けるシーンも見られたが、最後は必殺技で見事勝利した。
自分自身が演じたキャラが倒れるところを見たコバヤシさんは「自らの命を吹き込んだキャラを、自らの手で倒させるとか、酷なことをさせますね」と苦笑い。ただ、しっかり『ベルセルク』らしさを感じたようで、「ゲームファンも、『ベルセルク』ファンも楽しめます。仕事終わりには頭を真っ白にして楽しんでください」とメッセージを送った。
鯉沼さんは、アニメ『ベルセルク』BDと『ベルセルク無双』の発売を記念したスペシャル生放送が、10月26日に放送されることを発表。ガッツ役の岩永洋昭さんやキャスカ役の行成とあさんが出演するとのこと。「『ベルセルク』というIPを盛り上げていきたいので、『ベルセルク無双』をぜひお願いします」とあいさつし、イベントを締めくくった。
▲フォトセッションでは、コバヤシさんがドラゴンころしを持ってポーズ。あまりにも大きく、分厚く、重く、そして大雑把過ぎる大剣はかなりこたえるようであった。 |
▲会場には、原作者の三浦さんからの色紙やグリフィスの兜が展示されていた。 |
(C)三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/ベルセルク製作委員会
(C)コーエーテクモゲームス
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