SIEが11月10日に日本、北米、欧州で発売する、映像処理能力の向上および4Kクオリティの画質に対応したコンピュータエンタテインメントシステム“プレイステーション 4 Pro（PS4 Pro）”。

　発売に先駆けて本機を体験することができたので、そのレポートをお届けする。なお、本機の詳細については、電撃オンラインの記事やPlayStation公式サイトで確認してほしい。

　PS4 Proは、さらにハイクオリティなPS4体験を望むユーザーに向けたハイエンドモデル。4K対応テレビに接続することで、PS4 Pro向けに最適化されたゲームを4Kクオリティの画質や安定した高フレームレートで楽しむことができる。

　また、PS4 Proも含めたすべてのPS4はハイダイナミックレンジ（HDR）映像技術にも対応しており、映像本来の明暗部を再現し、より広範囲な色幅の再現を可能にすることで、よりリアルな映像表現でゲームをプレイできるようになっている。

　今回体験できたのは、発売中のタイトルでは『inFAMOUS First Light』と『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』、『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』。

　加えて、今後発売予定の『グランツーリスモSPORT』とPS VR専用の『Farpoint（仮）』の5タイトル。

　まず、会場を見渡して感じたのは、4Kテレビで映し出される映像は全タイトルとも美しいということ。以下に掲載した写真では分かりづらいかもしれないが、HDRのオン/オフなどを見比べることができた。

▲『inFAMOUS First Light』のオプション画面。画面下部の“映像”から各種設定が行える。

　気になる画質についてだが、まず前提として今回出展されたタイトルはどれも元々のでも映像表現が精緻ですばらしい。そのうえで、たとえば『inFAMOUS First Light』では“パフォーマンス”で解像度を向上させるとグラフィックのディテールがきれいになる、フレームレートを向上させると操作キャラの動きがなめらかになる、などの変化が感じられた。

▲上がHDRレンダリングをオンにしたもので下がオフの状態。

　『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』では、オプションメニューでHDRのオン/オフを切り替えることができたが、オンにすると空に浮かぶ雲などの陰影がよりリアルに感じられた。

　なお、今回出展されたタイトルで個人的にもっとも違いがわかりやすかったのは『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』だった。先日発売されたばかりということもあり元々の映像が綺麗だが、4K対応により空を飛ぶ飛行船の輪郭や遠景がはっきりするなど、映像の明確な違いを見てとることができた。

　『グランツーリスモSPORT』は、HDRをオンにすると背景、とくに空に浮かぶ雲の描写がより立体的に感じられた。『Farpoint（仮）』はPlayStation VR専用タイトルということで、4KやHDRには対応していないものの、PS4 Proに最適化することでグラフィックの高品質化やフレームレートの向上などにより、さらに高い実在感を味わうことができた。

▲HDRをオンにした状態。雲の描写が立体的で美しい。

▲『Farpoint（仮）』のテレビ画面。

　今回は、すべて4Kテレビでの体験だったため、写真では伝えづらいが、確実にその違いを実感できた。現状の環境で最も多いであろう2Kテレビと現行PS4でのプレイと比較すれば、その違いはさらに明確になると思われる。

　また、PS VRに関しては、画質やフレームレートが向上することで、よりリアルな体験が可能になる。PS VRのファンはより深く実在感を高めた体験のために、PS4 Proを検討してみてはいかがだろうか。

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