2016年11月15日(火)
11月5日に市川市文化会館において、インティ・クリエイツ創立20周年イベント“INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary”が開催された。
このイベントは、2016年5月8日に創立20周年を迎えたインティ・クリエイツが主催するイベント。同社20年の歴史を振り返りつつ、今と未来の構想をファンと共有するということで、“インティ・クリエイツ創立20周年記念ステージ”、『ぎゃる☆がん』トークライブ、OVA『蒼き雷霆 ガンヴォルト』先行試写会というコーナーが用意されていた。
イベントでは、3DS用ダウンロードソフト『ブラスターマスター ゼロ』や『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト 爪(ソウ)』の情報が公開された。また物販コーナーや試遊コーナーがあり、多くのユーザーが楽しんでいた。
なお、『ぎゃる☆がん』トークライブの模様は別記事を参照のこと。
最初のコーナーに登壇したのは、同社作品に多数出演した高木渉さん。インティ・クリエイツの會津卓也さん、津田祥寿さん、山田一法さんとともに昔について振り返った。
高木さんとインティ・クリエイツの関係は、以前にメンバーが勤めていたカプコンからの付き合いだという。高木さんが率いていた劇団の団員から東京で行われる劇を見に来てほしいと誘われたが、当時は大阪にいたため、行くことができなかった。独立して東京に来て舞台を見に行った縁で仕事をお願いするようになったという。
また、インティ・クリエイツが引っ越した際には、夜の2時にカップラーメンを届けたこともあるほどの間柄であることを高木さんは明かした。そんな高木さんはインティ・クリエイツの7作品に出演されているという。何か音声収録があると「高木さんにお願いしよう」という流れになるようだ。
ボスのボイスを演じる際には、変わったことをしようとかは思わず、キャラの気持ちになって喋ることを心がけているとコメント。収録してから時間が経過しているため、当時のことは覚えていないようだが、『可変走攻ガンバイク』は、バイクで体当たりをするというインパクトから覚えていたという。
現在は土曜の朝に放送しているアニメ『デジモンユニバース アプリモンスターズ』でアプリドライヴの音声を担当。高木さんはその日の番組でどんなアプモンが出てくるのか、オンエアーを見ながら楽しんでいるとのこと。
インティ・クリエイツが開発を担当する、3DS『デジモンユニバース アプリモンスターズ』は12月1日に発売される。現在、ニンテンドーイーショップにて体験版『サイバーアリーナ』が無料配信中だ。山田さんは、「アニメ、ゲーム、玩具が足並みを揃えて進めているため、いい企画になっています」とコメントした。
最後に高木さんは「今は20周年ですが、30周年、40周年と健康に気をつけながら、頑張っていきましょう」と同社を応援した。
続いてのコーナーは『ガンヴォルト 爪』。エデンのG7からジブリール役の榎吉麻弥さんとテセオ役の石原朋典さんがキャラクターのセリフとともにステージに姿を見せた。
ゲームをプレイしたという榎吉さんは、苦戦したがなんとかクリアしたことを明かした。なお、自分が演じたジブリール戦ではやられてしまったようだ。石原さんは普段からゲームをやっているということでそこまで難しくなく楽しめたとのこと。
テセオはステージ中でとにかく茶々を入れてくるため、体験会でソフトをプレイした人の感想で「テセオがウザい」と書かれていたのを石原さんは見たという。ただ、人気投票でもその存在感を見せつけたのは、声の効果で愛着を持ってくれているためだと會津さんは分析していた。
限定版に付属していたドラマCDでは、ゲームボイスとは異なり、スタジオに集まり一緒に収録を行った。和気藹々(わきあいあい)としつつ楽しく収録できたという榎吉さんに対して、石原さんは粕谷雄太さん、増尾興佑さんという事務所の先輩との掛け合いがあったため、緊張したことを明かした。また、ゲームの収録から時間が開いたため、テセオのぶっ飛んだ感じを出すのにも苦労したようだ。
Twitter上で行われた『ガンヴォルト 爪』人気投票で上位になったキャラクターによるハロウィンイラストが先日公開された。これを見た石原さんに、榎吉さんから「テセオ見えなくないですか?」という質問が飛ぶ。石原さんは「テセオ、小さいですね」と笑いながら返す。
“小さい”というワードに反応したのはジブリール。そのまま、キャラクターのセリフを2人でアフレコするというコーナーがスタート。こちらは、“小さい”というNGワードを話すと生掛け合いが発動するという設定があったという。
会場では、『ガンヴォルト 爪』で1作目『蒼き雷霆 ガンヴォルト』のボス“七宝剣”の一部と戦えるスペシャルエディションを試遊できた。ここでディレクターの津田さんが登場し、現在開発中のバージョンを使い、デモプレイを披露した。
会場からのリクエストにこたえて、イオタ、カレラ、デイトナとバトル。ユーザーからもカレラの人気は高いということで、力を入れて制作していることが明かされた。
この敵キャラと戦えるダウンロードコンテンツ“追加ミッションパック”には、ボス(7宝剣)が登場する他、高難度の新規マップが収録されるとのこと。第1弾として配信されるのは“メラク/カレラ ボスパック”。配信日や価格などについては明言しなかったが、會津さんは「なるべく早くにお届けたいです」と心境を口にした。
最後に紹介されたのは、『ブラスターマスター ゼロ』。こちらのタイトルを手がけている西沢ディレクターが本作を紹介した。『ブラスターマスター ゼロ』は、1988年にサン電子のブランドであるサンソフトから発売されたファミリーコンピュータ用ソフト『超惑星戦記メタファイト』(海外名:Blaster Master)のライセンスを受けて、インティ・クリエイツが制作する新作タイトル。
万能戦闘車両“ソフィア-III”やパイロットのジェイソン・フラドニックを操作するサイドビューのアクションと、ダンジョンに入って探索するトップビューのアクションを楽しめる。
新たなエリアやボスなどが追加されている他、サブウェポンの追加、ソフィア-III(メタルアタッカー)を降車した時のアクション性の改善、シナリオの充実、探索要素の拡充などが行われている。
さらにはオリジナル版にはなかった斜め撃ちや、向き固定などがあるため、より遊びやすくなっているとのこと。
配信時期は2017年春予定。
OVA『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト』の一部を先行上映するこのコーナー。會津卓也さんはスタッフもほとんど見ていないという出来立てホヤホヤの映像を持ってきたという。
この映像は、ここからさらにブラッシュアップしていくために蔵出しの映像となるため、貴重なものだ。コーナーゲストとして、アシモフ役の雪田将司さんが登場した。
自分のキャラの設定イラストを見て興奮していた。収録の時はラフイラストでまだなかったという。雪田さんはまだPVしか見ていないため、ユーザーとまったく同じ気持ちであることを明かした。
試写会では、OVAの前半分を楽しめるという。雪田さんはアシモフになりきり、「先行上映ミッションを開始する、グッドラック!」と合図を送り、放送がスタートした。
アニメではプロローグにて描かれた、皇神(スメラギ)グループのビルに潜入し、捕えられた後、変態のオジサンこと、ロメオから情報を聞き出して脱出。移動する列車にてアクションする場面を見ることができた。
前半パートを見た雪田さんは「感無量です」とコメント。中でもアシモフが持っている狙撃銃・イーターは設定こそあれどゲーム中では使えなかったため、うれしかったようだ。
後半パートではアキュラやそのメイドのノワが出てくることを、會津さんは明かした。12月中には手元に届けられるように頑張っているとのこと。配信はまずニンテンドーeショップにて行い、その後、オンデマンドやディスクを出す予定だという。
(C)INTI CREATES CO. LTD. 2016 All Rights Reserved.
(C)INTI CREATES CO,. LTD. ALL RIGHTS RESERVED.