2016年12月2日(金)
『テイルズ オブ』シリーズ最新作『テイルズ オブ ベルセリア』の発売を記念して、“テイルズ オブ オーケストラコンサート2016”が11月30日に東京国際フォーラムで開催されました。
“テイルズ オブ オーケストラコンサート2016”の演奏を務めたのは、東京フィルハーモニー交響楽団。指揮者は、栗田博文さんです。
『テイルズ オブ ベルセリア』の世界を彩ってきた膨大な楽曲の中から、印象的なものや、オーケストラ演奏でファンに聴いて欲しいという曲などを東京フィルハーモニー交響楽団が演奏。ゲーム内楽曲だけでなく、一部タイトルのテーマソングもフルオーケストラ用にアレンジしたものが披露されました。
本記事では、本イベントの様子や新情報をお届けします。
コンサートは、『テイルズ オブ ファンタジア』のテーマソング『夢は終わらない ~こぼれ落ちる時の雫~』からスタート。『テイルズ オブ』シリーズの原点ともいえる曲から開幕しました。
続いて、『テイルズ オブ ベルセリア』の王都ローグレスの曲『The brilliant capital』、ベルベットの故郷の曲『Nostalgic home town』、ダンジョン曲『The underwater ruins of Amenochi』に加えて、ダンジョン曲でもありバトル曲の『The way of the embodied dragon』の4曲が披露されました。
どれも、『テイルズ オブ ベルセリア』に欠かせない曲ばかり。ステージに設置された大きなモニターには、演奏の様子に加えてゲーム内映像が流れ、旅の思い出をより深く思い出せるような演出が盛り込まれていました。
その後、『テイルズ オブ』シリーズの第1作から、最新作までほとんどの作品の音楽にかかわる桜庭統さんが登場。『テイルズ オブ ベルセリア』の作曲について述べられました。
「本作は全体的にストーリーが暗いのです。楽曲までストーリーに合わせると作品全体がどんよりとした暗いものになってしまいます。ですので、華やかな曲などを作り、明るいところと、暗いところに差を付けました」と述べました。
また、次に披露されるのは『テイルズ オブ ベルセリア』のバトルメドレーということで、『Shout your soul』、『Burn your soul & fly』、『The awakened soul within the sky』の3曲の聴きどころとして「ゲームではギターやドラムが目立ちますが、オーケストラでは、メロディーが引き立つと思います」と語りました。
実際、バイオリンやトランペットなどの楽器によって優雅できれいなメロディーを楽しむことができました。さらに、大きなモニターで映し出される戦闘シーンと合わせてみると、バトル曲の新たな一面を感じることができました。
この3曲が披露されたあとは、『テイルズ オブ ゼスティリア』の『スレイのテーマ ~導師~』、『テイルズ オブ ベルセリア』の『Theme of Velvet』を演奏。興奮が冷めやらぬうちに前半が終わりました。
後半は、『テイルズ オブ ベルセリア』のテーマソング『BURN』からスタート。曲が始まると、FLOWのみなさんが登場し、ボーカルのKOHSHIさんとKEIGOさんが熱唱しました。
さらに、ギターのTAKEさん、ベースのGOT’Sさん、ドラムのIWASAKIさんは東京フィルハーモニー交響楽団の演奏にあわせて、迫力あるサウンドを会場に響かせていました。
▲東京フィルハーモニー交響楽団とFLOWの貴重なコラボを楽しむことができました。 |
そのあと、『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』のオープニング主題歌『風ノ唄』も披露。観客も曲に合わせて拍手したり、拳を上げて大きな声をあげたりするなど、会場全体に大きな一体感が生まれました。
『風ノ唄』の披露が終わると、KEIGOさんは「コンサート会場で自分たちの演奏を披露できるという貴重な機会を得られたことが本当にうれしいです。本当に今日はありがとうございます」とうれしさと感謝の気持ちをコメント。
また、この日のために、東京フィルハーモニー交響楽団とメールでやり取りを行い綿密に、音合わせの相談を行ったとのこと。なお、この日に披露した2曲には大きなアレンジが加えられたことが語られました。
そしてここで新情報の発表が、TVアニメ『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』の第2期が発表されました。そして、エンディングテーマをFLOWが担当することが明らかになりました。
曲名は『INNOSENSE』。加えて、オープニングテーマはMinamiさんが担当することが発表されました。なお、気になる放送日は1月とのことです。
TVアニメ『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』第2期の発表が終わったあとは、FLOWが退場して、入れ替わるように『テイルズ オブ』シリーズの音楽を手駆けている椎名豪さんが大きな拍手で出迎えられて登場しました。
椎名豪さんは、このあと演奏される『テイルズ オブ ゼスティリア』試練神殿メドレーに対して、「この空間をダンジョンだと思って聞いていただければ、新しい発見があるかと思います」と聴きどころを語りました。
実際に演奏を聴いていると、ギターの演奏と合わせて自分がダンジョンにいる気分と緊張感を味わえました。
『テイルズ オブ ゼスティリア』試練神殿メドレー演奏が終わったあとは、『Rising UP』を披露。女性ボーカルによる力強い歌声を堪能できました。
『Rising UP』が終わったあとは、『テイルズ オブ ベルセリア』の曲に。『Battle between one and all』、『Eternal dream』と物語の終盤に聴ける曲が演奏されました。どちらも、プログラムの最後にふさわしい名曲で、筆者がゲームをプレイしたあの頃の思い出がよみがえりました。
プログラムが終わり、栗田博文さんが退場。これで終わりかと思った矢先に再び登場します。そして、「ねこにんの里にご招待~」という声とともに映像がながれて楽曲『ねこにん道』の演奏がスタートしました。
演奏中は、観客が曲に合わせて拍手を。時には指揮者も振り返って観客と一緒に手を叩きました。
そのあと、『テイルズ オブ エターニア』の『flying』を演奏し、栗田博文さんは退場。今度こそ、終わりと思わせながら、舞台の端に再登場します。スポットライトが当たると、1度下がって、ひょっこりと登場するというお茶目な一面を栗田博文さんが見せてくれました。
そして、最後に『テイルズ オブ デスティニー』の名曲『夢であるように』が演奏され、大きな拍手とともに、“テイルズ オブ オーケストラコンサート2016”の幕は閉じられました。
曲名 | 作品名 |
1:『夢は終わらない~こぼれ落ちる時の雫~』 | 『テイルズ オブ ファンタジア』テーマソング |
2:『The brilliant capital』 | 『テイルズ オブ ベルセリア』 |
3:『Nostalgic home town』 | 『テイルズ オブ ベルセリア』 |
4:『The underwater ruins of Amenochi』 | 『テイルズ オブ ベルセリア』 |
5:『The way of the embodied dragon』 | 『テイルズ オブ ベルセリア』 |
6:『テイルズ オブ ベルセリア』バトルメドレー 『Shout your soul』 『Burn your soul & fly』 『The awakened soul within the sky』 |
『テイルズ オブ ベルセリア』 |
7:『スレイのテーマ ~導師~』 | 『テイルズ オブ ゼスティリア』 |
8:『Theme of Velvet』 | 『テイルズ オブ ベルセリア』 |
9:『BURN』 | 『テイルズ オブ ベルセリア』※FLOW出演 |
10:『風ノ唄』 | 『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』オープニング主題歌 ※FLOW出演 |
11:『テイルズ オブ ゼスティリア』試練神殿メドレー | 『テイルズ オブ ゼスティリア』 |
12:『Rising UP』 | 『テイルズ オブ ゼスティリア』 |
13:『Battle between one and all』 | 『テイルズ オブ ベルセリア』 |
14:『Eternal dream』 | 『テイルズ オブ ベルセリア』 |
●アンコール
曲名 | 作品名 |
『ねこにん道』 | 『テイルズ オブ ゼスティリア』 |
『flying』 | 『テイルズ オブ エターニア』テーマソング |
『夢であるように』 | 『テイルズ オブ デスティニー』テーマソング |
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