2016年12月9日(金)
乃亜様が『フィリスのアトリエ』をガチ評価。変化を受け入れて楽しむべき
現役のセクシー女優であり、コアなゲーマーとしても知られる乃亜様が、自らのゲームライフをつづる“乃亜流ゲームコラム”。
第16回は、コーエーテクモゲームスより11月2日に発売された『アトリエ』シリーズ最新作、PS4/PS Vita用ソフト『フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術士~』をお届けします。プラチナトロフィーまで獲得した乃亜様による今作の感想は?
広大なフィールドでの日常ファンタジーを楽しみましょう
ごきげんよう、乃亜です。
枯葉舞い散る季節となりました。皆様いかがお過ごしですか? 母が「秋はセンチになるから気をつけなさい」と言っていたのを思い出します。
センチとはセンチメンタルのこと。感傷的、つまり弱々しい感情にはしりやすく、涙もろいさまのこと。季節は秋から冬にかわり、日光が弱くなり、気温も下がります。
幸せを感じやすくなる脳内ホルモンのセロトニンは日光を浴びると増えるそうですが、寒くなり日光を浴びる時間が減ってしまうことでセンチな気持ちに拍車がかかってしまうのかしら。
こういった季節ですから、ストレスを溜め込むと危険。ストレス発散のためにもたくさんゲームで遊ぶべきね。例えば『フィリスのアトリエ』とか。
好きなシリーズの新作をプレイしていて最近思うのは、「昔はよかった」なんて言わずに変化を受け入れて楽しんだほうがいい、ということ。
楽しいことやハッピーな出来事のほうが意識的に記憶に残り、思い出補正がかかってしまうみたいですよ。
「『アトリエ』は、3年だとかの決められた期限内に目標達成のために計算して行動し、小さな町の中で町人に頼られながら魅力的なキャラクターとキャッキャうふふするのが至高! それ以外は認めない!」
なんて言わずに、広大な世界の日常ファンタジーアドベンチャーRPGを楽しんでみるといいのに。
『フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術士~』のタイトルにあるように、今作のテーマは旅。これまでのスゴロクマップで訪れていた探索地と比べるとフィールドが広い。
序盤では前作の『ソフィー』でなくなっていた期限も設けられているわけで、ワールドマップをみると焦燥感にさいなまれるほどにフィールドが広大。『トトリのアトリエ』どころじゃない、やたら広い。
オープンワールドちっくな広いフィールドに点在する“たき火”にアトリエとなる“テント”を設営し、テントの中で錬金や休憩をしながら旅していく。
このテントは『ソフィーのアトリエ』の後日談DLCでやったとこだ! と、ワクワクしました。『フィリスのアトリエ』からプレイしても楽しめますが、こういったときめきを味わえると嬉しいですね。
『天元突破グレンラガン』の村のような地中の都で育ったフィリスが、錬金術と出会い、外の世界を自由に歩いてみたいという願望を叶えるべく旅立つストーリー。
序盤の目的地へ向かうまでにいろいろなキャラクターと出会い、唐突に仲間になり、パーティに入れていないのに超仲良しのような距離感でイベントに出てきたりするもんだから、序盤の目的達成に絡む友情エピソードは釈然としない。
でも、まぁ私も、一度共演して連絡先を交換してから“合コン”や“淫らなパーティ”の時だけ「会いたーい遊ぼー」と誘ってくるAV女優が友だちだと思っていた時期もあるし、友情関係の捉え方は個人差がありますよね。
キャラEDに向かうためのサブクエストで友情エピソードは補填されるので、しっかりプレイするとキャラクターのストーリーも楽しめると思います。
錬金アイテムを作り出す調合は、前作『ソフィーのアトリエ』をベースにしたわかりやすいシステム。
材料の他に触媒を使用してボーナスが得られたりと新鮮さもある。新たに調合熟練度も設けられ、強力なアイテムを作るための熟練度上げも重要。
莫大な材料を必要とする超弩級調合も導入され、木材を中心とした材料の消費が想像以上に激しく、日頃の材料集めって大切なのねと痛感させられました。
バトルは敵味方がタイムラインの行動順に戦うスタイル。
敵のゲージをためると味方同士が連携して攻撃する“チェインバースト”モードとなり、行動順が連続している味方同士のアイコンがラインでつながり、行動を先行入力できるようになり連携攻撃が発生。
また、“Linkage”が130%以上で、3人以上で連携した場合、チェインストライクが発動し、最初に攻撃したキャラクターによる特殊な攻撃で敵を追撃。
“Linkage”が150%以上で、3人以上で連携した場合は、チェインフィニッシュが発動し、最初に攻撃したキャラクターによる大技で敵に大ダメージを与えることができます。
チェインストライクやチェインフィニッシュは、敵が強くないと“Linkage”がたまらないまま戦闘終了になりがちですが、派手な演出の必殺技が出ると気持ちがいいですね。
バトルでのチェインを狙うためにもそうですが、行動順番が回ってきてから行動する“ターンバトル”制なので速さが大事です。
序盤に作った、特性のソニックスロー(アイテム使用時の効果が少し減少し、WTの戻り値が30%短縮される)、マッハスロー(アイテム使用時のWTの戻り値が50%短縮される)をつけた各属性のブリッツコアが便利でした。
ブリッツコアでなんとかなってしまうほどにプラチナトロフィーの獲得が簡単だったので、まだ前作ほどやり込んでいない状態です。
また気が向いた時にでも、キャラクターのレベルを99にして、特性に凝った“そよ風のアロマ”だとかを用意して強敵に挑みたいと思います。
進行に影響のある不具合はパッチ1.03が配信されているからもう安心! でも、処理落ちはどうなっているのかしら。
私は手軽に外出先でプレイすることと、処理能力を天秤にかけ、PS Vita版ではなくPS4版を選択しています。
“PS4 Pro ENHANCED”対象タイトル一覧のページを見ると、『フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術士~』の備考には“最新アップデート(公開済み)で対応“とも“対応予定”とも書いていないのよね。
私は途中でPS4(CUH-1100)から“PS4 Pro”に替えたところ、フレームレートが安定して処理落ちが気にならなくなったように感じました。
実際にそうなのかプラシーボ効果なのかは定かではありませんが、PS4 Proにしてよかったわ。
そうそう、ゲーム好きのゲームソムリエとして、友人の峰なゆかさんにも『アトリエ』の不思議シリーズ2作品をおススメしました。
『ソフィーのアトリエ』をプレイした感想として、「モニカの胸部にナメクジのような何か別の生き物が入り込んでうごめいているようにピクン、ピクンと拍動していて気になる」、「町の人も胸部を強調した露出の高い服を着ていて異常さを感じる。特に本屋の黒縁眼鏡で巨乳のエリーゼお姉ちゃんが好きです!」と言っていました。
『アトリエ』シリーズのキャラクターの胸部は、キャラクターのイメージと合わせて毎回綿密に調整しているそうで、こだわりの心を感じますね。さすがガストちゃん!
2017年3月30日発売予定の新作『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』も楽しみです。
それでは。
乃亜・プロフィール
セクシー女優として活躍しながら、コアなゲーマーとしても知られている。ゲームの嗜好はさまざまで、和ゲー・洋ゲーを問わずハードなゲームも好む。
(C)2016 コーエーテクモゲームス All rights reserved.
※掲載されている画面写真には、開発中のPS4版のものも含まれています。