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2016年12月8日(木)

アプリ『スーパーマリオ ラン』の感想をお届け。コイン集めやハイスコア狙いがアツい

文:MAC佐藤

 任天堂より、12月15日(太平洋標準時)に配信される『スーパーマリオ ラン』。メディア向け体験会でひと足先にプレイできたので、さっそくそのレポートをお届けします。

『スーパーマリオ ラン』

 本作で遊べる3つのモード“ワールドツアー”、“キノピオラリー”、“王国づくり”の他、気になる課金部分についても紹介していきます。

画面をタップするだけの簡単操作で本格的なランアクションを楽しめる!

 マリオは画面右に向かって自動的に走っていき、プレイヤーが画面をタップすることでジャンプします。タップの長さでジャンプの高さが変わるので、コインや敵の配置、地形などにあわせてタイミングよく適切な高さでジャンプすることがポイント。

『スーパーマリオ ラン』

 実際にプレイしてみると、ただジャンプするだけの単純なゲームではないのがよくわかり、想像していた以上に奥が深いです。

 なお、小さな段差ならジャンプしなくても自動的に上れますが、なんとクリボーやノコノコなどの敵も自動的に乗り越えて進んでくれます。なので、スタート直後にいきなりクリボーにぶつかってミスということはありません。親切設計ですね(笑)。

 そして敵を乗り越える瞬間にタイミングよくタップすると、敵を踏んで倒しながらジャンプし、コインも入手できます。

 状況によっては特殊なアクションを行うことも可能。垂直のカベに向かってジャンプし、この時に画面をタップすると“カベキック”をして反対側にジャンプできます。

 縦穴のようなカベ同士が近い距離にある場所では、連続でカベキックを繰り出すことで、高いところに上ることが可能です。

 ジャンプ中にタップすると『マリオギャラクシー』シリーズのような“スピンアタック”を繰り出し、少し滞空時間が伸びます。

『スーパーマリオ ラン』

 右向きの矢印のブロックに乗ってジャンプすると遠くへ跳ぶことができ、左向きの矢印のブロックに乗ってジャンプすると後ろへ向かって跳ぶことができます。

 この他、坂道を滑り降りたり、天井のバーにぶら下がって進むといったアクションも。今回確認できたのはこれくらいですが、これだけでもさまざまなアクションが楽しめそうです。

 ちなみにマリオが穴に落ちたり、ミスしたりした場合、スタート地点または中間地点からやり直しになるのではなく、シャボン玉に包まれて落下地点の少し後ろに戻されます。

 シャボン玉に包まれている時に画面をタップすることでコースに復帰できるため、タイムロスにはなりますが、すぐ近くからやり直せるのはありがたいですね。

 遊べるモードですが、ワールドツアー、キノピオラリー、王国づくりの3つがあります。それぞれのモードを体験できたので、その内容について詳しく紹介していきましょう。

多彩なコースに挑戦する“ワールドツアー”

 本作のメインとなるモードで、全6ワールド、24コースをクリアして、ピーチ姫をさらったクッパのもとを目指します。草原や地下、お城など、シリーズでおなじみの多彩なコースが登場。ここでは、体験会でプレイできたコースについて紹介します。

 なお、各コースには特別な色のコインを集めるというやり込み要素もあります。

 コース内のどこかに配置されている5枚のコインをすべて集めることで目標達成となり、次のプレイでは色が変わって配置も変化。色はピンク、パープル、ブラックの順にランクアップしていき、集めるのも難しくなっていきます。

『スーパーマリオ ラン』
『スーパーマリオ ラン』
『スーパーマリオ ラン』
▲マリオ以外にもルイージやヨッシー、キノピオが使えます。キャラクターによってジャンプ力が違うなどの特徴があるそうです。

1-1 とんで のぼって のりこえて

 草原を進んでいくコース。最初のコースということで、複雑な地形や穴はほとんどなく、難易度は低め。とはいえ、ピンクコインを集めるのはなかなか難しそうです。

1-2 カベをけって コインのへや

 暗い地下の洞窟を進んでいくコース。縦穴をカベキックで上っていくことで、コインをたくさん入手できます。クリボーを倒しながら坂道を滑り降りていくのも爽快ですね。

1-3 キノコの谷の パタパタ

 キノコ型の足場でおなじみのアスレチックコース。足場がせまく落下しやすいので、ジャンプのタイミングに注意する必要があります。止まることができないぶん、少し難しく感じるかもしれません。

1-4 ぶらさがる お城

 ところどころに天井からぶら下がっているバーがあり、これを利用しながら進んでいく城のコース。ゴール直前にはクッパが待ち受けています。

 クッパの攻撃をかいくぐって、奥にあるオノにたどり着けば、足場が崩れてクッパが溶岩に落下するという、おなじみの演出が展開します。

 ちなみに自分がプレイしたときは、クッパを飛び越えるのに失敗し、ダメージを受けたあとの無敵時間で通り抜けるという残念なプレイを披露してしまいました(笑)。

『スーパーマリオ ラン』

 ワールド2ですが、時間の都合により残念ながらほとんどプレイすることができませんでした。というわけで、コース名のみ紹介します。どんなコースなのか、シリーズ経験者ならだいたい想像がつくかも?

2-1 おばけドアのやしき
2-2 リフトを のりつぎすすめ!
2-3 バサバサどうくつの ひほう
2-4 たいほうバンバン!

 ちなみに各コースをクリアした後、そのコースで倒した敵の数が表示され、これまでの合計数に加算されます。この合計数が一定以上になると、その敵をやっつけた時にもらえるコインの数が増えます。“キノピオラリー”を遊んだ時などはスコアアップにもつながるので、高得点をゲットする助けにもなるでしょう。

 なお、プレイヤーキャラはマリオだけでなく、ルイージ、ヨッシー、キノピオも存在するようです。それぞれ能力も違うので、ステージにあわせたキャラ選択というのも重要になりそうですね。

世界中のライバルと競える“キノピオラリー”

 ワールドツアーとは異なるコースで、世界中のプレイヤーとスコアを競い合うモード。コース開始前に対戦相手が何人か表示され、その中から好きな相手を選べます。

 ランダムで表示された相手はもちろん、フレンド登録をしたプレイヤーと競うこともできるので、友人間でスコアを競争することもできます。

『スーパーマリオ ラン』

 かっこいいジャンプを決めたり、特別な色のコインをゲットしたりと、クールなプレイをすればキノピオの支持を得ることができます。コースクリア後、集めたコインと応援にかけつけたキノピオの数によってスコアが決まり、対戦相手のスコアを上回れば勝利となります。

 コースはパーツの組み合わせによって作られ、無数のパターンが存在するので、プレイするたびに新鮮な気分で楽しむことができます。

『スーパーマリオ ラン』

 なお、このモードをプレイするには、ワールドクリアやミニゲームで獲得できるラリーチケットが必要となります。

『スーパーマリオ ラン』

アイテムを配置して自分だけの“王国づくり”

 王国のマップ内に、キノピオの家や土管、スーパーキノコやスーパースターなど、好きなアイテムを配置して自分好みの王国を作れるモード。

 配置できるアイテムの数は120種類以上あり、ワールドツアーなどで集めたコインを使って交換できます。交換できるアイテムの数は、キノピオラリーで応援に来てくれたキノピオの数といった条件によって少しずつ増えていきます。

 王国の広さは最初は1画面分ですが、レインボーロードというアイテムをコインと交換で手に入れることで最大6画面分まで広がります。

『スーパーマリオ ラン』
『スーパーマリオ ラン』
『スーパーマリオ ラン』
▲お城や街をどんどん発展させていくのが楽しいですね。

 最後に気になる課金要素について触れておきましょう。本作は基本無料でプレイすることができますが、無料でプレイできる範囲はワールドツアーの1-1~1-3まで、1-4はスタート地点から20秒までとなっています。キノピオラリーと王国作りも、そこまでで開放される範囲内で楽しめます。

 1-3が終了した時点で、ダウンロード購入のアイコンが表示されるようになり、ここで課金(1,200円)することで以降のコースが全開放されます。

 ガチャや課金アイテムなどの要素は一切なく、一度課金するだけですべての要素を楽しむことができるので、非常に良心的な価格設定でしょう。

 ゲーム内容も、操作方法はスマホ向けの簡単なものとなっていますが、特別な色のコイン集めや、分岐ルート探し、ハイスコア狙いなど、やり込み要素が盛りだくさんで、家庭用ゲーム機版の『スーパーマリオ』シリーズと比べても引けをとっていないと思います。

 むしろ、ハイスコア狙いは家庭用ゲーム機版よりアツいかも(笑)。1,200円でこれだけ楽しめるなら、絶対にお得だと断言できます。配信が待ち遠しいです!

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