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2016年12月7日(水)

ゲームのできにビートたけしさんが脱帽。『龍が如く6 命の詩。』完成披露会に出演キャストが集結

文:kbj

 セガゲームスは、12月8日に発売予定のPS4『龍が如く6 命の詩。』の完成披露会を、本日12月7日に東京のTOHO シネマズ新宿にて開催した。

『龍が如く6 命の詩。』

 本作は、桐生一馬の最終章が描かれる『龍が如く』シリーズの最新作。ビートたけしさんや小栗旬さん、藤原竜也さんに宮迫博之さんなどの豪華なキャストが出演。神室町と広島・尾道仁涯町を舞台にした、熱い人間ドラマが展開していく。

 完成披露会には、主人公・桐生一馬役の黒田崇矢さんに加えて、ビートたけしさん、藤原竜也さん、小栗旬さん、真木よう子さん、宮迫博之さん、大森南朋さんが一同に集結。明日に発売を控えたゲームタイトルの完成を皆で祝った。

『龍が如く6 命の詩。』

 『龍が如く』シリーズをてがける名越稔洋総合監督は「シリーズは11年目を迎えました。皆さまに愛されるシリーズになって、感慨深いです」と最初にコメント。毎年タイトルを出していくのは大変であることを断ったうえで、それを続けて来られたのは、ファン期待に応えようとしているためであることを改めて口にした。

『龍が如く6 命の詩。』

 本作の主題歌は人気歌手の山下達郎さんが担当している。これまでのシリーズでは、見た目のワイルドさにあわせてロックな主題歌が多かった。ただ、感動的な物語が展開することも『龍が如く』シリーズの魅力の1つ。本作のテーマに加えて、名越監督が世代ということで山下さんに頼んだという。

 山下さんは「なぜ自分なのか、何がしたいのか」を聞いてきたため、絵と音をはめたものをセガが提案。これによって話が進んだことを、名越さんは明かした。

『龍が如く6 命の詩。』

 ここで、キャラクターを演じたキャストが登壇。ゲームやコンテンツ作りについて、さまざまなトークを繰り広げた。なお、真木さんは風邪で声が出なくなってしまったため、ジェスチャーで意思を伝えた。

『龍が如く6 命の詩。』

 20歳から48歳までの桐生一馬を演じた黒田さん。深みが増していければと思いながら演じていることを明かした。その一方で、変わっていない正義感についてはそのまま出しているという。「10年以上演じたので、つねにあたまの片隅に桐生がいます」と笑いながら語った。

『龍が如く6 命の詩。』

 藤原さんは『龍が如く3』では声だけでの出演であったが、今回はフェイスもとっての出演。劇中では宮迫さんの演じた南雲と一緒にいるシーンが多い。収録は宮迫さんが先だったため、「言葉を交わすような雰囲気でセリフを読めて、やりやすかったです」と収録当時を語った。

『龍が如く6 命の詩。』

 小栗さんは、初代から『龍が如く』をプレイしているシリーズユーザー。大筋の話がおもしろいのは当然として、サブストーリーにハマって進めなくなってしまうと苦笑いしながら語る。ただ、達成率を100パーセントにしたことはないとのこと。「今回は声をあてて、開発の方にあえたので、探していきたい」と本作をプレイするうえでの心意気を明かした。

『龍が如く6 命の詩。』

 たけしさんは映画とゲームの違いについて「ゲームが楽だねえ」と語る。自分が監督をすると、ロケハンからカメラのアングル、物語、アクションまで行うが、ゲームではセリフを読むだけでいい。できあがった映像を見て「うまいよね、よくできていてすごいよ」と感想を語った。

 名越監督とたけしさんはカラオケ屋で出会ったという。名越さんからいいシャンパンを飲ませてもらった際に「ゲームはこんなに儲かるのか。さらにギャラまでもらえるなら出よう」と考えて、出演を決意したとのことだ。

 たけしさんはファミコンで『たけしの挑戦状』という伝説のゲームを作ったことがある。クレームが来て社会問題になったが、今ではプレミアがついている。「そんなクソゲーと比べて……(どちらも)究極と究極だよな」と続けると、会場からは笑いがあがった。

『龍が如く6 命の詩。』

 「長い歴史があるシリーズで、いろいろな俳優が出ているし、今回もすごい。僕を呼んでもらってうれしかった」とコメントしたのは大森さん。収録については、セリフを覚えなくてすむのはよかったようだが、感情のパターンを撮るのに苦心したという。そのうえで、大変だったが、いいものをはめてもらえるのは楽だったとのこと。

『龍が如く6 命の詩。』

 他のメンバーが楽だったと明かすなか、とにかく大変だったというのは宮迫さん。実は広島弁をちゃんと喋っているのは宮迫さんのキャラだけ。収録には広島弁と尾道弁、それぞれの方言指導者がつきそい、どちらかがNGだとやり直しになったようだ。

 それだけ苦労した広島弁だが、なぜか広島弁をしゃべっているのが宮迫さんだけということで、映像を見て衝撃を受けたことを明かした。

 とはいえ、南雲はカッコよくはないが、熱血漢や正義感のある役。さらには「たけし軍団でないのに、たけしさんの若頭をやれて感動した」と心境を明かした。

『龍が如く6 命の詩。』

 豪華キャストが集まっているということで、話題は実写化に。たけしさんには「実写化したら監督をするのですか?」という質問があがるが、「ゲームはバックの背景を思い通りにできるが、実写では難しい。ロケーションを見ても、この家を壊したいなあとか、背景を気にしてしまうので、作った映像には叶わない」と、絵作りの難しさやゲームの実写化についてコメントした。

『龍が如く6 命の詩。』

 次の「たけしさんが作る作品にオファーがあったらどうするか?」という質問には、黒田さんをはじめとした皆が一概に「興味がある」と回答。「糞尿を撒き散らすような、ひどい映画もあるよ?」と続けたが、藤原さんが「楽しくやらせていただきます!」と答えれば、小栗さんも「ぜひ何でもやらせていただきます!」と宣言。真木さんもジェスチャーでマルを出した。

『龍が如く6 命の詩。』

 名越さんは「かつてない豪華なメンバーに出演いただいているにもかかわらず、1人も欠くことなく完成披露会をやれたことに感動しています」とコメント。「ファンの期待に負けないコンテンツになっていると思うので、ぜひよろしくお願いいたします」とファンにメッセージを送った。

 以下に、キャストからのあいさつを掲載する。

黒田:桐生一馬の最終章とついている作品に、このような豪華なキャストの方がそろってくれたのはうれしい限り。台本も読み物としておもしろい本だったので、ぜひ期待してください。ぜひゲームを楽しんでください!

藤原:明日発売ということで、このメンバーでしっかり収録しました。壮大なストーリーをじっくり楽しんでください。

小栗:念願の『龍が如く』に出演できてうれしく思っています。発売されたら桐生一馬を操作して、自分をぶっ倒したいと思います。

(一同笑)

たけし:私はPS4を持っている……1回も使ったことがないんだけど。今日の夕方から布団をひいて、一番乗りしてやろうと思っています。それでゲームのインタビューを受けようかなと。ぜひとも楽しんでください。

真木:ぜひゲームで私の声を聞いていただければ、ありがたいです。

大森:超大作に参加させていただき、感謝しています。お正月に時間があればゲームをやってみたいと思います。よろしくお願いいたします。

宮迫:ゲームですが映画を見ているような、壮大な物語が展開します。私、たけしさんの子分を全開でやっているのでよろしくお願いします。

『龍が如く6 命の詩。』 『龍が如く6 命の詩。』

 最後にタイトルのヒットを祈願して鏡開きが行われた。使われたのは、舞台である尾道の清酒“寿齢”だ。

(C)SEGA

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