2016年12月20日(火)
『GUNDAM VERSUS』のブーストダイブやストライカーをレポート。覚醒システムは僚機のブーストを回復
バンダイナムコエンターテインメントが開発中のPS4用タイトル『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』。11月に行われたクローズドアルファテストで使用されたアルファバージョンを体験したのでレポートします。
PS4『GUNDAM VERSUS』は、アーケードからの移植ではなく家庭用に特化した独自の展開を行う最新作。シリーズ伝統の2on2のチームバトルアクションの楽しさはもちろん、PS4ならではの新しい遊びを盛り込み、アーケードでのプレイとはまたひと味違う楽しさを追求したタイトル。
新情報については記事で紹介しているため、今回はプレイして感じたことをお届けしていきます。
まずは操作方法から。今回のアルファバージョンでは、SPというこれまでのシリーズにはないボタンが用意されていました。アーケード用のスティックを使っている場合は、上3つは『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』シリーズと同様に、左から射撃、格闘、ジャンプです。ジャンプボタンの右にあるのが指令・通信ボタンです。
下段の左がターゲット切替えなのはそのままで、その横がSPになります。このSPボタンは新システム発動のために使います。SPボタンを押す時のイメージはターゲット切替えに置いていた親指を右にずらして押すような感じではないでしょうか。
コントローラの場合は、R1ボタンにSPが割り振られていました。こちらはそのまま右手の人差指で押すだけなので、これまで同様の操作でプレイできるかと。
ブーストダイブ
1つ目の大きな新システムは、空中から高速で降下する“ブーストダイブ”。こちらは下方向のブーストダッシュというイメージです。誘導は切りませんが、さまざまな行動からのキャンセルができるうえにスピーディに降下するため、使用機会は多そうです。
こちらは射撃、格闘からだけでなく、新たに加わったストライカー呼出からも行えるようです。また、ブーストステップからブーストダイブを行うことで、慣性が乗った状態での降下を行えるそうです。
ブーストダッシュからもブーストダイブは可能です。
いままで一部の機体はアシストを活用することで降下する、いわゆる“降りテク”を使うことができました。ブーストダイブはそれを共通システム化することで、すべての機体でできるようにしたというイメージです。
発動ボタンは、SP+ジャンプ。スティック操作の場合は、筆者は親指と薬指で操作しました。高度がある場合は急降下した後に通常の落下に移行しました。着地まで急降下することはできないようです。
ストライカー
2つめはストライカーを呼び出す“ストライカーセレクト”。イメージ的にはシリーズで一部の機体に実装されていたアシストをシステムにしたもの。全機体で使えるため、過去の『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム』にあったモビルアシストに近いかもしれません。
アルファバージョンではストライカーは2機が設定でき、発動はSPボタンを使用します。
ストライカーゲージがたまると1回使用できるのですが、2本ためることができなかったたため、少なくともアルファバージョンでは連続で使うことはできないようです。ゲージは2機のストライカーで共通でした。
アルファバージョンではそれぞれのストライカーは機体ごとに3機体ずつ用意されていました。プレイアブルになっていないトーラスや最近では見ていないボールなど珍しい機体も。さらに、トーラスでもOZとサンクキングダムで2タイプを確認できました。
すべてのストライカーには【格闘】や【射撃】などの性能が書いてありました。たとえば格闘の性能を持つストライカーのユニコーンガンダムだと突撃して相手の近くでビーム・サーベルを、射撃の性能を持つ場合はその場でビーム・マグナムを放ちます。
現在稼働中のアーケード『機動戦士ガンダム EXTREME VS. MAXIBOOST ON』で“突撃して攻撃するアシスト”と言えば、クロスボーン・ガンダムX1改のペズ・バタラ(通称トビア)のようですが、あそこまで誘導が強い攻撃ではありませんでした。おそらく、ケルディムガンダムやガンダムヘビーアームズ改(EW版)など、格闘を持たない機体が迎撃に使ったり、手数を増やしたりするために使うようなイメージではないでしょうか。ただ発売されたら、もっとうまい使い方が見つかるかもしれませんが。
ストライカーの使い方は、機体の得意なレンジをさらに有利にする、もしくは苦手なレンジをサポートするものだと思われます。さわったイメージだと、後者の意味合いが強いように感じました。遠距離で誘導がそこまで強いわけではない印象を受けたのも、そのためかなと。
そしてこのシステムが加わることで、従来シリーズで機体呼び出しができた操作が別のアクションになります。例えばガンダムであれば、『EXTREME VS.』シリーズで特殊格闘に割り当てられていたアシスト呼出が、アルファバージョンではシールド【投擲】になっていました。
ユニコーンガンダムは、特殊射撃に“ジェガンD型 呼出”が割り振られていましたが、これが“NT-Dシステム”になりました。もともと“NT-Dシステム”になっていた特殊格闘ではタックルが発動するようになっていました。
機体、コストについて
アルファバージョンでプレイできた機体は以下の通りです。
機体名 | 機体コスト |
ガンダム | 400 |
ガンキャノン | 300 |
グフ | 300 |
ガンダムエクシア | 300 |
ガンダムキュリオス | 300 |
ユニコーンガンダム | 500 |
シナンジュ | 500 |
νガンダム | 500 |
ウイングガンダムゼロ | 500 |
トールギス | 400 |
ガンダム・バルバトス | 300 |
フルアーマー・ガンダム | 400 |
戦力ゲージは各チーム1000になり、機体のコストとして500、400、300、200があるようです。これまでのイメージだと、500が3000、400が2500、300が2000、200が1500に相当するといった感じでしょう。おなじみのコストオーバーも存在します。
一部機体にはなるのですが、プレイした感想を掲載します。なお、射撃、格闘など武装の詳細については、現在調整中のため、省かせていただきます。
ガンキャノンは使いやすいビーム・ライフルと、低反動キャノン砲、岩投擲にハンドグレネード投擲を使う、射撃によった万能機という印象。ビーム・ライフルの弾数はそこまで豊富ではないため、低反動キャノン砲や岩投擲を挟みつつ、節約していく感じです。
ガンダムキュリオスは、300相当の万能型変形機という印象。GNビームサブマシンガン、GNハンドミサイル、変形しながらの射撃で敵を動かしていき、攻撃を当てていく、もしくは味方をサポートするイメージですね。
トールギスは、やることがシンプルでわかりやすいトールギスシリーズというイメージ。スーパーバーニアやヒートロッドなど、IIやIIIでのとがった武装がなくなり、ミサイルポッドや回転しながらドーバーガン、ビームサーベルでの斬り抜けを行います。使いやすい半面、腕がもろに出てくると感じました。
ユニコーンガンダムを相手にした時に驚いたのは、デストロイモードでの変更点です。射撃で普通にビーム・マグナムを放ってきた時には、バナージに追い詰められたような恐怖を感じました。他にも、太くなったビーム・サーベルを左から右に振る攻撃もあるようでした。
ガンダムエクシアは特殊射撃で、GNアームズとドッキングしてビームを照射するアクションに。今まで接近戦主体のイメージが強い機体だっただけに、インパクトは絶大でした。
覚醒システムや雑感を記載
今回のバージョンで操作できた覚醒システムは2タイプ。短時間だが、爆発力のあるブレイズギアと、長時間発動し、射撃が強化されるライトニングギアです。
特徴的だったのは、僚機のブーストゲージが回復するということです。さらにライトニングギアであれば、僚機の弾数が回復します。自分の機体だけでなく、味方のゲージにも関係するということで、これまで以上に発動するタイミングが大事になる可能性があります。
また、これまでと大きく異なったと感じたのは、オーバーヒートです。これまでは移動するような技を出すことで、相手の攻撃を避けるという“あがき”を行えました。これによって、オーバーヒート時の被弾を少なくすることができたのですが、アルファバージョンでは行動すべてを行うことができませんでした。このあたりはクローズドアルファテストでも賛否があったようで、これから調整をしていくとのことでした。
いずれにせよ、オーバーヒートにならないこと、オーバーヒートを狙うことはかなり重要そうですね。
プレイしたスピード感は、アーケードで稼働している『機動戦士ガンダム EXTREME VS. MAXI BOOST ON』ではなく、現在も対戦が活発なPS3『機動戦士ガンダム EXTREME VS. FULL BOOST』に近いと感じました。ここからも本作が、家庭用のシリーズとして考えていることを感じました。とはいえ、やれることが増えているため、スピードが遅いと感じることはなく、むしろ操作に集中しやすくなっていると思いました。
第五世代にして、PS4で初めての展開となる『GUNDAM VERSUS』。今までの根幹が変わるのではなく、ベースの部分は共通だが、プレイ感覚は新しくなっていると感じました。現在まで身につけてきたテクニックを生かしつつ、いままでになかった動きができるのは爽快で、かつワクワクしました。
もちろんグラフィックも美麗で、大きな建物が壊れる様子や遠くまで確認できる描写など、他の人がプレイしているのを見ているだけでも楽しめます。発売時期はまだ公開されていませんが、楽しみにしつつ待ちたいと思います。
※画面は開発中のもの。
※本情報は予告なく変更する場合がある。
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