2016年12月16日(金)
森絵都さんの青春スポーツ小説『DIVE!!』のTVアニメ化が発表されました。2017年7月よりフジテレビ“ノイタミナ”他にて放送開始されます。
監督を鈴木薫さん、シリーズ構成を待田堂子さん、キャラクター原案をヤスダスズヒトさん、アニメーション制作をゼロジーが担当。主人公の坂井知季を梶裕貴さんが演じます。
アニメ化を受けて、原作者の森絵都さんやアニメ制作スタッフ陣、梶さんからのコメントが到着しています。
【イントロダクション】
高さ10メートルからの飛翔
時速60キロの急降下
わずか1.4秒の空中演技
あのそびえ立つコンクリートドラゴンの上で
ぼくたちは一体何を見ることができるんだろう――。
わずか1.4秒。飛び込みは一瞬の競技です。その刹那に賭ける少年たちの夢を、熱気を、そこへ至る試練の日々を、アニメーションという新たなステージでどのように魅せていただけるのか、心から期待しております。
――原作『DIVE!!』を読んだ感想やその魅力を教えてください。
冒頭のシーンからグッと引き込まれ、そのままラストまで一気読みでした。読後の爽快感がすごくてめちゃくちゃおもしろかった! というのが素直な感想です。
――アニメ化にあたり大切にしていること、難しい点、意識している点を教えてください。
知季、要一、飛沫。十代の少年たちが送る瑞々しく眩しい青春の1ページを、水泳競技には欠かせないもう1つの主役、水面のきらめきと合わせてダイナミックで美しい映像にしたいと思っています。
そして3人それぞれが、自分にとっての飛び込みとはなにかを掴むためにもがき苦しみながらも葛藤を乗り越え、飛び込みの選手として大きく成長していくドラマを熱く描きたいです。
――放送を楽しみに待っている皆様へメッセージをお願いします。
この作品のアニメ化に携われたことを、大変光栄に思います。原作ファンの皆様にも、アニメからこの作品を知る皆様にも、楽しんでいただける素晴らしい作品になるようスタッフ一同頑張りますので、よろしくお願いいたします!
――原作『DIVE!!』を読んだ感想やその魅力を教えてください。
飛び込みというスポーツに対しての主人公たちのそれぞれの想い。また、オリンピックというアスリートにとっては究極の目標を前に、彼らの気持ちがどう変わっていくのかが、きめ細かく、また、瑞々しく描かれているところに魅力を感じました。
好きな台詞は、「飛び込み以外は、ないんです。ふつうの友だちも、ふつうの家族も、特別な女も、旅行の思い出も、趣味も、なんにも。飛び込み以外には何もおれにはなかったんです」という要一の台詞です。胸にくるものがありました。
――アニメ化にあたり大切にしていること、難しい点、意識している点を教えてください。
前述しましたが、私が作品の魅力と感じている、少年たちの感情や振る舞いを、できる限り、魅力的に描いていければと思っています。
難しさは、やはり、飛び込みというスポーツのルールやその演技の素晴らしさについて、全く無知だったので、いろいろ勉強しながら、シナリオに取り組んでいきたいと思います。そして、「高さ10メートルから、時速60キロの急降下。わずか1.4秒の空中演技……」をどうかっこよく描けるかも課題です。
――放送を楽しみに待っている皆様へメッセージをお願いします。
いよいよ、2020年、東京オリンピックが目前になってきました。その時期にふさわしいスポーツ作品です。ぜひ、皆さんもテレビの前で、主人公たちを見守りつつ、一緒に泣いたり、笑ったりしてご覧になっていただければと、思っております。
――原作『DIVE!!』を読んだ感想やその魅力を教えてください。
実は最初スケジュール的にお断りするつもりだったのですが、原作を読み終えた瞬間、「描きたい!」と強く思い筆を取っていました。ラストシーンが本当に大好きなので、アニメで見るのが楽しみでしょうがないです。
――アニメ化にあたり大切にしていること、難しい点、意識している点を教えてください。
もともと挿絵がなくビジュアルイメージというものが読者さんそれぞれで千差万別なので、最大公約数を押さえつつ上書きするところはずばっと決める、そのあたりのさじ加減に試行錯誤しています。とにかく原作を大事に、原作の素晴らしさをいかにビジュアル面で伝えられるかを大事にしています。
――放送を楽しみに待っている皆様へメッセージをお願いします。
「エッ、今から作るんですか?」という無茶目なスケジュールでもお受けした理由は、とにかく原作が素晴らしかったことに尽きます。アニメからでも原作からでも、最終的に両方楽しんでいただければと思います。
――出演が決まった感想を教えてください。
飛込みという競技について、今現在まだまだ知識は無いものの、TVなどで取り上げられる度に「難しそうだけど、とてもカッコいいスポーツだな」と以前から思っていたので、そういったテーマの原作『DIVE!!』にかかわることができてとてもうれしいです。
僕も知季と一緒に飛込む気持ちで、全力で取り組みたいと思っています。よろしくお願いします。
――自分だけの、一瞬を追い求める作品ですが、梶さんが大事にしている自分だけの一瞬を教えてください。
芝居をしている時!!
――放送を楽しみに待っている皆様へメッセージをお願いします。
原作に描かれているような飛込みという競技の魅力を、アニメとして表現する上でのお手伝いができればと思っています。そして作品をご覧になられた方々にとって本作が、飛込みに興味を持つきっかけになってくれたらよりうれしいです。放送を楽しみにお待ちください。
(C) 2017森絵都・角川文庫刊/アニメ「DIVE!!」製作委員会