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2016-12-24 09:28

浪川大輔さん&吉野裕行さんのユニット“Uncle Bomb”2ndミニアルバムインタビュー!!(前編)

文:ガルスタオンライン

 プライベートでも仲よしな浪川さんと吉野さんによるユニット“Uncle Bomb”。発売中の2ndミニアルバムについて、思いのたけを語っていただきました。

“Uncle Bomb”2ndミニアルバムインタビュー(前編)
▲豪華盤
“Uncle Bomb”2ndミニアルバムインタビュー(前編)
▲通常盤

――今回のミニアルバム『Two-sides』のコンセプトや方向性について教えてください。

吉野裕行(以下、吉野):今回のアルバムに入れたい曲が最初に1曲決まっていて、それからアルバムのタイトルやコンセプトが決まっていきました。2曲目に作業に入ったのがリード曲の「デッドマグネット」で、そのときにコンセプトやテーマ性がグッと濃くなっていった感じです。

浪川大輔(以下、浪川):『Two-sides』というタイトルからもわかるように、二面性や対極のものをテーマに楽曲を作りました。楽曲は相変わらずジャンルを問わずといった感じになっているので、いろいろな方向性で楽しんでいただければと思っています。

吉野:ジャンルに捕らわれずというか、自分たちがやりたいものをやらせていただいたというイメージが強いかもしれません。

――アルバムタイトルの意味や由来についてもお願いします。

浪川:本当はやりたくないのにやらなくちゃいけなかったり、逆にちゃんとやりたいのにうまくできないことも、人間だったら誰でも絶対にあるじゃないですか。そういうのも一種の表裏一体かなって思うんです。身近なテーマから形に見えないものもふくめ、両サイドを表現できたら……という想いを込めてアルバムのタイトルを『Two-sides』にしました。

吉野:今回はCDのジャケットも“表と裏で1つ”をテーマに作りました。

――1stアルバム『INFINITE』や、1stイベントvから影響を受けた部分などはありましたか?

浪川:うーん、どうでしょう。『INFINITE』も1stイベントも、エンターテイメントな部分でいうと軸がぶれずに突き進んでこられたので、その流れをよりふくらませられたらいいなとは想いながら制作しました。

吉野:イベントの影響かどうかはわかりませんが、やっぱりUncle Bombはユニットであるということが大きくて、今回のアルバムには、浪川さんと2人じゃなければできない楽曲というものを意識して作っていただいた曲も入っています。

浪川:そういった意味でも幅広いアルバムになったと思います。『INFINITE』よりも、いろいろと挑戦した楽曲もありますし。遊び心を入れ過ぎちゃった感じもします。

吉野:いい意味で、だいぶムチャクチャになったかもね(笑)。

――リード曲『デッドマグネット』のコンセプトを教えてください。

吉野:僕らからは“人生にほん弄されるようなものを描いてほしい”とお願いしたんです。そうしたら作詞を担当したR・O・Nくんから『デッドマグネット』が上がってきました。

浪川:タイトルを見たときにクマのマグネット、「テッドマグネット」かなと思ったんですが、「そうじゃない!」という返事がスタッフさんからきました。

吉野:…………本気で言ってます?

浪川:一瞬ですよ!! もちろん違うということはわかっています(笑)。磁石がくっつかないという意味ですよね!

吉野:壊れた磁石みたいなものですね。磁石って、SとNで引かれ合ったりするじゃないですか。そんなイメージを曲のなかに入れていただいています。

浪川:歌詞の「メチャクチャな夜を嘆くには露骨過ぎたチョイス 巻き戻したところでその明日は今日だろ」という部分が、すごいお気に入りです。吉野さんにそのことを伝えたら軽くあしらわれてしまいましたけど……。

吉野:そんなことないですよ(笑)。浪川さんの日々を表現した一文なんですよね。

浪川:詳しく言わなくていいです(笑)。でも、巻き戻したくなるようなはしゃぎ過ぎた夜ってありますよね! 自分のことを歌詞に落とし込むとしたら「はしゃぎ過ぎた夜を嘆くなら」になります。

吉野:なるほど。歌うときに間違えないでくださいね(笑)。

浪川:はい。それに、全体的にちょっと大人な雰囲気がただよう歌詞になっていていいですよね。

吉野:R・O・Nくんが書いてくる詞って、普段使わないような言葉が多いんですよ。「形而上(けいじじょう)」なんて使いませんから。「カタルシス」とか「パラノイア」も、なんとなく意味はわかってるけど、正式な意味となると知らなかったりするので、いろいろ考えましたね。

浪川:リード曲だし大切だと思って、僕もわからない単語を調べました。

――『デッドマグネット』はメロディにもこだわりがあったそうですね。

吉野:そうなんです。大人っぽい雰囲気にしたいなと思ったところからスタートしました。

浪川:この歌は、とにかくめちゃくちゃ難しいんです。英語の歌詞も多いですしね。

吉野:2人組なので交互に歌うことになるのですが、僕は英語が苦手なので困りました。聴こえる通りにカタカナでふりがなを振って覚えました。

浪川:この曲はMVもあって、今回はドラマ仕立てになっています。途中でアクションシーンが出てくるんですけど、短いシーンのなかで決めていかないといけないので大変でした。

吉野:撮影時間も17時間くらいかかって大変でした。

――ではそんな大変だったMV撮影で、とくにこだわったところを教えてください。

浪川:短いですがやっぱりアクションにこだわりました。あと豪華盤についてくるDVDにはメイキングも入っているので、そちらも見てほしいです。

吉野:MVは基本的にシリアス路線になっているんですけど、メイキングは非常に楽しくやらせていただきました。僕が撮影時に印象的だったのは、浪川さんがずっと「焼肉食いたい」って言ってたことです。

浪川:セリフが聴こえないことをいいことに、話しているシーンでは、そんな感じでくだらない話ばかりしていました(笑)。

吉野:音声に残らないので、浪川さんを笑わせてやろうと思っていろいろ言いました。映像ではマジメな顔をしながらしゃべっていますが、MVの内容とは全然違うことを言っていますね。

浪川:ちょっと笑っちゃってるのがわかると思います(笑)。

――それでは、そのほかの収録曲についても教えてください。それぞれどんな楽曲になりましたか?

吉野:「愛よ激情~マタドールは宙を舞う~」は、最初にいただいた詞を見てからテーマを変えました。いろいろ案を出していくうちに、ライバル同士で戦うような感じがいいねってなったんです。ただ、曲調や展開が1stミニアルバムに収録されている「港区ラブロマンス」に似ていたので、ライブで披露するときのことを想定した提案をしたりして雰囲気を変えていきました。

浪川:3曲目の「SHOWDOWN」は、吉野さんにとって思い出深い曲になりましたよね。

吉野:どうしてもやりたいパフォーマンスがあって、そのためのサンプル楽曲を映像ごとスタッフのみなさんに見せました。Uncle Bombの活動に僕個人の趣味を入れたくはないのですが、どうしても2人じゃないとできないと思ったので推させていただきました。僕がやりたかったパフォーマンスは大人数じゃないとできないのですが、浪川さんと2人ならできると思ったんです。この曲は僕らが何かをやるというよりもお客さんをどうあおるか、どう乗せるかという雰囲気になっています。

浪川:吉野さんが持ってきたサンプル曲のテーマが戦いだったから、最初の仮タイトルが「ファイトソング」だったんですよね。いまだに「ファイトソング」って言っちゃいます(笑)。

吉野:僕も(笑)。意外とそのタイトル名好きだったのかもしれませんね。『マタドール』と少しテーマが似ている部分もあるのですが、あっちは僕らが魅せるタイプだとしたら「SHOWDOWN」はみなさんが僕らと一緒にやっていただけないと成立しないので、お披露目の際にはぜひよろしくお願いします。

浪川:次は「Cycle and Spiral」だけど、すごく気合いの入った1曲になったよね。吉野さんが「ユニット感のある曲がいい」って言って、ハモリとギターが目立つ曲になりました。

吉野:僕がギターを弾きながらハモって、浪川さんが基本的に主メロを歌うバラードです。単純に2人で歌うから交互に歌う……というだけではなく、違う見せ方ができたらといいなと思ったんです。親から子へみたいな雰囲気の曲が作りたくて出来上がった曲です。字面だけを追っているとイメージしにくいかもしれませんが、繰り返し聴いていくうちにどんどん自分のなかに入っていく曲になっていると思います。

浪川:「相手がいることで自分も存在できる。相手にとってもそうであってほしい」そんなテーマを込めた歌です。

吉野:「パンダ先生」は一番難航した曲でした。何回もやり取りをして原点に返った結果、元々やりたかったものに戻りました。

浪川:「グレーゾーンを白黒つけよう」というテーマを伝えた結果、『パンダ先生』というタイトルが上がってきたんです。確かに白黒の動物だけど、そうくるとは思わなかったのでビックリしました(笑)。

吉野:白黒つけるというテーマ自体は最初に出たのですが、それをうまく表現できなくてずっと悩みました。いろいろ考えた結果、世の中に本当に訴えたい部分を隠す、ギリギリを書いてくださいってお願いしました。

浪川:子どもにも受け入れられるような曲になるとしか聞いていなかったので、いつの間にか超下ネタばっかりになっていたときはおどろきました(笑)。

吉野:エロいメロディだなと思ったので、そんな雰囲気のワードを入れたいって思ったんです。でも直接的過ぎてもよくないので、いやらしくならないギリギリの塩梅にしてくださいって言いました。世の中にある不満みたいなものを違う形で表現しようということになって、最終的にエロい部分が表にきました。

浪川:「パンダ先生」はそんな衝撃の作品です(笑)。

吉野:ラストの「一粒の星」は今後イベントをやったときに、みんなと一緒に毎回エンディングで歌える曲を作ってほしいとお願いして完成しました。「Two-sides」のコンセプトが入ることで、より全体が引き立ちました。

浪川:ぜひみなさんで一緒に歌いましょう!

――ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

浪川:楽曲制作をしてきて、1枚目のときよりも吉野さんのことがわかるようになりました。クールな人だと思っていたのですが、すごく情熱的でした。諦めないんですよね。あと頑固(笑)。今回のミニアルバムを通して、いろいろな面が見られました。

 2枚目のミニアルバムなので、まだまだこれからやれることはあるのかもしれません。ですが、いま思いつく限りのことは、詰め込めたのではないかなと思っています。吉野さんと2人だからこそ完成したアルバムになりました。これから1枚目より2枚目、2枚目より3枚目となっていけるようにしたいです。

 今回はよっちん先輩におんぶに抱っこ状態でしたが、僕も精度をみがいていけるようにがんばっていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

吉野:浪川さんも頑固だなと思いました。問題がないときは基本的に何も言わないのですが、彼にとって「これだけは!」というものが出てきたときに急にしゃべり出します。ちょっと違うなと思っても、一定のラインを越えなければ流せるタイプなんだと思います。でも、そうじゃないものには黙っていられない(笑)。

 ミニアルバムにかんしては、今回2人でやりたいことがあったのでいろいろやらせていただきました。『INFINITE』を作ったときに感じた無限の可能性を2人で追及したいと思った結果、生まれた楽曲になったと思います。これまで同様、曲によって受ける印象は全然違うと思いますが、全曲楽しんでいただけたらうれしいです。

2ndミニアルバム
『Two-sides』

■ランティス
■アーティスト:Uncle Bomb(浪川大輔・吉野裕行)
■発売中
■通常盤2,000円+税、豪華盤3,100円+税

 今回はインタビュー前編になります。後編もお楽しみに!!

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