海外のアーケード文化とは!? アメリカで行われた日本のアーケードゲームのイベントに密着!!
海外にもボーリングやアーケードコーナーが併設された大型アミューズメント施設でおなじみのラウンドワンがあるのをご存知ですか? 日本と同じようにカラオケ、卓球、ビリヤードなど中身は一緒で、さらにアーケードコーナーには日本製の筐体が設置されており、ほぼ日本と変わらない感覚で楽しめます。
そんなアメリカはロサンゼルスのラウンドワン“Round1 Puente Hills Mall”にて、スクウェア・エニックスが手がける、アーケードで現在絶賛稼働中の『ガンスリンガー ストラトス3(以下、ガンスト)』のイベントが開催されました。
アメリカでも稼働中の本作は、稼働から4年目にして初の海外オフィシャルイベントを実施。今回は、本作に出演している声優陣を迎えて大盛況だったイベントの模様をレポートいたします。
取材に向かったラウンドワンは、ロサンゼルス国際空港からタクシーで1時間ほどの所にあるショッピングモールの一角にありました。周辺は遠くに山々が並ぶのどかな土地で、とにかく空が広い。そんなアメリカ特有の広大な土地を感じられる素敵な場所です。日光をさえぎるものが少ないのもあり、年がら年中温暖な気候で過ごしやすかったです。
アメリカとはいえ、ラウンドワンということもあり日本でも見かける筐体がいくつかありました。UFOキャッチャーから体感系ゲーム、音ゲー、格ゲーなどなど。とくにUFOキャッチャーはリラックマやドラえもんなど、日本製のぬいぐるみやグッズが中心に並べられていたのが印象的です。
プレイヤー層は音ゲーコーナーに集中しており、『GROOVE COASTER』や『MUSECA』は人気でつねに満席になっているほど。種類も豊富で、とても充実していました。
個人的にアメリカのアーケードと言えば体感ゲームなのですが、やはり本場の種類の多さには驚きました。玉を標的に当てるオーソドックスなものから乗り物を操縦するタイプまで数がとにかく豊富です。
バイクに乗る筐体をはじめ、車もあり、スキーもあり、戦車もあれば、バットマンカーを操縦できる格好良いものまで幅広く置かれており、直感的に楽しめるタイプのものが好まれる傾向にあるようでした。
ガンシューティング系のジャンルもありました。日本で見慣れた『ハウス・オブ・ザ・デッド』シリーズのようなタイプから、乗り物に乗るガンシューティング筐体まで、1つのジャンルでもとにかく種類の多さが目立ちましたね。
また日本よりも家族連れが多く見られました。これは今回訪れたラウンドワンではスペースの一角をパーティコーナーとして利用できるようで、併設されたボーリングやゲームを楽しめる作りになっていました。とくに子どもが乗り物を操縦し、後ろでお父さんが「イェア!」と盛り上げて(?)いる光景は微笑ましかったです。
イベントが行われる『ガンスト』は既にアメリカで稼働しており、チュートリアルやモード選択画面がローカライズ(簡単にいうと翻訳化)されて英語になっています。
しかし、キャラの声やWP名など一部は日本語のまま。これは日本のアニメを日本語で視聴する文化と同様に、日本のゲームが好きなプレイヤー向けにあえて変更せずに日本語にしたそうです。
そのため現地のプレイヤーにも日本語でキャラ名が通じますし、当然BGMもそのままなので「この曲格好いいね!」と言っているプレイヤーもいるほど。こちらと変わらない感覚でお話できました。
▲筐体の説明部分は海外用に翻訳済み。 |
イベントには、風澄徹役の阿部敦さんと竜胆しづね役の植田佳奈さんのサイン会と2人を交えた対戦会という構成で、14時からスタートにも関わらず開店前の10時から待機列ができるほどの盛況っぷり。
皆さん、日本のアニメグッズを身に着けたり日本語の書かれたTシャツを着ていたりと、かなりジャパニーズライクな方が多かった印象です。日本ではおなじみですが、『ガンスト』らしく女性も多めでしたね。
そんないろいろなプレイヤーのなか、イベント開始まで『ガンスト』を自由にプレイ。時たま僕がキャラの使い方や武器の使い方を解説、実演すると喜んでくれましたね。
おもしろかったのはキャラを選ぶ傾向が日本と変わらないところ。男性は女性キャラ中心に。女性はと男性キャラを選ぶのをよく見かけました。
反対に意外だったのが、誰も忍者と侍モチーフのキャラを選んでいなかったこと……。ゲームにおけるニンジャ、サムライはポピュラーになりすぎたのかもしれないですね。ちなみに僕はどちらも好きなキャラなので、デモプレイで何度か使っておきました。
▲出撃している店舗名の“Round1 PHM”とは今回お邪魔した“Round1 Puente Hills Mall”の略。 |
サイン会前になると120人近いファンが列を作っていました。阿部さん、植田さんが登場すると大歓声。このテンションの高さは想像通りのアメリカの雰囲気でしたね。
サインの際に声優さんたちに自分の名前を書いたメモを渡していましたが、いわゆる“○○さんへ”をちゃんと書いてもらえるように、自分のつづりを書いておいたようです。こういう細かなところが海外らしいなと思いました。
また、サイン会では参加者がそれぞれ独自の日本製のグッズを持ち寄っているのが印象的でした。阿部敦さんは『とある』シリーズや『アイドリッシュセブン』、『バクマン。』が中心で、皆1人として同じグッズは持ち寄らず個性を発揮。
なかでもサインとともに日本語で一文を添えてもらうために、あらかじめ日本語を紙に書いておく場面も見受けられました。
▲『とある』シリーズの上条当麻の名セリフ「その幻想をぶち殺す!」を日本語で頼むのがこだわりですね。 |
▲阿部さんを前にして喜びを抑えきれない反応も万国共通ですね。 |
植田佳奈さんは『Fate』シリーズでおなじみの遠坂凛や『咲-Saki-』のグッズを持ってくる人が多かったですね。どうやって手に入れたのか気になる凛のドールを持ってくる参加者もおり、日本に近い熱意の高さを感じました。
やはり気になったのは、ゲームキャラのレミー・オードナーと竜胆しづねのコスプレイヤーさんの存在。あまりの衣装の出来に最初は「既製品かな?」と勘違いするほどでしたが、彼女たちに直接取材をしたら自作とのこと。
どうやって自作したのかを訪ねたら、ゲーム画面を写真に撮る。公式サイトのキャラグラフィックを見るといった方法で作ったそうです。キャラの衣装を作る方法が日本のレイヤーさんと同じで、とても親近感がわきました。
約2時間のサイン会を終えると阿部さんチーム対植田さんチームに分かれて店内対戦! 阿部さんは風澄。植田さんはしづねとご自身が担当されているキャラを使っており、周りも大盛り上がり!
アメリカのプレイヤーもなかなか上手で、お互いにあと1人倒せば勝利という接戦のなか、植田さん率いるしづねチームが勝利をおさめました。
対戦後はファンたちに惜しまれながら退場し、残ったプレイヤーがまた『ガンスト』に戻り、イベントが終了しました。
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- 『ガンスリンガー ストラトス3』
- ■メーカー:スクウェア・エニックス
- ■対応機種:AC
- ■ジャンル:オンラインマルチ対戦型ダブルガンアクションゲーム
- ■プレイ人数:1人~8人
- ■稼動時期:2016年5月12日稼働開始