2017年4月22日(土)
ガンホー・オンライン・エンターテイメントのiOS/Android用アプリ『ディバインゲート』のストーリーを振り返る特別企画をお届けします。
第二章“完全なる落日/黄金の夜明け(2015年8月~)”は真教祖メイザース、および教祖クロウリーが率いるグリモア教団における騒動や、そこに持ち込まれた聖剣の鞘に関する物語が展開します。
この“完全なる落日/黄金の夜明けI”では、アオトたちがグリモア教団の本部に突入する直前までを解説していきます。
ロキの再創<リメイク>は、扉の君がアカネたちに倒されたことで阻止された。だが、ロキはアカネ、アオト、ミドリ、そしてオズを咎人として指名手配をすることに。
その一方でロキは、ギンジの自由を奪うために彼を“黄昏の審判を阻止した英雄”として、世界評議会の最高幹部に就任させる。
ロキが最高幹部に就任させた人物はもう1人いた。それは“歴史の目撃者”である征服王ギルガメッシュ。
人と神の混種族<ネクスト>である彼女は、黄昏の審判の際に神に抗う塔で行われた出来事をすべて目撃していた。そしてロキは、いつかギンジが裏切るということを予測したうえで、その抑止力としてギルガメッシュをギンジの側に置いたのだった。
「いつの時代も、歴史は美化され、そして英雄は作られる。仕方ない、掌で踊ってやろう」。征服神ギルガメッシュは、こうして新生世界評議会の最高幹部の席についたのだった。
新たに竜界が統合世界に加わり、各世界の代表が再選出されることで、新生世界評議会は本格的に稼働を始める。
常界代表は、世界評議員レディ。魔界代表は、世界評議員ディアブロ。天界代表は、世界評議員ロビン。竜界代表は、世界評議員ナーガ。
これら4人の代表に加えて、監視役スフィアと調停役マダナイが主なメンバーとなる。
組織的には彼らの上に3人の最高幹部(ギルガメッシュ、ギンジ、ベオウルフ)がおり、さらにその上に六聖人(炎聖人ダンテ、水聖人ヨハン、風聖人イージス、光聖人ジャンヌ、闇聖人シオン、無聖人ニコラス)が存在している。
ギルガメッシュ、ギンジともに世界評議会の最高幹部に就任したベオウルフ。
ギルガメッシュとギンジを推薦したのがロキであるのに対して、ベオウルフを推薦したのはロキ以外の誰かとされている。
屠竜者ベオウルフは人でありながら竜の血を引き、竜族の多くの同胞を手にかけてきた過去を持つ。そのなかで“狩り忘れた首”をめぐり、神界との“歪な密約”も結んでいる。
そんな彼がスカウトした6人の聖暦の画伯(炎画伯レオナルド、水画伯マルク、風画伯フィンセント、光画伯クロード、闇画伯サルバドール、無画伯パブロ)は、描いた絵を現実にする力を持つ。
ベオウルフが彼らを招集した理由は、来たるべき聖戦に備え、そのシナリオを描くため。その戦いは、第四章“聖戦”で詳しく描かれることになる。
ギンジの初恋の相手である風拘獣トキワ(男性)は、ギンジに任命され、彼の秘書として世界評議会で働くことに。
秘書猫トキワはギンジのために新生世界評議会の裏側を探り、隠されていた陰謀にたどりつくことになる。
6人の聖暦の天才は、その多くがそれぞれの事情で世界評議会から姿を消していた。
炎才パブロフと闇才ヘンペルは行方不明となり、そもそもグリモア教団のスパイだった風才ラプラスは世界評議会から姿を消した。
そして、水才シュレディンガーもまた水波神サフェスに誘われて、グリモア教団へと身を寄せた。
さらに光才カルネアデスも姿を消す。彼女はそもそも孤児であり、妹であるテンニとともにグリモア教団で育てられたが、本当の幸せを求めて世界評議会へ向かった。
だが、その評議会も幸せな世界ではないと、天界の光妖精王ヒカリのもとへ。そこで、助手兎コガネともに世界を幸せにする研究を行うことになった。
こうして、第二章開始時に世界評議会に残された天才は無才メビウスだけとなっている。
黄昏の審判の際に文明竜やエビルアーサーによって重傷を負った円卓の騎士の聖銃士たちは、竜王ノアによって湖妖精ヴィヴィアンのもとへ運ばれた。
そして聖銃士たちは、廃病棟の病神たち(嫉妬神ゼロフィリア、潔癖神マイソフォビア、喪失神アムネジア、不眠神インソムニア、憂鬱神メランコリア、妄想神パラノイア)の治療や介抱によって一命をとりとめた。
以後、円卓の騎士たちは、それぞれの目的のために動き始める。
ミレン=トリスタンは、姿を消した聖王アーサーの代理として、円卓の騎士をまとめることに。
聖王代理の隣にいたのは、アーサーの幼き日からの理解者である天界からやってきた“0人目の円卓の騎士”である魔術師のマーリン。彼はアーサー奪還のためにミレンに力を貸すことになる。
傷を癒やしたブラウン=ガレス、レオラ=ベディヴィア、ローガン=パロミデス、フェリス=ガウェイン、ロア=ユーウェイン、ラン=パーシヴァル、ヒルダ=ケイ、オリナ=ラモラック、アスル=ブルーノは、ミレン=トリスタンの命のもと、聖王アーサーと、彼を正気に戻す力を持つと言われる“聖剣の鞘”の奪還のために動き始める。
だが、リオ≠モルドレッドとライル≒ランスロットはそれぞれの考えのもと、円卓の騎士から姿を消す。そのため、リオは円卓を離反したために“リオ”という本名と“モルドレッド”というコードネームが“≠(ノットイコール)”で結ばれており、対してライルは完全に円卓から離反したものの、円卓の騎士たちと近しい行動をとっているために“≒(ニアリーイコール)”で結ばれている。
「だから私は、彼を殺す。生きていてはいけない。私は、彼の、あなた達の敵。それが、彼の為の世界だから」。リオ≠モルドレッドはアーサーが望む温かい世界を創るためには、アーサーが自分を犠牲にしてしまうことをさとり、アーサーを殺すことで彼を楽にさせてあげたいという結論にいたる。
リオ=モルドレッドは、その考えをミレン=トリスタンに告げて、円卓の騎士を脱退した。そしてミレン=トリスタンは、「もし、あの子の言葉が本当ならば」、「世界は、彼を許さない」とため息をこぼすのだった。
ヴィヴィアンから聖剣カリブルヌスを授けられたライル≒ランスロットは、これまでと同じく、聖王アーサーを殺すために行動を開始する。
だが、それはロキに操られているかのように見えるエビルアーサーを殺したいわけではなかった。
ライル≒ランスロットは無通者タシンと無戯獣ロメオとの出会いを経て、たった一人の名前を永遠に呼び続ける虚ろな目をしたサンタクローズを見つけ出す。
「俺が殺したいのは、今のアイツじゃないんだ」。ライル≒ランスロットに叩き起こされた聖叛者サンタクローズは目を覚まし、親友であるアーサー奪還のために動き始めるのだった。
●“聖叛者サンタクローズ”のプロフィール
ったく、おかげで目が覚めたよ。そして聖者は無数のドライバを手に。今年も仕事は休業か、オマエはどうすんだ。問いし相手は隊服を脱ぎ捨てた男。俺は別の道を行く。そっと見つめる聖剣。今宵、サンタクローズは聖叛者へ。例えこの命が尽きても、必ず取り返す。全ては青すぎた春の為、さよならの冬を越えて、今。
ロキの策略によって咎人とされたアカネたちは、それぞれ別の場所に身を寄せていた。
炎咎甲士アカネが身を寄せたのは、湖妖精ヴィヴィアンが暮らす湖畔。
水咎刀士アオトをかくまったのは神主狐ヤシロ。アオトは、極東国の千本鳥居がある場所に身を置くことに。
竜王ノアが風咎棍士ミドリを逃がした先は竜界。そこでミドリは、魔力を使い果たした道化竜オズと再会を果たす。
その後彼らは、新生世界評議会の場で魔界が天界へと宣戦布告を行ったことを知る。そして、友人である光妖精王ヒカリと闇魔女王ユカリによる聖戦を止めるために旅立つのだった。
竜界に身を寄せたミドリは、そこでオズとの再会を果たす。
●“黄昏の審判:風の軌跡”より
竜王により逃がされた竜界。私の知り合いが、君の元を訪ねるだろう。でもどうか、責めないでやって欲しい。そんな少女の元を訪ねたのは、力失き初老の男性。そして少女は気が付く。彼こそが、共に一人の少女を思い続ける存在だったということに。
北欧神を改変したオズは、すべての魔力を使い果たし、二度と魔法が使えなくなっていた。初老の姿となったオズは、自分の家族であるドロシーの髪飾りをミドリが腕に着けているのを見て、穏やかな笑顔を見せるのだった。
オズの家族であるトト、カカシ、レオン、ブリキがグリモア教団の手に落ちたことを知った永久竜カナンは、彼らを救うために教団へと向かう。
「そいつらを返してもらう」。教団本部に単身で乗り込んだカナンを迎えたのは、満面の笑みを浮かべる東魔王オリエンスだった。
「コイツらにもう用はないの」と乱暴に解放されるカカシたち。一触即発の状況を制止したのは、世界評議会を抜けた堕風才ラプラスだった。
「レッツ、ハッピー」。そんなカナンの背後に銃を突きつけ、北魔王アマイモンは無数の銃砲を鳴り響かせる。オズの家族は解放されたが、カナンはアマイモンとオリエンスに捕らわれることに。
はだけた衣服、繋がれた手錠。堕風才ラプラスは、竜王ノアの孫であるカナンは、教団にとって有利な取引材料になると判断するのだった。
そののち、雷帝竜イヴァンを呼びに来た教団員は、聖剣の鞘が教団に運び込まれたことを伝えていた。
教団から解放された家族(トトやカカシたち)と再会したオズは、彼らを遊園地の道化者ボームに預ける。
「僕は、永久の魔法を信じることにします」「最後の挨拶が、それでいいのかい」。オズは「後はお願いします」という言葉を残し、とある決意と共に竜王ノアのもとを目指す。
●“道化者ボーム”のプロフィール
煌くパレードが持て成すのは行き場を無くした言葉無き四体。そんな四体に声をかけた初老の男。僕は、永久の魔法を信じることにします。最後の挨拶が、それでいいのかい。道化者ボームは語りかける。後はお願いします。そして男は姿を消した。少し未来の話、とある遊園地は、いつも多くの家族の笑顔が溢れていた。
その後、竜王の玉座の前でオズは竜神ヒスイと久々に再会をして、言葉を交わしている。囚われの姫を助けるため、オズは覚悟を固めるのだった。
●“竜神ヒスイ”のプロフィール
俺より先に、老けてんなよ。竜神ヒスイが声をかけた初老の竜。その言葉から伝わる二人の関係。久しぶりに帰ってきたのにさ。多節棍型ドライバ【ズアオ:リミン】を手にした姿は、言葉とは逆に楽しそうだった。早く囚われの姫を、助けてやれって。視線の先は、竜王の玉座。当たり前だ。そして、竜王は立ち上がる。
ヴィヴィアンが所有し、黄昏の審判の際に彼女が堕王エビルアーサーへと届けようとした聖剣カリブルヌス。
その鞘には“万物を再生する力”が秘められており、エビルアーサーを正気に戻す力を持つと言われている。そのため、ミレン=トリスタンをはじめとした円卓の騎士は、この鞘を探している。
この鞘をグリモア教団へと引きわたしたのは、アーサーの異母姉であるモルガン。これを知ったリオ≠モルドレッドは、「それは異母弟を生かす為かしら、それとも、殺す為かしら」と問い詰めるが、答えはない。
「なら、実妹(ヒカリ)を生かす為かしら、それとも、殺す為かしら」。その問いにモルガンは、八重歯を見せた笑いを浮かべる。
「アタシはね、パパが大嫌いなの。だから、パパから全てを奪うの。だったら、私と目的は一緒かしら」。こうして、闇愛精モルガンとリオ≠モルドレッドは手を組むことになる。
孫娘である永久竜カナンがグリモア教団の手に落ちたことを知った竜王ノアは、カナンを救うために教団との戦いを決意する。
そこに姿を現したのは、初老の姿となった道化竜オズ。
「もう一度戦うには、こうする以外に方法はなかったんです」。自らの意思で体を捨てた道化竜は、在りし日の姿でノアに寄り添っていた。
「温かいな、まるであの頃が帰ってきたようだ」。それは二人だけがわかる、二人だけの思い出。頭に乗せたのは、少し変わった王の証。
「さぁ、いこう、お前こそが、私のクラウンだ」。こうして、オズと同化し、彼の帽子を王冠代わりに頭にかぶった古竜王ノアは、グリモア教団の本部へ向かうのだった。
●“古竜王ノア”のプロフィール
もう一度戦うには、こうする以外に方法はなかったんです。自らの意思で体を捨てた道化竜は、在りし日の姿で古竜王ノアに寄り添っていた。温かいな、まるであの頃が帰ってきたようだ。それは二人だけがわかる、二人だけの思い出。頭に乗せたのは、少し変わった王の証。さぁ、いこう、お前こそが、私のクラウンだ。
統合世界よりも上位の世界と呼ばれていた竜界と神界。この2つの世界は、はるか神話の時代から争いを続けてきた。それは単なる戦争ではなく、互いを認めあい、競いあう、よきライバルのような関係であったが、ある竜族によってバランスが崩れることに。
その竜とは、のちにグリモア教団を設立する真の教祖であるメイザース。彼は神になるために竜界を裏切り、これにより竜界は神界に敗北してしまった。
竜王ノアがグリモア教団本部へ向かった理由は、孫娘であるカナンを助けるためだけでなく、竜界の裏切り者であるメイザースを討つためでもあったのだ。
はるか昔、ノアとオズはともに竜界で暮らしていたが、オズは力を欲し、自分の弱さを嘆いて竜界から姿を消した。
●“火想郷アルカディア”より
一人の少年は、力を欲していた。一人の少女は、力を拒絶していた。それは遥か昔、古の竜の幼少期。壁に書かれた落書き、毎年増える白い線。だが、二人は並んで歩けなかった。そんな思い出の火想郷を、南魔王はいとも簡単に踏み躙ってみせた。
カナンは幼いころにオズからもらったバラの髪飾りを大事にしていたが、天界と魔界の争いが激化するなか、オズは姿を消してしまった。
「なんで、どうして」「どうして、なにも言わずに消えてしまったの」と混乱するカナンに対して、ノアは「彼は私達を裏切った。だからもう、そんな物は捨ててしまいなさい」と告げる。
●“【追想】カナン”のプロフィール
なんで、どうして。在りし日のカナンを責め続けた理解し難い感情。天界と魔界の争いが激化するなか、一匹の竜が姿を消した。どうして、なにも言わずに消えてしまったの。残ったのは、幼き日にもらったバラの髪飾り。そんな彼女に、竜王は告げる。彼は私達を裏切った。だからもう、そんな物は捨ててしまいなさい。
▲古竜王ノア。 |
●高野メモ
再醒ノアは、急遽、北乃さんが引き受けてくれることになったキャラクターです。本人もいろいろと悩みながらも、何パターンもラフを書いてくれました。
オズとの関係だったり、武器のアーク(自立型ドライバ)だったり、いろいろな要素を綺麗にまとめてくれました。
●デザイナーコメント(北乃友利さん)
ノアと巨体のアークそしてオズという、指定の3体に加え、ラフだった格好から少し正装っぽくなる衣装や、とても大事な要素となるシルクハット……それらを限られた画面の中でどう構成するか、ノアに関してはイチノセさんラフもなくてゼロから作らないといけないのもあり、諸々悩んだ記憶があります。
“クラウン”ネタは高野さんからお伺いした時、目から鱗が落ちた思いです。そういうのに弱いです。
聖戦を止めようと各地に向かったアカネたちは、ナンバーズ(アイン、ツヴァイ、ドライ、フィア、フュンフ、ゼクス)と遭遇し、交戦することに。
増幅型ドライバを持ち、強大な力で各地を荒らすナンバーズの存在は、“災害”にして報じられるほどだった。
常界の地方都市を炎に包んだアイン:W09は、炎咎甲士アカネと交戦。
そんなアカネに「貴方を守るよう、仰せ付かりました」と加勢をしたのは、髪を短く切り揃えたレオラ=ベディヴィアだった。
一方、別の街を水に沈めたツヴァイ:X04の前には、水咎刀士アオトが立ちはだかる。
2人の戦いの間に入ったのは、銃槌を持つ円卓の騎士。「まさかだよ、護衛の対象がアンタだったとは」「こんな偶然って、二度もあるんだね」。アスル=ブルーノはアオトに力を貸す。
そして、ミドリとドロシーが育った街を襲った竜巻は、ドライ:A06が巻き起こしたものだった。風咎棍士ミドリは、オリナ=ラモラックとともにドライを撃退するのだった。
ナンバーズを撃退したアオトとミドリは、円卓の騎士から鞘奪還の相談を受け、グリモア教団の本部へと向かうことに。
一方、アカネは聖王アーサー奪還のため、レオラ=ベディヴィアとともに王都ティンタジェルへ。その物語は、第三章“大いなる「希望」=「絶望」”で語られる。
ナンバーズを倒し、アスル=ブルーノとともに教団本部を目指していたアオトの前に、マリナが姿を現す。
「あなた様に、ずっとお会いしとうございました」。そんな言葉とともに現れたマリナは、「わたくしは、知っているんですよ。あなた様の、お父様を、お母様を、弟様を」と告げる。
「出来の悪い兄と、出来の良い弟。虐待される兄と、優遇される弟」。アオトとアリトンの関係、2人の両親の歪んだ愛情もすべて知っていると語る流水獣マリナは、自らを水先案内人だと名乗り、アオトたちを教団本部へと導くのだった。
アオトのもとへマリナを差し向けた人物は、グリモア教団のサイキックスの1人である水通者ロジン。彼女は、かつて自分に手を差し伸べてくれた西魔王アリトンのために動き、教祖クロウリーの執事であるティルソンの調査も行っていた。
天界に向かったフィア≠E=00、魔界に向かったフュンフ:L08、竜界に向かったゼクス:M07は、リオ≠モルドレッドに撃退された。
意識を失ったゼクスの隣にいたリオ≠モルドレッドは、聖王代理であるミレン=トリスタンと再会する。
「あなたに、あの人の代理は務まらない」。リオ≠モルドレッドが投げ返す殺意に対して、ミレン=トリスタンは「戻って来なさいとは言わないわ」「私達は今も信じている。必ず、帰ってくると」と返す。
ほぼ同時刻に六カ所で起きたナンバーズによる大きな被害、それは表向きは統合世界に竜界が加わることになった黄昏の審判の二次災害と言われた。
このナンバーズを創ったのは、神才マクスウェル。その狙いは、咎人であるアカネたちをおびき出すためだった。
神才マクスウェルは第零世代自律兵器型ドライバオリジンや、第六世代自律兵器型ドライバである調停役マダナイを作った人物である。
悪戯神ロキに協力をする神才マクスウェルは、天才の血を絶やすためにカゲロウも開発する。
「自立型や自律型が存在するのと同時に、武器型のエレメンツドライバも当然のように存在していた。君は失われた技術から生まれたんだよ」「一度ね、滅ぼしたんだ、でも人間って、過ちを繰り返す。だからね、天才は危険なんだ」。
カゲロウは一度は失われた武器型のエレメンツドライバの技術、そして炎才パブロフが息子であるアカネのデータをもとに作り上げたシラヌイ:ホムラのデータをもとに開発されたもの。
「ほら、妹が出来たよ」と喜ぶ神才に対して、原初の機体(オリジン)は「似てませんよ」と不機嫌に返している。
「殲滅対象ハ、炎才ノ息子」とアカネの命を狙うカゲロウ:ホムラは、のちに第三章“大いなる「希望」=「絶望」”にて、王都ティンタジェルでアカネと相まみえることになる。
グリモア教団の教祖であるクロウリーは、執事であるティルソンと、元教育係である南魔王パイモンによって育てられた。
ある日、南魔王パイモンが姿を消した。黄昏の審判の際、神に抗う塔でオズに家族の悲劇を伝えたのち、そこに現れたカナンによって、パイモンは消息不明となっていた。
その後、新たな南魔王として南魔王アザエルがクロウリーのもとを訪れる。
●“アザエル”のプロフィール
南魔王はもういない。その事実は、教団員達に伏せられていた。奴の仕事、絶対嫌だかんな。そう言い放つ北魔王。私、自信ないよぉ。続く東魔王。僕は僕のやるべきことが。最後に西魔王。教祖は肩を落としながら自室へ。だがその矢先、教祖の元を訪ねる二人が。彼女が、新しい南魔王だよ。そこにはアザエルがいた。
「私にとって、南魔王は奴だけだ。今も昔も、これからも」。アザエルを南魔王として認めないクロウリーは、その日を境に教団から姿を消す。
そしてその日、教団全体にとある通達が出された。「教祖は誰よりも先に、完全世界へと旅立たれました」と。
●“完全なる落日:序章IV”より
始まった演説。我らが教祖様は、完全世界へと旅立たれました。私達は、至っていなかったのです。教祖様のみが、完全だったのです。ですが、そんな教祖様に残されようとも、想い続ける三人の魔王達や、教団員達がいるではないですか。演説は続く。
●“完全なる落日:序章VI”より
続く演説。モニターに映し出された三人の魔王。私は彼らに賞賛を送りたい。残された彼らもまた、完全だったのだと。みなさん、どうかその目にしっかりと焼き付けて下さい。彼らの散り行く姿を。彼らは最期まで、完全なのです。演説は終わらない。
●“完全なる落日:序章VIII”より
続く演説。そして、ここに、旅立たれた教祖様の残した一通の推薦状があります。教祖様の意志を継ぐ、真教祖様の名が記されているのです。全ては落日の後に。さぁ、みなさん、その目に、完全を焼き付けるのです。そして、日は沈み始めるのだった。
●“完全なる落日:終章IV”より
この日、教祖クロウリーはグリモア教団の過去となった。そして、旧教祖に仕えていた南魔王パイモンは行方不明のまま、北魔王アマイモン、東魔王オリエンス、西魔王アリトンの三人は敗れ去った。こうして、完全なる落日は終わりを迎えたのだった。
南魔王パイモンはクロウリーが教団にやって来たころからの付き合いで、クロウリーの教育係として、いつも彼女の側にいた。
東魔王オリエンスは天界を追われた妖精で、同じように天界を追われた幼なじみの堕風才ラプラスを頼って、同じ教団へと入団した。
そして北魔王アマイモンは、路地裏でクロウリーに拾われ、教団へ入団した。
余談だが、番外編である“ときめき 聖門学園”イベントで登場した【聖学】アマイモンは、犬ではなくジャッカルを自称している。
●“【聖学】アマイモン”のプロフィール
『俺は犬じゃねぇ! 狂犬でもねぇ! 聖学のジャッカルだ!』だが、アマイモンは興奮すると、尻尾を振る癖があった。ジャッカルを自称するが、ジャッカルとは動物界、脊椎動物亜門、哺乳綱、ネコ目、イヌ科、イヌ亜科、イヌ属であり、犬である。一部からは聖学のアイドルの忠犬と揶揄され、本人だけが知らない。
四大魔王の中でもっとも新しい西魔王アリトンは、自らの両親の命を奪った自分を肯定するため、身も心も悪魔になろうと教団に入団した。
グリモア教団には四大魔王の他、いくつかの組織が存在する。
波形を操る戦闘集団である六波羅には、炎波機トラングル、水波神サフェス、風波機トラピゾイド、光波神サイン、闇波獣サトス、無波獣スクェアが所属している。
サイキックスは超能力者の集団で、正式名称は超常神通室。炎通者ショクミョウ、水通者ロジン、風通者ジンソク、光通者テンニ、闇通者テンゲン、無通者タシンが所属している。
▲教祖クロウリー。 |
●高野メモ
偽りの神なので、神マークではなく、なにか目の周りに装飾を、と発注しました。いまメモを読み返してたら、「金髪ツインテとかで、ツンツンのお嬢様で、普通のユーザーは「かわいい!」って言うけど、『ディバゲ』をよく遊んでいる人なら、「いや、絶対この裏に誰かいるでしょ」って思わせるようなキャラ。」っていうのが出てきました。
気づいたらロングになってましたが、ツインテにならなくてよかったです(笑)。
●デザイナーコメント(UCMMさん)
たしかキャラに手をつけ始めて30分くらいでラフが固まりそのイメージのまま完成した記憶があります。なのでまさかこんなに人気がでるキャラになるとは思ってもみなかったですね(笑)。
とにかく圧倒的な存在感とかわいさというとこに注力しました。現代の服とは少し違う宗教感ある礼服のデザインなどもお気に入りですね。
はじめツインテでラフで描いていたんですが、ロングがしっくりきすぎてロングにしましたね(笑)。
完全世界へ向かったとされた教祖クロウリーは、教団本部のとある場所に幽閉されていた。それは、教団の真の教祖であるメイザースと、彼の部下である執事竜ティルソンの思惑によるものだった。
グリモア教団を立ち上げたメイザースは、組織の強化をするために自らは名も無き教団員として、身をひそめる。かわりに、生まれたばかりのクロウリーをさらい、彼女を偽りの教祖として仕立てあげた。
教団の表向きの目的は“完全世界を目指すこと”だったが、それはあくまでも多くの信者を集めるための偽りのもの。メイザースの真の目的は、神界を含めた世界支配だった。
教団の勢力が拡大し、頃合いだと見たメイザースは、クロウリーにかわり、自分が教団の表舞台に立つための計画を立てる。
“完全なる落日”とは、クロウリーが姿を消して旧四大魔王が命を落とすことであり、落日の後の“黄金の夜明け”とは、真教祖メイザースと新たな四大魔王による新たな教団の第一歩を示していた。
その際の執事竜ティルソンの演説は、真教祖メイザースのプロフィールに記載されている。
●“真教祖メイザース”のプロフィール
そして再び、執事竜の演説が始まる。彼らは、最後まで完全でした。モニターを見つめる瞳。だけど皆さん、心配することはありません。陽が沈もうと、我々には真教祖様がついています。我々を、完全世界へと導いてくれる真教祖様が。祭壇に姿を現した少年。始めましょう、黄金の夜明けを。真教祖メイザースと共に。
メイザースはクロウリーと旧四大魔王の死で教団員の士気を高めて、そのうえで真教祖となるつもりだった。その際、新たな四大魔王を選出しているが、それらはすべてメイザース自身が創りだした存在であり、神と他種族の混血である次種族<セカンド>である。
北魔王マハザエルは神と獣、南魔王アザエルは神と魔物、東魔王サマエルは神と妖精、西魔王エギュンは神と人間の次種族<セカンド>となる。
メイザースは秘密裏に戦闘集団“保護区”を生成していた。所属しているのは、偽炎竜フェルノ、偽水竜シュトロム、偽風精クロン、偽光精トニング、偽闇魔クホール、偽無魔ダスト。
彼らはみな人と他種族の次種族<セカンド>であり、いずれは他種族の血に身も心も支配され、人としての外見や記憶が失われてしまう運命を持っている。
生まれたばかりの時から教祖として祭り上げられていた教祖クロウリーは、自分の立場がある種の砂上の楼閣であることに気付いていた。
●“とある休日II”より
着替えごとき、一人で出来るといつも言っているだろう。朝から紅茶などいらん、水で十分だ。それは教祖にとっての当たり前の朝。だがそれを受け入れることは出来なかった。鳥籠の中の教祖は目を開けて夢を見る。砂上の楼閣がいつか崩れ去る夢を。
クロウリーはティルソンの不穏な気配を感じ、その裏切りを予期してアリトンに教団の調査と壊滅を指示していた。アリトンは水通者ロジンとともにティルソンを調査し、警戒していたが、先手を打たれてクロウリーは幽閉されてしまった。
▲真教祖メイザース。 |
●高野メモ
初めての五位一体キャラクターでしたが、わりとイメージはすぐまとまったと思います。進化前後で教団の目のマークが変わったりと、小ネタも存分にいれました。
メモに「少年がいいです。でも、長年いきてるジジイ少年です。」とあるのですが、しらとりくんに「ジジイ少年ってなんですか!?」と笑われた気がします(笑)。
●デザイナーコメント(しらとりさん)
2周年記念に合わせて出る降臨ボスということで、かなり気合を入れて描いた記憶があります。
高野さんのコメント通り、ジジイ少年という設定に少し戸惑いながらも、無邪気さのない表情と、狂気の表情のギャップでただの少年ではない感じをだそうと試みました。
完全体になるまでに三段階進化するので、ドライバを描くのが最も大変でしたが、描いていて楽しいキャラでした。
【第二章“完全なる落日/黄金の夜明け2”は4月26日(水)夕方ごろに公開予定です】
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