2017年2月10日(金)
第23回電撃小説大賞《大賞》受賞作『86-エイティシックス-』 は『キノの旅』時雨沢恵一も大絶賛の感動作!
応募総数4,878作品の頂点に輝いた第23回電撃小説大賞《大賞》受賞作『86―エイティシックス―』が、ついに発売! この記事では『86―エイティシックス―』のストーリーの他、3つの注目ポイントをお届けします!
<ストーリー>
『その戦場に、死者はいない』――そのはずだった。
サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。
そう――表向きは。
本当は誰も死んでいないわけではなかった。
共和国全85区画の外。《存在しない“第86区”》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。
死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)”となった少女・レーナ。二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる――!
『86―エイティシックス―』3つの魅力
☆魅力ポイント1☆
遠い「距離」で隔てられた少年少女の切ないボーイ・ミーツ・ガールに注目!
死に満ちた戦場と遥か後方に隔てられ、それぞれに戦う二人の主人公「シン」と「レーナ」。二人の間をつなぐのは、知覚の同調によって戦場と後方とをつなぐ〈レイドデバイス〉の頼りない通信のみ……。
差別される側である「エイティシックス」であるシンと、差別をしている側である「白系種(アルバ)」であるレーナ、その立場を超えた二人の交流は、もどかしくて切なさが爆発しそうです。実力派イラストレーター・しらびの描くイラストの筆致にも要注目。
☆魅力ポイント2☆
少年たちは生き残れるのか? 息を呑む〈レギオン〉との壮絶な戦いに注目!
無人のはずの戦場で、《無人機》であるはずの戦闘機械〈ジャガーノート〉に乗り込んで戦いに駆り出されるシンたち「エイティシックス」。彼らの前に立ちはだかるのは、正真正銘の無人兵器〈レギオン〉だった――
本作のもうひとつの魅力は、選考委員を唸らせた精緻なメカ・ミリタリーアクション。メカニックデザイン・I-IV(代表作:『アルドノア・ゼロ』メカデザイン他)のデザインで想像がさらに広がる、〈ジャガーノート〉と〈レギオン〉との絶望的な戦いは圧巻です!
☆魅力ポイント3☆
全てはこのためにあった、衝撃のラストを見逃すな!
どこまでも戦場を駆けてゆくシンたちに下る、ある重要な命令。そして共和国に留まったまま彼らを見守るしかないレーナとの、避けられない別れ――残酷に時計の針を進めていく物語に、もう最後までページをめくる手を止められない!
最終選考委員にして、電撃文庫ファンにはもちろん『キノの旅』の著者としておなじみの時雨沢恵一先生が贈った「ラストの一文まで、文句なし」の言葉、その理由をあなたの目で確かめよう。
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