2017年2月11日（土）

【電撃PS】高橋慶太氏のコラム『電撃ゲームとか通信。』全文掲載。自分が使っている物、欲しい物2017

　電撃PSで連載している高橋慶太氏のコラム『電撃ゲームとか通信。』。ゲームデザイナーとしての日常や、ゲーム開発にまつわるエピソードを毎号掲載しています。

高橋慶太氏PROFILE

　バンダイナムコゲームス（現BNE）時代に『塊魂』、『のびのびBOY』を制作。その後『Tenya Wanya Teens』を発表。現在は新作『Wattam』と、GoogleのARプロジェクト“Tango”向けに『WOORLD』を開発中。

　この記事では、電撃PS Vol.631（2017年1月26日発売号）のコラムを全文掲載！

第八十五回：仕事やらプライベートやらで自分が使っている物、欲しい物2017

　どうも。今回は、いま現在若干頭を悩ませている制作環境のことを書きたいと思います。

　とその前に、個人的に他のゲーム開発者の方々がどういうツールやマシンを使ってゲームをつくっているのか知りたい気持ちがないこともない。ということで、自分の環境をつまびらかにしつつ、その悩ましい部分にも触れていこうと思います。

　仕事場では会社支給のデスクトップPCでUnityやMayaを使っています。デスクトップとはいえ3年前のものだから性能自体は全然新しいものではないっす。そしてロゴデザインやその他の2Dのグラフィックなどのデザインをする場合はバンクーバーに暮らしていた頃に自分で購入したMacBook Air13インチ（2012）を使っています。電撃のコラムの原稿や挿絵も、このAirで書いたり描いたりしています。

　描いたりする時に使うのはwacomのintuos4タブレット。これはナムコを辞めた時に買ったんだけど、タブレット本体に付属していたペンは若干太くて持ちにくかったので、ペン先が壊れたタイミングで別売りで若干細身のInking Penというものに変えました。このペンは持ちやすくて非常に良いです。掃除機もバンクーバー時代に買ったDysonのバッテリーで動くやつ。コードレスなのは非常に便利だけど、去年買い換えたバッテリー（安い海賊版）ももたなくなったし、先っちょの吸い込むとこがボロボロになってきた。

　電話はiPhone6sの64GB、イヤホンは付属の白いやつ。レストランで誰かを待ってる時に子供にiPhoneを渡してNetflixを見せる時などがあるので、OtterBOXの保護カバーをつけてます。カメラはNikonのD7000というAPSセンサーのデジタル一眼レフカメラ。当時は綺麗に動画が撮影できる数少ないデジタル一眼だったので購入したんだけど、本体についてるのはモノラルマイクだったのでステレオガンマイクも別途購入。主に子供の撮影に使ってるけど、『WOORLD』のPVなど、時々仕事でも使ってます。レンズを買い揃えるお金もないので、持っているのは標準ズームレンズと単焦点レンズの2本だけ。腕時計は持ってません。

　カバンは以前コラムにも書いたけど、盗まれるまで20年ほど使ってたLuggage labelのバックパック。最近買い直したのも同じブランドの違うモデル。Luggage labelは吉田カバンという超有名なブランドのラインの1つ。アメリカに住んでるんだからこっちのものにすれば良いのにと思うかも知れないけど、そういう問題ではないのです。前のカバンは大学時代から約20年間使い続けたものだから、今度買うなら死ぬまで使い続けられそうなものを、、、と探してたら結局同じブランドのものに。

　靴は日本にいる間はNew Balanceの990とか576の復刻版シリーズスニーカーを好んで履いていたけど、以前住んでいたバンクーバーでは復刻版を扱ってるお店があまりなく、どうしたものかと思っていたところ、Camperが目に入ったのです。これも日本では有名なブランド。前々から薄々とPEUというモデルが気にはなっていたのです。基本的には革靴なんだけど、つま先が丸まってて、靴紐の締め方がシンプルなやつでカジュアルなんです。カジュアルな革靴だから、スニーカーではちょっと、、、というとこでも履いていけるし（自分基準）もちろん普段履きとしても全然いけるのです。そして結局それが気に入ってしまい、今はそのPEUを2年に1回くらいのペースで買い足してる。New Balance時代もだけど、経年劣化が楽しめるよう、できるだけ合皮の靴を選ぶようにしています。シワの部分や雨で濡れたとこだけ色が変わっていく感じとか大好き。合皮はちょっと値段が高いけど。値段のことで思い出したけど、Camperの靴は日本より北米で買ったほうが全然安い。それも購入のきっかけになった1つです。

　財布はナムコに入社した時に買ったMiu Miuというブランドのもの。ブランド好き上司だった尾崎さんの影響ではないけど、あの原宿あたりにあったブランドのお店を見て歩いてました。そこで見つけたのが今使ってる財布。特にMiu Miuというブランドに思い入れがあったわけではなく、形が良かったのです。でも、今思い返してみると、あれはもしかしたら財布じゃなかったかも。ポーチとか小物入れ的な何かだったような気もしますが、自分にとっては財布です。思えばこないだ盗まれたLuggage labelのバックパックに次いで、ずっと使い続けてるのがこの財布。大事に使い続けていこうと思います。

　ということで、気づけばゲーム開発に使っているマシンとかの話だけではなく、日頃使ってるものの話にまでなってしまいました。もしもお金が潤沢にあるならば、食器類も新調したい。スプーンやフォークはもちろん、お皿とかコップとか好き。

　あとは、デジカメも新調したい。一眼は大きいのでミラーレスに移行したいです。FujifilmのX-T2、もしくはOlympusのOM-D E-M1mk2も手ブレ補正が強力で良さげ。最近発表されたPanasonicのGH5は動画機能も魅力的。ミラーレスに移行すると言ったけど、フルサイズのPentax K1もプロダクトデザイン的には好きな形。あと新しいintuosはBluetoothで接続可能らしく、Dyson同様コードレスを実現した模様。これは魅力的。

　最後に頭を悩ましている話に戻るけど、今年は家でも『Wattam』の仕事ができるようにAirに変わる新しいマシンが欲しいのです。新しいMacBook Proでは若干パワー／入力端子不足なので、Windowsのゲーミングラップトップしかないなあと。Windowsマシンを購入するのにはなんか抵抗があるんだけど、しょうがないっす。そして、やっぱりNew Balanaceの990も欲しくなってきた。1400SBもいいし、新しい掃除機も欲しい。んー、PS4はまだ買えそうにない。新年早々物欲の塊です。

データ

▼『電撃PlayStaton Vol.632』: ■プロデュース：アスキー・メディアワークス; ■発行：株式会社KADOKAWA; ■発売日：2017年2月9日; ■定価：694円＋税; 　; ■『電撃PlayStation Vol.632』の購入はこちら