2017年2月10日(金)
2月16日の発売日まで、いよいよあと少し! 多くのファンが待ち望む、シリーズ最新作『三國志13 with パワーアップキット』。
電撃オンラインchで放送中の“うどん演義”では第8回より実機プレイをお届けしているが、本日2月10日19時開始の第12回放送では『パワーアップキット』版の注目要素の1つ“イベント編集”の情報をお伝えする予定だ。
今回はそれに先駆けて、“イベント編集”機能のプレイレポートと各種機能をお届けしていこう!
▲董卓が没し、董白が後継者に……? そんな歴史のIF展開を自由に描けるのも、イベント編集機能の大きな魅力だ。 |
まずは実際にどんなイベントが作成できるのか、筆者が作成したイベント例を紹介していく。
ちなみに筆者は、いわゆるツクール系はほぼ触ったことがなく、『太閤立志伝V』や『信長の野望・創造 戦国立志伝』のイベコンもほぼノータッチ。ド素人である。
しかし実際に作ってみると迷う部分がほとんどなく(正直言うと若干はあったので、そこは機能編で補足したい)、1イベントの作成にかかったのはだいたい3~4時間くらいだろうか。
完成までの手順はイベント制作初心者にも直感的に理解しやすいものなので、『13PK』入手の際には是非みなさん触っていただきたい!
【イベント作成例1】二喬を娶らば
曹操が大喬小喬の姉妹をはべらせたいと願ったのは“演義”の有名なエピソード。本作でも、夫の孫策と周瑜が共に若死にすることから、未亡人となった姉妹と同時に婚姻関係を結ぶことは不可能ではない。
本イベントは、主人公が大喬、小喬の2人と婚姻関係を結ぶと一定確率で発生するというもの。両手に華を抱いた主人公だったが、そんな幸運は筆者が許さない。
▲孫策死後、未亡人となった大喬。お試しプレイでは、妹の夫である周瑜で猛アタック。いや、うん、本当にそれはどうかと思う。 |
▲そして婚姻関係を締結! あとは“一定確率”の判定に成功すると……。 |
▲主人公をめぐって姉妹の痴話喧嘩が発生。 |
▲弁明する主人公だったが……。 |
▲刺されて死ぬ。 |
【イベント作成例2】男・韓玄、長沙に立つ!
中盤シナリオでは、劉備勢力のエサ扱いされがちな韓玄、金旋、趙範、劉度の荊州南郡四君主。
そんな彼らもやるときはやるのだ! たぶん! というわけでイベント作成例2は、韓玄たちの反撃をテーマにしたものである。
発生条件は、歴史イベント“江陵攻防戦”ののち、四君主が健在であること。江陵を抑え、南下の気配を強める劉備勢力に対して四君主が韓玄を中心に一致団結! 4つの勢力が合流するとともに曹操、士燮と同盟を結び、劉備軍を迎え撃つという展開だ。
なお、韓玄たち四君主のいずれかを主人公に選んだ場合は分岐が発生。選択によって連合か、喧嘩分かれかを選べるようにしてみた。
▲“江陵攻防戦”が発生し、劉備が江陵をゲット。史実ではこのまま荊州南郡を制圧するわけだが……。 |
▲弱小四君主が、韓玄を中心に盟約を結ぶ! |
▲四都市を抑えるとともに曹操、士燮とは同盟締結。劉備勢力にとっては強力なライバルが現れたことになる。 |
▲四勢力が結集したことで、人材の層もなかなかのもの? ちなみに魏延はいつの間にか引き抜かれていた。よくある話である。 |
【イベント作成例3】徐庶の戦い
本シリーズをこよなく愛する筆者だが、じつはずっと前から言いたいことがあるのだ……。
なんで徐庶は毎回毎回、元気いっぱいに北伐の邪魔してくるんだよおお! 能力高いからいつも曹操勢力の最前線にいるし、義理が高いからなかなか寝返らないし、そんなに戦いたいなら、もう帰ってきなよ! である。
※あ、『VI』で夢が“義侠”から“隠遁”に変わっていたのは、いい処理の仕方でした。
で、そんな徐庶の動向に業を煮やした筆者は、彼が帰参するイベントを作成することに。
発生条件は、『13PK』で追加された歴史イベント“出師の表”が発生済であること。「読んで泣かぬ者は忠臣ではない」とまで言われた、孔明の出師の表に心を打たれ、徐庶は今更ながら自分の過ちに気づくという展開だ。
また、徐庶が蜀に帰参するか、魏に残留するかの分岐も用意した。魏に残るなら残るで、なぜ彼がそんなに元気いっぱいに北伐の邪魔をするのか理由づけを描きたかったからである。
本来は徐庶が主人公のときのみ発生するイベントでもよかったのだが、本イベントは魏に比べて脆弱な蜀陣営強化のため、主人公を問わない選択式イベントとした。
▲“出師の表”翌月にスタート(予)。魏陣営のシーンからイベントは始まる。 |
▲旧友の出師に、徐庶は心を動かされ……。 |
▲ここで選択肢。残留すると、いつもの元気いっぱい徐庶である。 |
▲諸葛亮のもとに向かった場合、懐かしい人物との再会も。 |
さて、ここからは具体的な編集機能のアレコレを紹介していこう。
まずそもそもイベント編集とは、本編に登場する歴史イベント、本拠などを訪れた際に発生する汎用イベント、絆依頼といった各種イベントを作成できるものだ。
イベントそのものを楽しめるだけでなく、勢力の動向、個人の関係、能力などさまざまな要因に思いつくままの変化を与えることができる。
▲一見大変そうだが、直感的に理解しやすいシステムになっている。 |
【イベント作成1】イベント形式
イベント形式は大きくわけて“イベント”と“絆依頼”に分けられる。
イベントは特定の日時や人物の状態など、特定の条件で発生するもので、いわゆる歴史イベントにあたる。一方、絆依頼は、親近感が80に達したのち、感情状態になると発生するものである。
イベントの場合はさらに“発生契機”と“分岐”の有無を選択。
発生契機には訪問、酒場、本拠、時節、日付変更、ゲーム開始の6種類があり、どのタイミングでイベントが始まるかを決定できる。
【イベント作成2】発生条件
次に決めるのは発生条件の詳細。発生年月、武将の身分、婚姻の可否など条件は多岐にわたって存在し、複数を組み合わせることも可能だ。
変わり種として“確率”もあり、1万分の1単位で発生確率にランダム性を持たせることができる。
設定可能な発生条件一覧 | |||
発生年月 | 月判定 | 日付判定 | 発生済み歴史イベント |
後漢皇帝の有無 | 武将の身分 | 武将の所属勢力 | 武将の所属都市 |
武将の死亡 | 武将の親近感 | 武将の所在都市 | 武将の絆 |
武将の威名 | 武将の同志 | 武将の官爵 | 婚姻の可否 |
都市の所属勢力 | 勢力の状態 | 確率 | 歴史イベントの有無 |
▲条件は細かく設定できるが、イベント作成初心者はシンプルなものに抑えた方がいいだろう。 |
【イベント作成3】登場人物
続いてはイベント中に登場する人物の設定だ。こちらは最大5人が設定可能で、“武将判定”で任意の武将を選べるほか、“能力判定”、“所属勢力判定”、“身分判定”による選別で、曹操勢力+統率90以上+軍事重臣の条件を満たす者……といった判定も最大3つまで設定できる。
また重要なことだが、この登場人物に“主人公”条件を加えておくと、その武将でプレイしたときのみ発生するイベントを作成できる。
例えば既存イベント“連環の計”のように、どの武将でプレイしても発生するが、プレイヤーが特定武将(この場合は董卓)のときのみ分岐が発生する……といったイベントを作る場合は、主人公設定を用意した分岐ありイベントと、主人公設定無しの分岐なしイベントを2つ作っておく必要がある。
▲特定武将が主人公の時のみ発生するイベントを作りたいときは、主人公への条件づけを忘れずに。こちらは主人公が劉備のときのみ発生するイベントの場合。 |
【イベント作成4】内容
ここからは実際のイベントシーン。イベントシーンは背景CG、話者、メッセージ、BGM、効果音、イベントCGを設定できる。
話者は最大3人が選べ、設定した話者位置の人物がメッセージをしゃべることになる。
▲メッセージには、話者位置の人物の名前が表示される。話者位置を無しにすると、地の文章となる。 |
▲BGMや効果音でイベントを演出することも! |
【イベント作成5】分岐と選択肢
イベントを分岐ありにした場合は、分岐メッセージとその後の内容を設定できる。分岐後のイベントシーンは、前項と同様に設定可能だ。
【イベント作成6】結果
シーン終了後、どのような変化が起きるかを設定できる。こちらも複数を選択可能で、武将、勢力、都市の状態を自由に変更できるわけだ。
設定可能な結果一覧 | |||
君主の交代 | 太守の設定 | 武将の身分変更 | 武将の下野 |
武将の所属勢力変更 | 武将の死亡 | 絆の設定 | 武将の能力経験値増加 |
武将の功績変更 | 武将の婚姻 | 主人公の所持金変更 | 名品の所有武将変更 |
勢力の滅亡 | 勢力の吸収 | 勢力の同盟設定 | 勢力の停戦設定 |
勢力の同盟破棄 | 勢力の停戦破棄 | 都市の金変更 | 都市の兵糧変更 |
都市の兵役人口変更 | 都市の商業変更 | 都市の農業変更 | 都市の文化変更 |
都市の民心変更 | 都市の熟練変更 | 都市の所属勢力変更 | 結果メッセージ表示 |
武将の親近感変更 | 義兄弟の設定 |
▲こちらもかなり細かく設定可能。大陸の情勢を激変させるのもよし! |
▲イベント作成中は、“再生”で現在のイベントを閲覧可能。ミスがないかチェックできる。 |
【絆依頼1】依頼詳細
絆依頼は最初の“依頼詳細”で6項目を設定することで、大枠はほぼ完成する。
まず“依頼内容”で、調査、都市進入など依頼の目標を決定する。“分岐”では、一騎討ちか舌戦かを選択。
“対戦相手”では、一騎討ち/舌戦の相手を選ぶ。このとき依頼者以外にも、兵士や農民などの特別人物も選択できる。
“主人公条件”“依頼者条件”は、作成した絆依頼が発生するための、主人公と依頼者の能力条件となる。
最後の“依頼登場人物”は、イベントシーン中に登場する人物の設定だ。
▲主人公条件/依頼者条件は、必要能力と身分の設定ができる。 |
【絆依頼2】発生/対決/報告
こちらは前述のイベントと同様、イベントシーンを作成していく。発生時、対決時、報告時と3つの段階に分かれており、それぞれにドラマシーンを盛り込んでいこう。
【絆依頼3】結果
こちらも前述のイベントと同様。依頼成功後の結果を設定する。絆が結ばれる以外にも、功績や所持金の増加/減少の効果も追加できる。
選択可能な結果一覧 | |||
絆の設定 | 武将の能力経験値増加 | 武将の功績変更 | 武将の婚姻 |
主人公の所持金変更 | 武将の親近感変更 | 義兄弟の設定 |
▲依頼者との絆以外にも、特定武将との絆、婚姻も結べる。 |
といった塩梅。
ザックリとした紹介の仕方になってしまったが、イベント編集機能ではプレイヤーが想像するたいていのことができるようになっている。
発売後の2017年2月16日からはイベント編集コンテストの開催も予定されているので、今のうちにどんなイベントを作成するかぜひ妄想をふくらませておいてほしい!
■人中の呂布『三國志12』なつかし実況プレイ【うどん演義】 番組概要
【放送日時】
2017年2月10日(金) 19時~
【出演】
うどん(ライター)
ルパン小島(電撃オンライン)
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