2017年2月10日(金)
千葉県にある幕張メッセ国際展示場で開催されている、ジャパン アミューズメント エキスポ2017(JAEPO2017)に出展されているセガ・インタラクティブのAC『ソウルリバース』。本作をプレイした感想を掲載します。
『ソウルリバース』は、セガ・インタラクティブの第二研究開発本部(AM2)のスタッフが結集した新作タイトル。4つのクラスから選んだキャラを使い、他のプレイヤーと協力しながら相手のメンバーと戦う、アクションゲームです。
まずは筺体を確認。横長の32インチの大型モニターが目を引きます。モニターはタッチパネルなので、さわって操作します。最近のアーケード筺体を遊んでいる人ならば違和感なくプレイできるかと。
中央のICカード・Aimeの読み込み場所には、電子マネー決済端末がついています。現金を入れる代わりに使えるので、利用する人は多いのでは? 課金形態は『ボーダーブレイク』同様にGP式でした。
また、前部にUSBチャージングポートとヘッドフォンジャックがついているため、充電ケーブルを持参すれば携帯電話を充電しながらプレイできます。ちょっと待っている間に電池を気にせずアプリ『SOUL REVERSE ZERO(ソウルリバース ゼロ)』をプレイできますね。
もう1つの大きな要素は、筺体の横にある“ターミナル”です。こちらでは、以前に遊んだリプレイを見られるだけでなく、今プレイしている状況を見られるライブ機能や、動画の購入などが可能。ライブ機能はオンタイムで描写されているわけではなく、多少のラグがあるようです。見る際にはカメラ位置や対象プレイヤーを変更可能で、ビハインドビュー、フロントビュー、ワイドビューなどを選択できます。
動画をダウンロードする項目には、店内対戦、ランカー、おすすめ、フォローなどがありました。また、リプレイを再生しながら、リアルタイムでUSBメモリに録画することも可能のようです。
操作方法を掲載していきます。左手には『ボーダーブレイク』のLグリップのようなものを確認できます。親指で動かすLスティック(押し込み操作あり)は移動に、人指しで操作するL1ボタンはガードに、中指で操作するL2ボタンはダッシュや回避に使用します。
右手のポジションには、円型のコントローラとA、B、Cの3つのボタンがあります。親指で操作する円型のコントローラの構造はレバーになっていてこれでカメラ移動が行えます。Aボタンは弱攻撃、Bボタンは強攻撃、Cボタンは副装備の使用となっています。
今回のバージョンで体験できたクラスは、ウォーリアー、ナイト、メイジの3種類。まずはオールラウンダーというウォーリアーを選択しました。
▲ナイト |
▲今回プレイできなかったレンジャー。 |
ゲーム開始直後に、ルーチェによる初回チュートリアルが始まります。初回チュートリアルはスキップすることもできるのですが、最初のプレイでは見ておいたほうがいいかと。
左手の中指のボタンをホールドしながらLスティックを動かすとダッシュします。Lスティックを倒しながら短くL2ボタンを押すと回避です。Lスティックを押しこむとカメラがリセットされました。ダッシュと回避にはスタミナを消費します。また、L1ボタンのガードはダメージ100%カットではなく、生命力が少し減少します。
▲ウォーリアー |
選んだクラスと装備している武器によって、攻撃の連係が異なるとのこと。ウォーリアーの大剣であればA⇒A⇒Bと出すことで、途切れずに攻撃を放て、大ダメージを与えられます。敵から攻撃を受けないのであれば連係を出し切り、攻撃を受けそうであれば攻撃をとめて、回避したいです。
副装備では使い魔を放ちます。敵をサーチするので、移動前に使う形になることが想定されます。この副装備は3種類つけられるようですが、一番左には使い魔を入れる必要があるとのこと。
▲左に見えるのが“癒しの精霊”。 |
フィールド内には“癒しの精霊”が存在。近づいて、スティックを押し込むと生命力が回復します。やられてしまうと、時間もかかるうえに再生する時に自分たちの陣営の占拠した霊脈(拠点)に戻されてしまうので、回復は重要だと思いました。
敵の敷地内には、巨大な神将が存在。この神将を倒すか、相手メンバーを倒すことで神将耐久力が減っていきます。ただし、神将はかなり強力。攻撃を受けると生命力はあっという間にけし飛びます。慣れるまではあまりさわらないのもアリかと。
ガードをしながらAボタンを押すと強力なソウルスキルを使えます。通常攻撃よりも強力かつ派手で、使っていて爽快。もちろん戦場を制するうえで有効でしょう。ただし、発動できるのは、英霊カードの左上の数字の数だけとなっています。
英霊カードの下部にあるリバースゲージが最大の時、英霊カードを上にスワイプするとソウルリバースが発動します。制限時間があるのですが、英霊の魂をその身に宿すことが可能。一定時間、その英霊となりあらゆる能力がアップするだけでなく、Cボタンで切り札ともいえる“ソウルアーツ”を放てます。
遊んでいて重要だと感じたのは、仲間と連動して動くこと。本作は複数人が協力するゲームなので、一緒に行動する、あえて少人数が敵をひきつけているうちに、遠距離で攻撃するなどができると、勝利に近づくうえに達成感を存分に味わえます。
もう1つのポイントは英霊になった時にどう攻撃するか。見た目からして強そうなので敵の中心に飛びこんで大技を出したくなるのですが、さすがの英霊といえどもあまりに多勢を相手にするのは得策ではないようです。ある程度の敵を引きつけつつ、隙を見てソウルスキルやソウルアーツを当て、自分の陣営に貢献しましょう。
このソウルリバースでおもしろいのは、発動することで今のクラスとは異なる役割を楽しめること。アーサーであればウォーリアー、ランスロットであればナイト、パンドラはメイジのような立ち回りで遊べます。ただし、英霊にはキャパシティが設定されているため、制限なく持っていけるわけではないようです。
対戦が終了すると、宝箱を開けることができ、武器や防具を入手可能。宝箱の数はチームの活躍に応じて変化するのですが、それを開けるための“カギ”は個人の活躍によって変化します。チームが勝っても個人が活躍していなければアイテムが手に入らず、チームが負けても個人が頑張ればある程度は宝箱を開けられるのもおもしろい仕組みです。
▲設定を行うエリアのような場所。 |
クラスによって武器はある程度の制限がありますが、防具に関しては自由に装備可能。クラス適性はあるものの頭、腕、足、体ごとに装備でき、見た目が大きく変化します。武器や防具、英霊はドロップ時に性能が変化するうえに成長要素があるため、ハックアンドスラッシュ(通称ハクスラ)的な遊びが好きな人にはたまらないかと。
▲メイジ |
メイジをプレイしたところ、ロックした敵を攻撃する、もしくは範囲攻撃を放つクラスで、近接職とは異なる遊びでした。魔法は詠唱時間があるため、近寄られると一方的に攻撃されてしまうのですが、遠距離からまとめて攻撃できるのは強いですね。
画面のタッチは『ボーダーブレイク』と同じくらいの頻度にしているそうです。画面下部にあるオプションではカメラ操作など、自分好みの設定が可能。カメラの感度変更、カメラの自動補正のオン/オフが用意されていました。
新システムボードの採用によって、これまでに同社が手がけたタイトルのグラフィックを越える映像美を実現しています。また、自分が参加している陣営によって、筺体の色が大きく変化。カッコいいことに加えて、パッと見でもわかりやすいのがうれしいです。
クラスごとの遊びの違い、英霊や武器防具の育成、そしてチームでの対戦の楽しさとさまざまな魅力が詰まった『ソウルリバース』。今後の情報、ロケテスト、稼働が待ち遠しいです。
(C)SEGA
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